外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

阿佐ヶ谷のイラン料理店「ジャーメ ジャム」

2021-01-19 09:38:21 | 日本における中東

 

今回は、東京・阿佐ヶ谷のイラン料理店「ジャーメ ジャム」(Jame Jam) の話。

 

この店には去年の1月下旬、知人に連れられて初めて行き、それから約10か月が経過した11月の終わり頃にもう一度行った。1月下旬は、まだ日本ではコロニャの問題が他人事だった時期で(遠い目)、普通に友達と集まってゆっくりお喋りしながら飲食を楽しむことができたが、11月末はもう感染の第3波が始まっていて、日々新規感染者が増え続けており、もはや気楽に会食する状況ではなかった。

 

2回ともボケた写真しか撮っておらず、細かいことはあまり記憶にないのだが、記録のため一応ここに残しておく。

 

「ジャーメ ジャム」は、JRの阿佐ヶ谷駅からすぐ近くの商店街(飲み屋街)にある。

 

 

内装はこんな感じ。伝説の王と王妃?

 

 

 

 

イラン料理店には、これまであまり行ったことがないので、内装もメニューも新鮮だった。アラブ料理店と似ているのに、何かが決定的に違う印象を受ける。より洗練されているっていうんですかね・・・

 

前菜盛り合わせ

 

ミルザガセミという焼きナスのペーストにトマトなどを加えたもの、ホムス(ひよこ豆のペースト)、マスティネ(ヨーグルトから作れられたチーズらしい)の盛り合わせ。ホムスはアラブ料理にもあるし、他のものもアラブ料理のペースト類と似通っているのに、微妙に味や材料が違って興味深い。

 

ファラーフェル

 

イランのファラーフェルは、アラブ料理のものとは作り方や材料が少し違うようだったが、正直言って、アラブよりイラン(ペルシャ)の方が、食に関しても歴史・文化が深そうなので、食べる前から「美味しそう」と思ってしまう。そして、実際美味しいのだ。いや、もちろんアラブ料理も負けず劣らず美味しいんですけどね。(言い訳がましい)

 

左はゼレシュク・ポロウ、右のケバブはよく覚えていないが、おそらくクービーデ・キャバーブモルゴという鶏肉のミンチの串焼き

 

ゼレシュク・ポロウは、サフランを使ったピラフで、ゼレシュクというラズベリーっぽい酸味のある赤い実を乾燥させたものが散らされており、一見、食べる宝石箱だ。もちろん味もいい。

 

トルコのラク(アラク風味の蒸留酒)があったので、頼んだ。これは時々飲みたくなる。

 

 

デザートに知人が食べたバラの香りのアイスクリームと紅茶。私は柄杓コーヒーを飲んだ。

 

 

オーナーシェフのテヘラン出身のモフセン・キャラバンディー氏は、日本語が上手で話し好き。イランの歴史や文化のみならず、日本のこともよく知っている文化人だ。この当時、イラン革命防衛隊・コッズ部隊のソレイマニ司令官が米軍の空爆で殺害されたことが話題になっていたので、それについて話を振ってみたり、イランと仲の悪いサウジ、特にムハンマド皇太子についてどう思うか聞いてみたりしたのだが、彼はあまり話に乗って来ず、「政府同士の揉め事は、一般の国民とは無関係」というニュートラルな姿勢を見せていた。

 

会話の中で、モフセンさんが「イランの詩を読むためだけでも、ペルシャ語をやる価値はある」と言ったことが頭に残り、かつて一度挫折したけれど、もう一度ペルシャ語をやってみようという気になって、その後図書館でテキストを借りたが、ついつい後回しにしているうちに、イランでコロニャの感染が拡大し、中東で一番ひどい状況になって旅行に行くどころではなくなり、やがて日本でも感染者が増えて、第1波・第2波を経由して、一番厳しい第3波に突入したわけだ。

 

