評価点:68点/2002年/アメリカ
監督:デイヴィッド・フィンチャー(「ファイト・クラブ」)
ジョディー・フォスター主演のパニックホラー
離婚したメグ(ジョディー・フォスター)はマンハッタンの中心部に家を購入した。
その家は昔、大富豪が住んでいた家で、パニックルームと呼ばれる、緊急避難用のシェルターが隠された家だった。
早速引っ越した彼女の家に、侵入者(ジャレッド・レト、フォレスト・ウィテカーほか)が現れた。
賊は、その家の前住居者が隠した財産が目当てに押し入ったのだ。
低血糖症の娘(クリステン・スチュワート)をもつメグは、パニックルームに閉じこもり、賊と対峙することになった。。。
アメリカで最近話題になっている「パニックルーム」を題材にしたホラーで、
タイトルからも判るように、<パニック>する部屋という掛詞になっている。
「パニック・ルーム」という呼び方以外に、セールルームとか、キャッスルキープとかホワイトハウスにあるのはシュチュエーションルームとか呼ばれているらしい。
▼以下はネタバレあり▼
この映画の特徴の一つに、カメラがあげられる。
空間を動き回るカメラワークに、緊迫感あふれるスローモーション、薄暗い部屋の色使い。
セット自体はそれほど場面がないので安上がりなのだろうけど
二人で住むには広すぎる空間というものを常識破りのカメラワークで流れるようにみせ、母娘と賊との空間の連続性を表現している。
やたらとスロー・モーションにしていたのは気になったが、それも悪いとまでも感じなかった。
カメラのひとつに「ルーム」にある監視カメラを利用したのも王道ではあるが、おもしろい。
いたるところで接写するのも、作品の特徴を表している。
設定の見せ方もうまかった。
何気ない台詞に、家庭環境や賊の侵入理由などを織り交ぜて、見事にコンパクトにストーリーを展開させていた。
離婚したことや、離婚理由、家のシステムや賊が財宝の所在を知った経緯、賊の家庭環境、などなど
かなりすんなり読み取れたため、緊迫感を維持したまま見れた。
問題点はリアリティだ。
電話回線がつながっていないのに、カメラは完備されていて、非常食も備わっている。
これはちょっと、どうにかしてほしかった。
また誰もいないという予想で入った賊なのに銃を用意している(予定外だったようだが)のも、おかしい。
パニックルームにはいっても攻撃されまくっていたし。
ガス爆発おこしたら、死ぬだろ、とも思った。
またパニック・ルームから視られる監視カメラがむき出しのまま取り付けられているのは、どうなんだろう。
もし僕がその家の来客者でそのカメラをみたら、きっと違和と多少の嫌悪を感じただろう。
隠し撮りすればいいというものでもないけどね。
娘役のスチュワートは今回がほとんど映画デビューらしい。
低血糖症の発作を起こしたときの演技にはびっくりした。
かわいいとは思ったけど、大人になるとクリスティーナ・リッチのようになってしまいそうで僕はあまり期待しないけど。
ちなみに最後につかまるバーナム役のウィテカーは、「スピーシーズ」に出ていた心理学者だ。
最近では「バンテージ・ポイント」にも出ていたね。
(2002/10/23執筆)
監督:デイヴィッド・フィンチャー(「ファイト・クラブ」)
ジョディー・フォスター主演のパニックホラー
離婚したメグ(ジョディー・フォスター)はマンハッタンの中心部に家を購入した。
その家は昔、大富豪が住んでいた家で、パニックルームと呼ばれる、緊急避難用のシェルターが隠された家だった。
早速引っ越した彼女の家に、侵入者(ジャレッド・レト、フォレスト・ウィテカーほか)が現れた。
賊は、その家の前住居者が隠した財産が目当てに押し入ったのだ。
低血糖症の娘(クリステン・スチュワート)をもつメグは、パニックルームに閉じこもり、賊と対峙することになった。。。
アメリカで最近話題になっている「パニックルーム」を題材にしたホラーで、
タイトルからも判るように、<パニック>する部屋という掛詞になっている。
「パニック・ルーム」という呼び方以外に、セールルームとか、キャッスルキープとかホワイトハウスにあるのはシュチュエーションルームとか呼ばれているらしい。
▼以下はネタバレあり▼
この映画の特徴の一つに、カメラがあげられる。
空間を動き回るカメラワークに、緊迫感あふれるスローモーション、薄暗い部屋の色使い。
セット自体はそれほど場面がないので安上がりなのだろうけど
二人で住むには広すぎる空間というものを常識破りのカメラワークで流れるようにみせ、母娘と賊との空間の連続性を表現している。
やたらとスロー・モーションにしていたのは気になったが、それも悪いとまでも感じなかった。
カメラのひとつに「ルーム」にある監視カメラを利用したのも王道ではあるが、おもしろい。
いたるところで接写するのも、作品の特徴を表している。
設定の見せ方もうまかった。
何気ない台詞に、家庭環境や賊の侵入理由などを織り交ぜて、見事にコンパクトにストーリーを展開させていた。
離婚したことや、離婚理由、家のシステムや賊が財宝の所在を知った経緯、賊の家庭環境、などなど
かなりすんなり読み取れたため、緊迫感を維持したまま見れた。
問題点はリアリティだ。
電話回線がつながっていないのに、カメラは完備されていて、非常食も備わっている。
これはちょっと、どうにかしてほしかった。
また誰もいないという予想で入った賊なのに銃を用意している(予定外だったようだが)のも、おかしい。
パニックルームにはいっても攻撃されまくっていたし。
ガス爆発おこしたら、死ぬだろ、とも思った。
またパニック・ルームから視られる監視カメラがむき出しのまま取り付けられているのは、どうなんだろう。
もし僕がその家の来客者でそのカメラをみたら、きっと違和と多少の嫌悪を感じただろう。
隠し撮りすればいいというものでもないけどね。
娘役のスチュワートは今回がほとんど映画デビューらしい。
低血糖症の発作を起こしたときの演技にはびっくりした。
かわいいとは思ったけど、大人になるとクリスティーナ・リッチのようになってしまいそうで僕はあまり期待しないけど。
ちなみに最後につかまるバーナム役のウィテカーは、「スピーシーズ」に出ていた心理学者だ。
最近では「バンテージ・ポイント」にも出ていたね。
(2002/10/23執筆)
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