北山・京の鄙の里・田舎暮らし

北山、京の北に拡がる山々、その山里での生活を楽しんでいます。

西の鯖街道を一気に歩く

2012-02-09 01:33:45 | 山・峠・街道



歩いた、ではなく、歩く、という予定です。西の鯖街道を高浜から京都市内まで約80kmを、出来る限り旧道を辿って、一気に歩こう、という企画です。

80kmを歩くということは特別なことでもありません。京都の高校や大学の山岳部では夜間歩行の訓練も兼ね、夕方京都を出発して若狭へと歩くというのは普通に行われて来ましたし、現在も行われているはずです。私自身も昔、熊野古道歩きをしていたとき、御坊から海南まで歩きましたが、どれ位の距離だったかしらと計測しようとしましたが、面倒くさいから時刻表を見ると、JRの駅間距離が42kmだったので、この間を梅林で迷いながらくねくね歩いたのなら50km位になるかしらと試算したことがあります。正確な数字はええ加減ではありますが。

一つ正確なデータがあるのは、2年前高浜町が平城京遷都1300年を機会に高浜から奈良まで5日で歩かれた時、その初日の行程、美山まで一緒に歩きましたが、この時の距離が約39kmでした。従って先人は、京は遠ても18里と言って70ー80kmを、若狭であがった鯖を背負子に背負って一気にあるかれたことでしょう。

先人の苦労を体験し、どういったルートで運んだのだろう、古道はどう設計されていたのだろうとかを考えてあちこち歩いて来ましたが、一気歩きはまだ体験していません。

そこで、体験しようではないかと企画しました。(東の)鯖街道では、京都府ウォーキング協会が毎年2日間で実施されています。マラソンもされています。鯖街道にはこのルートも知られていないよ、という正しい歴史認識をして貰うべく、しっかりと活動しないといかんなあ、ということで我々もいろいろ企画してみようと思います。

今年は何回か試し歩きをします。まず1泊2日を2回、計4日でルートを確認しながら歩いてみようと思います。テスト歩行をして、1泊2日で実行するかなどの参考にしたいと思っています。出来るだけ多くの人にこのルートを歩いて貰って、色々な事を体験し、先人の知恵から学んで貰いたいと思うや節にというところでしょうか。

ルートは、高浜を出て、まず福谷坂を越え、続いて石山峠を越えておおい町の名田庄に入り、ここからは棚野坂を越えます。あとは平地を歩き、次の峠越えは神楽坂、佐々江から明日が谷を経て、佐々江峠越え、漆谷・熊田・五本松と平地歩きの後、縄野坂を越えて山国の稲荷谷へ。ここからは余野坂を越えたいのですが以前の歩きではもう既に街道としての姿ではないので、茶呑峠を越え、大森から縁坂峠を経て真弓へ、ここから杉坂へ出て、前坂、京見峠から長坂を鷹峯へというルートです。

福谷坂・棚野坂・神楽坂は忘れて欲しくない峠道です。こういった峠が昔は重要な役目を果たしていたことを出来るだけ多くの人に知って欲しいものです。現在の状況を確認しながら取り敢えず歩いてみようといろいろ企画しています。このテスト歩行に興味をもたれる方がありましたら、このブログの右に、メッセージを送る、というのがありますので連絡下さい。4月下旬から開始します。まだ数名余裕があります。

小浜から京都へのルートで、根来坂を越える針畑ルートが一番有名ですが、小浜から知井坂越えも重要なルートであったはずです。このルートを認識して貰うことも視野に入れて今後活動していきたいと思っています。


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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
魅惑の街道・・・。 (道草)
2012-02-09 11:55:17
心惹かれる企画ではありますが、走行数80キロですか。かつては何度も山歩きはしましたけど、正確な歩行距離はあまり気にせず、標準時間を基準にしていました。

周山街道は、小学校(国民学校ですが)に上がる前に高雄から歩いた経験はあります。空腹と披露で倒れながらの道行きでしたが・・・。
今回の企画に参画したい気持ちは重々あります。ただ、途中で行き倒れになりご迷惑を掛ける懸念が多分にありますので躊躇しています。
もし、直前でも空席がありましたら、再考してみます。
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楽しみ (徘徊堂)
2012-02-09 13:46:23
 地図を見ているだけで、ワクワクしますね。徘徊の徒としては、何か一気に歩いてしまったら勿体ないような感じも。案内していただいた神楽坂、遥に愛宕が望めるところでコーヒータイムもいいでしょうね。全面参加ができなければ、そう、あそこで茶店のオッサンをやって応援します。昔は、随所に茶店があったでしょうから。
 古い道をきちんと調べて出来た地図、その辺のいいかげんな街道歩きとはひと味もふた味も違いますね。長坂越え、宇津氏が京都で軍事行動をする時に何度も往来した道ですね。今、車で通るのは遠慮していますが、歩くと楽しい道ですね。
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色々なデータを (mfujino)
2012-02-09 19:54:05
道草さま、今回はテスト歩行から始めます。一日約20kmを2日で、それを2回というプランです。そのデータに基づいていろいろなプランを立てたいと思っています。
テスト歩行ですので色々な年齢層の方に参加して欲しい気持ちもあります。ただ心配なのは道草さんはよく歩いておられるので、道草さんをその年齢の方の標準と考えてしまうことです。長老ケ岳の歩きもしっかりしておられましたし。街道歩きの下見に女性の足ならどうかと地元の同級生を誘って一緒に歩いて貰う事もあるのですが、彼女達は山道になれているのでデータとして参考にならない場合もありました。
宿泊・食事・保険・移動などの費用はかかりますが、道草さんなら20kmは軽いものでしょう。企画が煮詰まりましたら案内させていただきます。

