アンカラ滞在2日目は、市場やその周辺の歴史的地区などを見物した後、シリア人街に足を延ばした。
アンカラに観光に行く人はあまりいないと思う。アンカラはトルコの首都で、国の政治の中枢ではあるが、古くから国際的な大都市として栄えたイスタンブールと違って、見どころが少ないからだ。私も過去に一度だけ、バスの乗り継ぎのため1泊したのみだった。今回も友人に会うことが目的で、特に観光する予定はなかったのだが、せっかくアンカラに来てくれたのだからと、友人が私の好きそうな場所を案内してくれることになったのだ。自分で何も調べず、彼女の後を付いて行っただけなので、詳しい行き方や地名などはよくわからないが、悪しからず…
というわけで、今回は市場を見物した話。シリア人街のことは次回に書く。(まとめて書こうと思ってたけど、市場の話が長くなっちゃったから。なんでこんなに説明が長くなるんだろう…)
市場はウルスと呼ばれる旧市街にある。
バスに乗って行った。
マスクをしている人もちらほらいた。友人も私もしていた。
アタテュルク像のある広場
アンカラの鳩さんたち
トルコのゴマパン「シミット」の屋台
アンカラ産のシミットはやや濃い焼き色が特徴だが、これは焼く前の生地を水で薄めたペクメズ(葡萄シロップ)に浸すせいらしい。
屋根付きの広いウルス・ハリ市場に到着。
ここにはトルコ各地から集まった野菜や果物、魚、肉、スパイスなどの食料品を中心に、台所用品や洗剤まで、様々なものが売られている。
スパイス屋さん。唐辛子の種類が多い。
黒海沿岸地方カスタモヌのタシュキョプリュ名産のニンニク
黄色いサクランボは初めて見た。コンヤ産だ。
左側の綺麗な彩りのアンズは、「シェケルパーレ」という種類で、非常に美味しいらしい。試すべきだったか。
つぶれ桃(蟠桃)。見かけたらつい写真を撮ってしまう
美味しそうな枝付き干し葡萄。マラトヤ産。
トルコで干し柿を見たのはここが初めて。トラブゾン産
「Trabzon Cennet Hurma」(トラブゾン・ジェンネット・フルマ)と書いてある。トルコ語でフルマはデーツのことだが、柿は「Trabzon hurması」 (トラブゾンのデーツ)「cennet hurması」(天国のデーツ)などと呼ばれているらしい。トルコ北東部、黒海沿岸の街トラブゾンは柿の名産地らしい。なお、業務スーパーでトルコ産の干し柿を見つけたことがある。買ったことがないので味は不明だが。
これ
ヒラタケ
オクラはアラブ料理に使われるものと同様小粒だった。ブルサ産。
小さいオクラの下処理は非常に面倒なので、アンマンに住んでいた頃は下処理済みの冷凍品を主に買っていた。カイロでは、ヘタを取り除いたオクラを袋に詰めて売る農家の女性が道端によくいた。需要があるのだろう。
乾物屋さん
子牛肉100%のスジュク(ソーセージの一種)。アフヨン産。
魚屋さん
ヨルダンの市場などで写真を撮っていると、よく通りがかりの子供や男性陣に「僕も撮って!」「オレもオレも!」とせがまれるのだが、このトルコのアンカラの市場でも同様で、気が付いたら撮影会になっていたりした。
キメ顔で勝負
オリーブの漬物を売る愉快な仲間たち
岩塩屋さんだって写りたい
チャイダンルック(2階建てのヤカン)の屋台
屋根付き市場の脇にペットショップ街もあった。
量り売りのキャットフード(チキン味)を250グラムとタイ製のちゅ~る類似品を買った。
タイちゅ~るは1袋45リラ(当時のレートで360円くらい)で、日本よりずっと高いが、ヨルダンよりは安かった。ヨルダンではちゅ~る類似品はどれも1袋3JD(約600円)したからねえ…
なお、2022年の6月初旬、1トルコリラは約8円だったが、今は5.13円になっている。円安だというのに、トルコ大丈夫か。
花屋・たね屋の集まる一角
市場の外にあったココレチの屋台。ミュージシャンじゃないです。
ココレチ(kokoreç)は羊の腸を串にぐるぐる巻きにして炭火で焼いたもの。これを刻んでパンに挟んだサンドイッチがトルコのストリートフードとして有名だが(一部で)、私はこの時、まだ食べたことがなかった。
市場を出て少し行ったところにあるチャイハネ(喫茶店)で休憩
アンカラ城がすぐ近くに見えていたが、登る根性がないので見なかったことにした。
周辺の歴史的地区を散策。あんまり何もなかったけど。
アンカラで一番古いコーヒー豆屋さん
バラの花壇が綺麗な公園。フリーWi-Fiがあるが、私には使えない。ちっ
水場に集まる愛くるしい鳩さんたち
鳩のエサを売るおじさん。1袋買って撒いた。日本では出来ない娯楽だ。
フレンドリーなパン屋さん
市場とその周辺の観光を終え、次の目的地であるシリア人街に行くべく、私達はバスに乗った。
(続く)
撮られ好きのトルコ人、ワァ~、トルコ行きたい。
それにしても、ウイグル人もそうですが、トルコ系の人って、どうして撮られ好きなのでしょうか?
では、また。