ギルのヘヴィ-メタル、プログレ系音楽室

ヘヴィ-メタル、プログレ系、ハ-ドロック等、幅広く音楽CDの感想を書きます。

Queensryche / OPERATION: MINDCRIME II

2006年03月28日 | Weblog
Queensryche / OPERATION: MINDCRIME II 2006 3/29 ワ-ナ-
本日国内盤発売!

オペレーション:マインドクライムII

評価8/10

オフシャルHP2曲試聴可能

元祖プログレメタルバンドとしてドリ-ムシアタ-と共にあまりにも有名。その彼らの代表作OPERATION: MINDCRIME の続編が出るという事は世界中で大きな話題になっただろう。確かにOPERATION: MINDCRIME は名盤と呼ばれるだけあって、当時はすばらしいコンセプトアルバムだっただろう。私は後追いで聴いたのであまり感動はしなかった。でも楽曲の出来は今聞いてもかなり高いレベル。しかし、近年の彼らのサウンドは聴く価値さえ見出せないお粗末な物だと思っている。もう解散したほうが良いのでは?と多くの人が感じていただろう。この名盤の続編をリリ-スするのは無謀なのではないか?期待と不安の中、アルバムを聞く。

#1期待を持たせそうなシンフォニックな幕開けから、#2短いナレ-ションが入り、#3ダイナミックな楽曲で、リ-ドギタ-もスリリング。これはもしかしてすばらしいのかも?と期待が膨らむが、#4がミドルテンポのいまいちな楽曲で、#5はスロ-テンポのこれまたいまいちな曲。ここで少し萎えてしまう。やはりだめだったかと。#6もダラダラ系でインパクトは薄い。#7のバラ-ドで少し盛り返したように見え、#8で気合の入った楽曲になる。この曲もギタ-ソロは良い。#9はシンフォニックなイントロから盛り上がりを見せる曲。このレベルの出来なら良しとしよう。でもまだ不満足感は否めないが、#10が軽快感のある密度の濃いメロディアスな曲で心地よい。ハ-モニ-も抜群。#11ここでアルバムのハイライト。ラジオでもながれているリ-ダ-トラックだ。ベ-スがうねり、タイトなドラムとスリリングで躍動感抜群なサウンドとハ-モニ-。この曲は非常にすばらしい!彼らにはこのような楽曲が一番似合う。#12、#13でまったりアルバム終了モ-ドのバラ-ドかと思いきや、#14がクライマックスへ向けての力がみなぎるバラ-ドで、#15も更に歌い上げる。このあたりはスト-リ-を追うと面白いだろう。#16で再度盛り上がろうとするが、中途半端。ラストの#17はバラ-ドで締めくくり。

全体を通した感想は、良さそうな曲が3~4曲で、他はボチボチな出来具合。約59分のアルバムは冗長さを感じた。もう少しコンパクトにして更に躍動感を持たせてくれれば良いアルバムになったと思うのだが。でも近年作の中では力作だな。ボ-カルのジェフ・テイトはいつもながらうまいシンガ-だ。