北山・京の鄙の里・田舎暮らし

北山、京の北に拡がる山々、その山里での生活を楽しんでいます。

正月雑感

2008-01-05 23:59:59 | 随想・近況
今日は我が職場の仕事始めである。正月気分からうまく切り替えが出来るかしら?氷点下になったかしら、なかなか寒い夜明けであったが天気は良し。どうも年の初めの雰囲気ではない。駐車場からの坂道を「雪掻きに明け暮れなくて済むのは良いなあ~」などと喋りながら歩く。挨拶の後、昆布茶で乾杯してすぐ仕事である。大阪で仕事をしていた頃、若い女性は和服に着飾り、また京都のお客様へ挨拶廻りに行くとまあ一杯とお酒を出していただいた華やいだ仕事始めのもあったなあ、と思い出した。勿論今はこういう風景も見られないのであろう。

この正月も特に出掛ける訳でもなく静かに過ごした。テレビ番組もよく見た。

エジプトの番組、これは現地へ行っても観光客としては入れないところも映像で見れたのが良い。また日本は八百万の神の国と言われるがエジプトもそれに劣らずである。ナイルクルーズの場面を見ているとアガーサクリスティを読んで錆びた我が英語にオイルをぬろうかなと思い、吉村教授のガイドはなかなかいいなあ、豊富な知識に裏打ちされてそれを分かりやすく説明できたらいいなあ。

もう一つ青柳教授のローマ帝国の番組も心に残った。あの限られた時間の制約下で地中海の意義や遺跡に隠された意味などをそれなりに旨くまとめておられたのではないかと思う。

この二つの番組で文明論的視点の大切さを再認識した。

インタビュー番組では建築家の安藤忠雄。彼なりの「読み書きそろばん」に対する考えは納得させられた。「読み」は知識吸収、「書き」は発信、「そろばん」は計画・試算であると解釈した。

ドイツ制作の50年後の世界を描いた番組も面白かった。期せずして石油枯渇が11年だったかしら早まるとの試算のニュースに目がとまった。

ヨーロッパアルプスのトレッキング番組ではグリンデルヴァルトのところは昨夏訪れたコースがふんだんに出て来て懐かしかったし、モンブラン一周トレッキングを見ると、あ~俺も行ってみたいとうずうずしてくる。エギュイドミディをケーブルカーで行かずに巾50センチの稜線を歩いて登って行く場面は良い。

絵巻の番組も面白く見た。信貴山縁起絵巻で飛鉢の法の話が面白い。

サウンドオブミュージックも久しぶりに見た。トラップ一家がアルプスを越えて亡命するラストシーン、もしかして撮影はブルーメンタールで?と思っていたが、これは違っていた。会話の一つ一つが二十歳代に見たときよりは違ったというか新たに心に残った様な気もし、以前には気にもとめなかったシーンが気になったりしてなかなか楽しめた。

年賀状にも楽しませていただいた。日頃は会えない人から近況を報告される賀状を頂くのは嬉しい。年賀状にくどくど書くのを嫌う人もいる。しかし私は文章派の方が好きだ。例えば、長いこと会っていないある弁護士さんからは毎年短い随想を書いたものを頂くので楽しみにしている。我が母校のもう退官された先生がブログで、旧住所で宛名書きされたのが20%近く来る、と書いておられたのを読み、ふと見るとその先生から頂いた賀状は我が京北が合併する前の旧住所で書かれていた。(これは書かない方がよかったかな、先生ここ読んでられないでしょうね、、、) 子沢山の安藤君はまた転居したようだがまさかあの歳でどんどん家族が増えて大きい家へ移ったのかしら?まあこれは冗談として、賀状は住所録を最新のものに更新する良い機会だ。

元旦にAmazonに発注した本が3日には届いた。正月から大変ですねと届けて頂いたドライバーさんに言うと休みは無しですよとの返事。そう言えば暮れに会報を発送したのであるが宅急便も年末年始は休み無しとのことである。ご苦労様。

一年の計は元旦にあり。しかし我が元旦は、本の整理が不完全もいいところで正月休みに読もうと思っていたのが出てこなくて読めなくて「読み」はテレビからだけ、「書き」は今日が始めて、「そろばん」は無し、という貧しい正月でありました。


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2 コメント

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正月の遊び今いずこ。 (道草)
2008-01-06 12:08:05
正月3ガ日も瞬く間に過ぎてしまいました。雪の正月は如何でしたか。私の方は娘2人が旦那を連れて来訪しましたので、かなり強い4人を相手に飲んでばかりでした。それと、テレビは漫才を中心としたお笑い番組ばかりで、mfujinoさんに比して甚だ以てお恥ずかしき次第です。「読み・書き・算盤」など無縁の、「観る」(それも白痴的な)だけの正月でした。それはそうと、mfujinoは正月に、「銀行屋」と称する遊びはされましたか。私の友人・知人らは誰も知らず、宇津村でたげの遊びだったのでしょうか。
百人一首の札で遊ぶのですが、親が絵札を裏向けて5枚並べます。子は任意の個所へ字札を好きなだけ張ります。親が絵札をめくって、姫なら2倍(子が貰える)・武官なら引き分け・台付武官ならら3倍になります。坊主が出れば親が没収というルールでした。いわば花札の変化形ですか。もちろん小遣い銭などありませんので、単なる遊びに過ぎませんが結構人気のある遊びでした。
「坊主めくり」が単調なのと対象的な、百人一首を利用したアツイ遊びです。たまには本来の札取りもしましたが、これは読み手が必要ですから大人と一緒でないと不可能でした。2年生の3学期に周中で「百人一首大会」があり(体育館の舞台の上で)、私は4組の代表で出場して全校で2位になったことがあります。優勝は3年生の永田光忠先輩(山国)でした。古い話です。現在の子供らは、正月には何をしているのでしょう。「絵歌留多の清少納言背を見する」大橋教子。
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正月の遊び (mfujino)
2008-01-07 22:59:05
「銀行屋」という遊びは私も知りません。友達や兄弟がやっていた覚えもありませんね。じつは今日、上の姉と姪、下の姉(道草さんの同級生)と義理の兄、兄夫婦と昼飯を頂きながら夕方まで歓談したのですが、その時聞いてみたのですが誰も知りませんでした。
道草さんのことも話題にのぼりましたので道草さんクシャミをしてられたかも( ^_')
この正月、我が姉の孫、小学一年生の和哉君はお父さんに凧を揚げてもらっていましたがそれ以外はDSでゲームに夢中でありました。
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