
評価3
7作品からなる短編集。
①とり残されて ②おたすけぶち ③私の死んだ後に ④居合わせた男
⑤囁く ⑥いつも二人で ⑦たった一人
超常現象短編集である。
と、言っても「聞いたことも見たこともない読んだこともない」ものではなく、どこかで「聞いたことも見たことも読んだことも」有りそうなお話。
「いつも二人で」はよくある男女入れ替わりもの。
一人の男性の体に女性の霊魂が入り込んで体は一つなのにそこに男女の精神が混在するというもの。一切肉体的な違和感についての描写が出て来ないところに私は<違和感>を覚えた。あまりにもご都合主義的。
以前から宮部みゆきの短編は面白くないと思っていたが今回も期待を裏切らなかった(笑)。
巻末の北上次郎氏の大絶賛解説には苦笑・・・