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模倣犯(5)ー宮部みゆき

2024年04月14日 | 読書


評価5

再読(前回2019年4月6日)。
網川浩一のシナリオに乗せられた高井和明の妹の由美子は浩一の嘘の告白を鵜呑みにして宿泊するホテルから身を投じて自死してしまう。図に乗る浩一だったが、ルポライターの前畑滋子が地道に浩一の周囲を洗った結果、浩一が真犯人だという確信を得てテレビ番組で対決!

ついに浩一の弱点をついた滋子の一言が炸裂!
興奮した浩一はついに口走るのだった!
自分が犯人だ!と・・・

宮部みゆきの長編ミステリーここにて完結。

「大衆」の弱点をついた網川浩一の狡猾さと非道さに怒りが込み上げる。
高井和明も由美子も古川鞠子も多くの犠牲者が可哀そうでならない・・・

もっともっと網川浩一「ピース」が痛めつけられる場面を見たかったのだが、著者はそんな場面を用意してくれなかった。「大衆」に対して「家族」の存在を知らしめるラストに物足りなさを感じた。

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