高齢者が体調を崩し、ベッドで寝ていることが多くなると、
1ヶ月もしない間に動けなくなる。
これが「廃用性症候群」。
中には、自分で立ったり腰かけたりするのが面倒になって自分自身で動けなくなってしまうということもある。
筋肉は、80歳でも作れるというが、衰えるのは瞬く間だ。
以前にも書いたが、介護スタッフにとって「歩ける要介護3」と「オムツの要介護5」と、どちらがケアし易いかというと「要介護5」である。
施設の介護保険収入は多くて、ケアの手がかからない。
介護保険施設では、徘徊と寝たきりなら、まず間違いなく寝たきりの利用者を優先して入所させるだろう。
転倒のリスクも高く徘徊がある利用者は目が離せなくなる。
介護保険では「自立支援」をうたっている。
どのような状態の人でも自立できることがある。
自分の意思がある。
Wさん、90代。
「トイレへ行きたい」と、なじみになったスタッフに訴えるようになった。
「誰も連れてってくれない」
Wさんは立てない、いや、立てなくなってしまった。
しかし、「トイレへ行きたい」Wさんを聞こえないふりをするのは虐待だ。
自分たちがタイヘン(抱き上げなければならない)だからといって、これでよいケアをしているといえるのか?とスタッフに理解を求めた。
「トイレへ行きたい」といった時にいけるようになったWさんは、
自分で食事もするようになった。
言葉も増え、気が向くとおしゃべりが出来るようになった。
Eさん、90代。
入院生活2ヶ月。余命を数えた人だった。
ベッド上の生活から復帰したが、
自分で起き上がれるのを発見!
小柄で軽い人なので、手引き歩行でトイレ誘導をしてみた。
よろよろしながらも、歩ける!
「すごおい!」
スタッフが大喜びするもので、すっかりその気になったEさん。
退院後1ヶ月もすると、杖で見守りで歩けている。
今では、つかまりながらゆっくり歩けるし、トイレも自分で出来る。
退院後、1年が過ぎた。
Rさん、80代。
原因不明の炎症値が高くなり入院。
入院するまでも寝てばかりいるようになり、全てが介助となった。
2ヵ月後、原因はわからないまま数値が下がったので退院。
ミゴトに車椅子、食事も介助。
3週間ほどして、車椅子移乗のとき立てる。
「椅子に座ってみよう」
ラウンジの椅子で普段は過ごすことにした。
そうすると、目が開き、まわりを見回す。
言葉はなかったが、人の顔は判るようだった。
笑顔が出る。
1週間もすると、立ち上がり、足が痛いといいながらも歩けた!
退院後1ヶ月、
自分の足で立って歩いている。
食事も自分で食べている。
なんと、顔を洗って化粧をする仕草まで!
自分の湯飲みを洗って、着替えもしようとしている。
Eさんにとって、車椅子は=ベッド、だったんだと思う。
3事例とも認知症は持っておられるので、動くことによって他のリスクはある。
自分の足で自分の意思を遂行できることが、何よりの機能の活性化になったと思われる。
これまでの関わった事例を思い起こしても、
「歩く=立つ」機能は人間に与えられた神様からの贈り物なのだと振り返っている。
通勤電車で座れると、ツイ目を閉じてしまう私ですが、
背筋を伸ばして立つのも心がけないといけないですね。
ハイ、今日は立ってましたよ!(笑い)
1ヶ月もしない間に動けなくなる。
これが「廃用性症候群」。
中には、自分で立ったり腰かけたりするのが面倒になって自分自身で動けなくなってしまうということもある。
筋肉は、80歳でも作れるというが、衰えるのは瞬く間だ。
以前にも書いたが、介護スタッフにとって「歩ける要介護3」と「オムツの要介護5」と、どちらがケアし易いかというと「要介護5」である。
施設の介護保険収入は多くて、ケアの手がかからない。
介護保険施設では、徘徊と寝たきりなら、まず間違いなく寝たきりの利用者を優先して入所させるだろう。
転倒のリスクも高く徘徊がある利用者は目が離せなくなる。
介護保険では「自立支援」をうたっている。
どのような状態の人でも自立できることがある。
自分の意思がある。
Wさん、90代。
「トイレへ行きたい」と、なじみになったスタッフに訴えるようになった。
「誰も連れてってくれない」
Wさんは立てない、いや、立てなくなってしまった。
しかし、「トイレへ行きたい」Wさんを聞こえないふりをするのは虐待だ。
自分たちがタイヘン(抱き上げなければならない)だからといって、これでよいケアをしているといえるのか?とスタッフに理解を求めた。
「トイレへ行きたい」といった時にいけるようになったWさんは、
自分で食事もするようになった。
言葉も増え、気が向くとおしゃべりが出来るようになった。
Eさん、90代。
入院生活2ヶ月。余命を数えた人だった。
ベッド上の生活から復帰したが、
自分で起き上がれるのを発見!
小柄で軽い人なので、手引き歩行でトイレ誘導をしてみた。
よろよろしながらも、歩ける!
「すごおい!」
スタッフが大喜びするもので、すっかりその気になったEさん。
退院後1ヶ月もすると、杖で見守りで歩けている。
今では、つかまりながらゆっくり歩けるし、トイレも自分で出来る。
退院後、1年が過ぎた。
Rさん、80代。
原因不明の炎症値が高くなり入院。
入院するまでも寝てばかりいるようになり、全てが介助となった。
2ヵ月後、原因はわからないまま数値が下がったので退院。
ミゴトに車椅子、食事も介助。
3週間ほどして、車椅子移乗のとき立てる。
「椅子に座ってみよう」
ラウンジの椅子で普段は過ごすことにした。
そうすると、目が開き、まわりを見回す。
言葉はなかったが、人の顔は判るようだった。
笑顔が出る。
1週間もすると、立ち上がり、足が痛いといいながらも歩けた!
退院後1ヶ月、
自分の足で立って歩いている。
食事も自分で食べている。
なんと、顔を洗って化粧をする仕草まで!
自分の湯飲みを洗って、着替えもしようとしている。
Eさんにとって、車椅子は=ベッド、だったんだと思う。
3事例とも認知症は持っておられるので、動くことによって他のリスクはある。
自分の足で自分の意思を遂行できることが、何よりの機能の活性化になったと思われる。
これまでの関わった事例を思い起こしても、
「歩く=立つ」機能は人間に与えられた神様からの贈り物なのだと振り返っている。
通勤電車で座れると、ツイ目を閉じてしまう私ですが、
背筋を伸ばして立つのも心がけないといけないですね。
ハイ、今日は立ってましたよ!(笑い)