②は、嫉妬妄想です。
嫉妬妄想、つまり、ヤキモチがとんでもない方向へ行き過ぎること。
夫婦喧嘩は犬も食わない、といいますが、
いや、最近は言わないか?
認知症になった人の嫉妬は、止まるところが無くなります。
自分の感情の抑制が出来なくなっている場合がほとんどなので、
とんでもない事件にもなりかねません。
夫婦だから、家族間だから干渉しない、などとは言っていられなくなる。
穏やかで教養のある紳士・淑女が、鬼にも夜叉にも変身します。
そういうところに出くわした経験は一度や二度ではありません。
YさんとU子さんは仲の良いご夫婦でした。
パーキンソンで体が動きにくいYさんの傍に、U子さんはいつもいました。
Yさんのお世話をするスタッフに「すみませんね、ありがとう。」と感謝してくださいます。
同じ部屋に入居していたのですが、
夜間のナースコールが多いYさん。
U子さんは、だんだん夜間に起きなくなりました。
付き合っていると、自分が不眠になるので当たり前なんですが、少しづつ変わっていくのが判りました。
1年ほど経ったころ、
22歳の2年目のスタッフのことをU子さんは嫌うようになりました。
このスタッフ、YさんとU子さんの担当でした。
スタッフは、なぜ嫌われているのかわからず、何か不手際があったのかと、より一層お世話をするようになったと想像されます。
「あの人、うちの主人を誘惑してるの」
「ベッドにところへ行ってこそこそしてるのよ」
「あの人を私の部屋に来させないで頂戴」
「イヤなのよね、べたべたされるの」
Yさんのほうは、吾関せずで誰が来ても同じ。
夜間は、どうしてもケアに行かないと放っては置けない。
ベッドまわりを汚した衣類やタオルを撒き散らすYさんなので。
おそらくYさんは、夜間せん妄だったのでしょう。
私も当時は経験が浅くてわからなかった。
そのスタッフは、困り果てていましたが、
Uさんの非難はだんだん酷くなるばかりで、ケアから外れるしかなかったようです。(そのころ私は移動していた)
Uさんの嫉妬妄想は、特定のスタッフに対して。
現在、私の悩みの種「盗られ妄想」も、特定のスタッフ。
他のスタッフに対しては起きていない。
どちらも「関係性が強いスタッフ」というのが共通している。
在宅の場合、嫁に対して起きるのと似ていると思います。
Uさんの方のスタッフは、別な入居者の「盗られ妄想」の対象にもなっていたようです。
2人の入居者からとなると、本人に何らかの原因があるとも考えられますね。
関わりを一生懸命になりすぎていたのか?
期待させてしまったが、実際には期待ほど出来なかったのか?
ケアのやり方に問題があったのか?
ケアに入り込みすぎは、後で問題を引き起こすことが多い。
個人的な親しみを見せてしまうと、依存が起きる。
介護は、人間:人間、なので、年齢に関係なく仕事と割り切る付き合いが必要になる。
それは、スタッフ同士にも同じことが言える。
職場の付き合いは職場で、にしたい。
次回、もう一度「嫉妬妄想」を。
次は、夫婦間の事件。
嫉妬妄想、つまり、ヤキモチがとんでもない方向へ行き過ぎること。
夫婦喧嘩は犬も食わない、といいますが、
いや、最近は言わないか?
認知症になった人の嫉妬は、止まるところが無くなります。
自分の感情の抑制が出来なくなっている場合がほとんどなので、
とんでもない事件にもなりかねません。
夫婦だから、家族間だから干渉しない、などとは言っていられなくなる。
穏やかで教養のある紳士・淑女が、鬼にも夜叉にも変身します。
そういうところに出くわした経験は一度や二度ではありません。
YさんとU子さんは仲の良いご夫婦でした。
パーキンソンで体が動きにくいYさんの傍に、U子さんはいつもいました。
Yさんのお世話をするスタッフに「すみませんね、ありがとう。」と感謝してくださいます。
同じ部屋に入居していたのですが、
夜間のナースコールが多いYさん。
U子さんは、だんだん夜間に起きなくなりました。
付き合っていると、自分が不眠になるので当たり前なんですが、少しづつ変わっていくのが判りました。
1年ほど経ったころ、
22歳の2年目のスタッフのことをU子さんは嫌うようになりました。
このスタッフ、YさんとU子さんの担当でした。
スタッフは、なぜ嫌われているのかわからず、何か不手際があったのかと、より一層お世話をするようになったと想像されます。
「あの人、うちの主人を誘惑してるの」
「ベッドにところへ行ってこそこそしてるのよ」
「あの人を私の部屋に来させないで頂戴」
「イヤなのよね、べたべたされるの」
Yさんのほうは、吾関せずで誰が来ても同じ。
夜間は、どうしてもケアに行かないと放っては置けない。
ベッドまわりを汚した衣類やタオルを撒き散らすYさんなので。
おそらくYさんは、夜間せん妄だったのでしょう。
私も当時は経験が浅くてわからなかった。
そのスタッフは、困り果てていましたが、
Uさんの非難はだんだん酷くなるばかりで、ケアから外れるしかなかったようです。(そのころ私は移動していた)
Uさんの嫉妬妄想は、特定のスタッフに対して。
現在、私の悩みの種「盗られ妄想」も、特定のスタッフ。
他のスタッフに対しては起きていない。
どちらも「関係性が強いスタッフ」というのが共通している。
在宅の場合、嫁に対して起きるのと似ていると思います。
Uさんの方のスタッフは、別な入居者の「盗られ妄想」の対象にもなっていたようです。
2人の入居者からとなると、本人に何らかの原因があるとも考えられますね。
関わりを一生懸命になりすぎていたのか?
期待させてしまったが、実際には期待ほど出来なかったのか?
ケアのやり方に問題があったのか?
ケアに入り込みすぎは、後で問題を引き起こすことが多い。
個人的な親しみを見せてしまうと、依存が起きる。
介護は、人間:人間、なので、年齢に関係なく仕事と割り切る付き合いが必要になる。
それは、スタッフ同士にも同じことが言える。
職場の付き合いは職場で、にしたい。
次回、もう一度「嫉妬妄想」を。
次は、夫婦間の事件。