11月末、2度目に訪れた時は、別の友達と2人で行った(前回は3人)。この時期の外食は神経を使うが、この店のホームページには、感染予防策を取っていることを全面的にアピールしてあったので、大丈夫だと踏んだのだ。そもそも、密になりにくい類の店だし。

 

(HPからの引用)

レストランにおける新型コロナウイルス感染拡大防止の取り組みについて
JameJamでは、ご利用いただくお客さまに安心してご利用いただけますよう、以下の対策に取り組んでおります。


1.レストランの入口に消毒液を設置
2.検温の実施レストランのご入店時に、非接触タイプの体温計を用い、検温を実施しております。
明らかな高熱が確認された場合は症状を聞き取りの上、当館基準にて対応させていただきます。
3.店内のレイアウトについてアクリル板で飛沫感染防止のためテーブルとテーブルの間を仕切っております。
4.消毒の強化開店前・閉店後の清拭消毒を徹底し、テーブルや椅子、メニューなどお客さまが触れる機会の多い箇所のアルコール消毒を定期的に実施しております。
また、テーブル上には原則として共用の調味料などを設置せず、撤去が難しい場合はお客さまが入れ替わる際に消毒をおこないます。
5.食の衛生従来通り、食品衛生管理に基づき管理を徹底しております。また、食器・カトラリー類は高温洗浄を行い強化しております。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、スタッフは下記の対策を行っております。
1.手洗い、うがいの実施を徹底。
2.出勤前に検温の実施を徹底。
3.従業員のマスク着用。

 

 

実際、入り口でまず検温され、テーブル間の距離は十分に取られ(元々かも)、他の客はおらず、店主は当然マスク着用で、客と会話する時は、テーブルから離れたところに立ってディスタンスを保つ配慮を見せていた。それでも顧客とのお喋りをやめないところが彼らしい。

 

前回食べて気に入ったゼレシュク・ポロウをまた食べた。

 

ケバブは、羊肉のものを選んだ。

 

薄いピタパン


 

 

ゴルメ・サブズィという金時豆と羊肉入りの煮込み料理

 

 

今回も、どれも美味しかった。友人がモフセンさんに「おすすめの料理はどれですか?」と聞くと、「おすすめじゃない料理はメニューに載せてないから」という返事が返ってきた。うふふ、この一筋縄ではいかない感じが楽しい。グラスの赤ワインはチリ製だったのだが、意外に美味しかった。

 

食後のコーヒーは、今回はエスプレッソ。

 

 

食後にお喋りしていて、コロニャのワクチンの話になった時、彼に「ワクチン、打ちたいですか?」と聞かれ、「もう少し様子をみたいかな・・・」と正直に答えた。ワクチンを打ってコロニャの問題から早く解放されたいのは山々だが、まだちょっと不安なのだ。まあ、日本でワクチン接種が開始するのは早くて2月下旬だそうなので、順番が回ってくるのがいつになるのか定かではないが。

 

欧米や中東諸国等ですでに接種が始まっているワクチンのうち、ファイザー・ビオンテックの製品(モデルナ製も同様)は、遺伝情報を記録した「メッセンジャーRNA(mRNA)」を活用した新しいタイプのものだそうで、有効性が高いことが示されている一方で、最近ノルウェーでこれを接種した高齢者29人が死亡したというニュースが出回った。

 

オックスフォード・アストラゼネカの製品は、従来型のワクチンで、ファイザー等のものよりも有効性は下がるが、同じく従来型の中国のシノバック・バイオテック製よりは高いので、打つならそっちを選びたい気がする。しかし、国に無償で提供されるワクチンには、選択肢などないだろう。

 

ワクチンの違いが分かりやすく解説されているBBCの動画

 

 

(おまけ)

 

かつてアンマンの知人宅でご馳走になったイラン料理の写真(再掲)。ヨルダン人とイラン人のハーフの男性が作ってくれたものだ。

 

 

 

 

(参考)

ジャーメ ジャムのHP

https://jamejam.jp/#welcome

 

食べログ

https://tabelog.com/tokyo/A1319/A131905/13052230/

 

 

(終わり)

コメント (2)
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