なお、この距離ですが、カシミールという地形図を表示したり計測、断面図、撮影などをしてくれるソフトで計測しました。
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古道の峠越え (mfujino)
2012-02-09 19:55:17
徘徊堂さま、この地図を見てワクワクしていただき嬉しいです。本文にも書きましたが、福谷坂・棚野坂・神楽坂・茶呑峠・縁坂峠などの古道を感じさせてくれますね。仰る様にただ歩くだけでは勿体ないところを通ります
徘徊堂さまは勤務の関係で終日はいろいろ難しい面があると思いますが、茶店で協力いただくなら大歓迎であります。きちんとデータを残してあちこちのウォーキング協会などにも知って貰いたいと思っています。実際ある協会の方に興味を示していただいるのは嬉しい事です。
千束からの長坂、あの道をマーチに乗って走ったことがありますが、どうもここを車で通るのは地元の人に限られている様ですね。前坂は私も時々車で通りますが常は遠慮したいです。我が甥は通勤に利用していますけど。
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一気に (かりんとう)
2012-02-10 19:04:52
高浜から一気に京都へ、いいですね。実現するのですね。何時もTさん達と鯖街道は、一気に歩かないと雰囲気の体感や位置がよく理解できないね、と話し合っていました。 
一日20k2日続けての歩き 参加される方達が羨ましいナッ。
私も茶店のバアちゃんならばお手伝い出来ますが。
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ゆっくりこつこつ歩けば楽なものだと思いますが。 (mfujino)
2012-02-10 20:06:26
かりんとうさま、そうですね、街道歩きある程度短期間に全コースを歩かないと達成感が味わえないですよね。今年のテスト歩行でいろいろ考えてみたいと思っています。西鯖街道は京北トレイルを歩いたり、ピークハンティングも取り入れます。それと自然の恵みに浴する講座を復活させる予定です。もう一つは、かくれ里探訪の旅も試験的に始めます。
20kmというとハイキングでは少々長い距離だと感じられるかもしれませんが、ゆっくり時速3kmで7時間歩いたら達成できる距離です。高浜の平城京までの130km歩きは時速5kmで計画されていました。
茶店のお姉さんじゃなくて一緒に歩きませんか?女性の足のデータも欲しいのですが、、、。
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ブログからメッセージ頂いた方へ (mfujino)
2012-02-11 14:32:07
このブログからメッセージをお送り頂いた方、メールアドレスが書かれていませんので、返事が書けません。
よろしければアドレスを書いてもう一度メッセージをお送りいただけませんでしょうか?
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卯の花街道 (ささ舟)
2012-02-12 13:33:53
mfujinoさん、2年前に講座で高浜に行った時の卯の花街道ですね。お猿さんも「何処行くの」と出ていましたね。
バスでも大概遠く感じたあの街道を一気にですか
。春からだと山々のお花が笑い応援してくれますね。行きたいな~~
私も60年前は25キロぐらいすんなり歩きましたけど(笑)今回は同年を代表して強健のMさまにお願いすることにして、お茶番なら喜び勇んでさせて頂きます。ご成功を祈ります。
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色々な歩き方で一気歩きを (mfujino)
2012-02-13 00:15:32
ささ舟さま、かりんとうさまへの返事にも書きましたが、ゆっくりと長時間歩けば距離は稼げるものです。私が東海自然歩道や熊野古道を歩いて得た教訓は、継続は力なり、でございます。

そうですね、あの卯の花街道も歩きますね。でも良いのは何と言っても峠越えですね。福谷坂、棚野坂、神楽坂、縁坂峠、その峠の雰囲気は素晴らしいものです。

それとこれもかりんとうさまが書いておられたことですが、街道を歩く時、やはり通して歩くという要素の大切さです。不眠不休で歩くというマニアックなのもありますが、それは別として、何回かに分けての区分打ちで、その一区分のハードルを下げるという方法です。その方法も今回のテスト歩行を通じて考えてみたいと思っています。
お茶番ですか。どうもこれはお茶ばっかりでお腹がちゃぽちゃぽ言いそうでございます。
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