外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

ロイヤルミルク・カップラーメン

2012-10-18 23:20:07 | グルメ


今日の昼食は、ロイヤルミルク・カップラーメンだった。

最近私は、デイリーポータルZという暇つぶし的なサイトの、「べつやくれい」というイラストレーターの書く記事にすっかりハマっているのだが、その中に、カップ麺を牛乳で作る実験をした、という記事があった。

これ
http://portal.nifty.com/2010/07/01/b/

彼女は数種類のカップ麺を牛乳で作ったていたが、一番のおススメはノンフライ麺の「麺づくり」で、しかも麺を食べ終わったあとのスープにごはんを入れるとウマイそうだ。

私も真似して、牛乳でカップ麺を作ってみるべえ、と昨夜急に思い立った。
ちょうど友人にもらった、さっぽろ一番「チーズみそラーメン」というカップ麺が手元にあったのだ。
みそとチーズと牛乳は合うかもしれない!と急に気分が高揚し、私は浮かれ気分で眠りについた。

翌日起きても、その高揚は持続していた。
うふふ、今日のランチはミルクチーズみそラーメン~と歌いながら、鍋で牛乳を沸かす。
記念に写真を撮っておこうと思い、カップ麺の外観の写真を撮るが、光の加減が上手くいかなくてもたもたしているうちに、牛乳が吹きこぼれ、レンジが白く汚れてしまった。
途端に浮かれ気分がどこかへ消え失せ、がっかりしながら、牛乳をカップに注ぐ。



カップ麺の中が白いのって、なんだか不思議な光景である。
べつやく情報によると、牛乳を使用した場合、お湯の時よりも麺がふやけるのに時間がかかるらしいので、4分間待つことにした。
4分後でも、まだ若干麺が硬いようだったが、気にせずに小袋の粉チーズをふりかけて、ぐりぐり混ぜる。
お湯の時より混ざりにくいので、愛情を持って、根気よく混ぜることが肝心である。



ウキウキしながら、食べ始める。

う、う~ん・・・

それは、牛乳で作ったカップラーメンの味がした。
チーズはどこ?
濃厚な牛乳の味に負けて、チーズは姿を消してしまったようだ。
みその味も、なんだか不明瞭。
全体にまったりとして、優しい甘みがある。
不味くはないのだが、食べ続けていると、ある時点で、「うっ・・・、しつこい」となる。
べつやく表現を借りると、「食べ進めるとルー大柴化する」感じである。
ルー大柴ってどんな人か、実はよく知らないケド・・・

ミルクティーの場合も、お湯で入れた紅茶にミルクを入れたときと、お湯を使わずにミルクのみで淹れた紅茶は、まったり度が全然違いますね。
あの濃厚なロイヤル・ミルクティーを生まれて初めて飲んだとき、牛乳という液体の実力を見直したのは、私だけではないだろう。
だてに白いわけやないんや~!すご~い、さすがコロイド溶液(?)、お湯と全然違う!って。

あんまり関係ないけど、私はその昔イタリアに住んでいた頃、エスプレッソメーカー(ガス台に直接載せるタイプ)に、水の代わりに牛乳を入れて、カフェラッテを作ろうと試みたことがある。
エスプレッソメーカーを直火にかけると、下部に入れた水が蒸気の力で押し上げられ、コーヒー粉末の層を通過して、上部にコーヒー液が吹き上る仕組みになっている。
しかし、このカフェラッテ実験のとき、いくら待ってもコーヒー液が吹き上る「ごぼごぼごぼっ」という、地獄の沼的効果音は聞こえなかった。
あきらめて火を止め、しばらく冷ましてから装置を分解してみたら、底の方にホットミルクが出来ていた。
牛乳は水より粒子が大きいので、蒸気が一生懸命押してくれても、コーヒー粉末の壁を通ることができなかったらしい。
ああ、なつかしくもほろ苦い、イタリアの思い出・・・

ロイヤルミルク・カップラーメンは、あまり美味しくなかったうえ、お湯で作ったラーメン以上に腹が膨れた。
おそらく、カロリーもかなり高かったのだろう。
今日は晩御飯が食べられないかもしれない。
でも楽しかったから、よしとしよう。そう、食べ物を使った実験って楽しいのだ。
たとえ残念な結果に終わったとしても・・・。

皆さんも、「えっ、牛乳でラーメン?! 気持ちワリ~!」などと引かず、ぜひ試してみてくださいね。



関係ないけど、モンプチのキャットフードの箱には、猫の形の切り込みが入っていることに、先日気づいた。
かわいいん




コメント
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