外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

日付不明まとめ書き日記2017年11月後半~12月前半

2017-12-08 02:21:40 | 日記


11月某日

図書館で借りた「発酵食レシピ」という料理本を眺めていて(この本は前回の日記にも引用した)、「赤味噌チョコ」というレシピが目に付いた。「ほろ苦い新感覚の大人のおやつ」というキャッチコピー付きだ。

赤味噌とチョコレートを混ぜた大人のおやつ?

基本の材料はチョコレート・八丁味噌・生クリーム。湯煎で溶かしたチョコレートに、常温に置いた味噌と生クリームを混ぜ合わせ、風味付けにホワイトキュラソー・ラム酒・オレンジピールを加えて出来上がり。グリッシーニにつけて食べるといいらしい。

混ぜるだけなので簡単だし、うちには八丁味噌も生クリームもラム酒もグリッシーニもあるので、チョコレートさえ買ってくれば一応作れるわけだが、私は本当に味噌とチョコレートと生クリームを混ぜたものを食べたいだろうか。

5秒考えてから本を閉じて、そのレシピを見なかったことにする。


八丁味噌といえばこれ。原材料が大豆と食塩だけ、というのが潔い




11月某日

うちのアパートは猫が飼えなくて寂しいので、エア猫を飼うことにする。中肉中背の三毛で、現在約2歳。性別は日によって変わる。メスの時の名前はミケーラで、オスの時はミケーレ。どちらも散歩好きで、私が出かける時はたいてい付いてくるのだが、ミケーラは活発で気性が荒く、やたらに歩き回っては他の人のエア猫と喧嘩してシャーシャー言うので困る。逆にミケーレは温和な性質で、私のカバンに潜り込んでのんびりと外を眺めるのが好き。見た目はそっくりなのに、性格は正反対でとまどう。


エア猫について一応調べたら、こんな記事が出てきた。
https://news.mynavi.jp/article/appeal-of-the-cat-10/



12月某日

買い物に出かけたついでに、ガストで一杯やる。

ガストで私が飲むのはいつもグラスの赤ワイン(99円・税別)だが、つまみは何にしようかいつも迷う。あそこは199円や299円のつまみが充実しているのだが、どうせなら店側の裏をかくような、意表をついたものを頼みたい。値段の上限はは300円というルールを定める。

メニューを隅々まで眺めた結果、とろろご飯を頼むことにする。「少なめライス」159円と「とろろ」100円。消費税を入れても300円以内に収まる。どうだ!

ブザーを押して、「グラスの赤ワインと、少なめライスと、とろろをお願いします」と澄まして言ったら、お店の女の子は表情一つ変えずにオーダーを通し、そっけなく行ってしまった。

がっかり…考えてみたら、そもそも「とろろご飯」はつまみとは呼べないし、無論ワインにも合わない。

でもわりと美味しかったので、引き分けということにする。



12月某日

トランプが予告通りにエルサレムをイスラエルの首都として認めると宣言したことを知り、暗闇モードになる。

ネットでアルジャジーラのサイトを開くと、これまでとは違って自動的に小さい別窓が開いて、生放送のニュース映像が流れてくる。ページのレイアウトも一新され、上記のトランプ発言に関連した記事ばかりが並んでいる。

おどろくとともに、自分のアルジャジーラへの愛を再確認する。しかし、トランプ発言を受けて特別報道体制が敷かれているため、流れてくるのはエルサレム関連の悲しいニュースばかりだ。

見ているうちに、心の中の暗闇が、イカ墨ソース程度から桃屋のごはんですよ!レベルまで煮詰まってくるのを感じる。気を紛らわせるためにエア猫のミケーラを撫でるが、ご機嫌斜めだったようで、鋭い爪で引っ掻かれてますます気が沈む。

人生はかなしいことばっかり…


2010年10月に東エルサレムのアパートの庭で撮った写真(再掲)



(終わり)



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