行雲流水の如くに

もろさ露呈「携帯インフラ」ーー過ぎたるはなお及ばざるがごとし

KDDIの通信障害で3日にわたり約4000万回線に障害が出た。

いまやIT社会の根幹を支えるライフラインが、かくも脆かったとは何とも残念なことだ。

私たちのような年寄りは、スマホは使い方も満足に分からないから生活の中のウエイトは大きくはない。

それと経験上、過度に一つのものに頼ると「ろくなことはない」ということを知っている。

固定電話は残しているし、パソコンも光回線でつないでいる。

公衆電話などどんどん廃止されているがもう一度見直されるのではなかろうか。

 

たとえば企業経営でも販売先を1社に頼るのはリスクが大きい。

3割くらいが目処であろう。

石油や天然ガスの調達でも同じことが言える。

すべてロシアに頼っていたなどと想像するとゾッとする。

 

電気・ガスや水道そして通信インフラは、大事な「社会的共通資本」だ。

そして大気や森林、河川、土壌などの自然環境もそうだ。

これらを過度な「自由競争の場」に晒すのは問題がある。

IT化の大きな流れは変わらないと思うが、後先考えずに突っ込むべきではない。

もしこのインフラがおかしくなった時どうするか、つねにバックアップ体制を考えながら推進すべきだろう


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コメント一覧

shou1192_2010
行雲流水さん こんにちは。
『電気・ガスや水道そして通信インフラは、大事な「社会的共通資本」だ』は、おっしゃる通りですね。また、『これらを過度な「自由競争の場」に晒すのは問題がある』もご指摘の通りと思っています。これを監督し、実行する機関をどう構築するかも大事業ですが、人口減少の中で、真摯に検討すべき国家的な課題と思っています。

なお、私のブログに、いつも励ましと、示唆に富んだコメントを頂きありがとうございます。

少し先輩の世代とはお見受けしておりましたが「昭和の戦後史を、俯瞰できる」立場で、その状況の中を、文字通り体を張って駆け抜けてこられた方との認識でおりました。
世相への鋭い洞察力と、薔薇を育てる優しさが矛盾なく一体となったお人柄にはいつも尊敬の念と共に、学ばせて頂いて参りました。

あの時代は、おっしゃるように、未だ「坂の上の雲」を見上げることが許された時代でもあり、科学技術の面では、ある意味「世界を凌駕できる」錯覚すら抱かせうる環境の中で、がむしゃらに奔ってきた感があります。

当時「ユビキタス・コンピューティング」との用語が喧伝されましたが、ドラエモンの「どこでもドア」ではありませんが、どこからでもコンピュータに接続できる携帯端末の開発が、中核技術として各社凌ぎを削ったことが懐かしく思い出されます。
その一つの成果が、行雲流水さんの最初にお使いになった「iモードらくらくフォーン」であったと思っています。通話もデータ通信も可能にする技術のハードルの高さに悩まされたこともありました。

私の短歌は、とても「一芸」と呼べる水準ではありませんが、稚拙ながらその表現を通じて一種のカタルシスの役割を果たしてくれ事は事実と思っています。

行雲流水のお心づかいに感謝しつつ、つい書きすぎた感がありますがご容赦願います。
これからも宜しくお願い致します。
megii123
kenちゃん、こんにちは。
そうなんですね北海道は夜が明けるのが早い、だいたい4時過ぎには明るくなります。
それと最近、愛犬も年のせいか(15歳)朝の散歩を急かせるのです。それでブログも朝型です。

社会的共通資本である交通機関なんですが、北海道JRはもはや立ち直り不可能ですね。
民営化という美名?のもとに自由競争にさらせばこのようになります。

企業経営実体験からの貴重なご意見、ありがとうございます。
そしてすぐさま切り返したところなど見事です。
「負けん気が強い」というのも大事ですね(拍手)
knsw0805
行雲さん、おはようございます。
最近は早い時間にブログ掲載ですね。太陽は東から登りますから北海道は4時~4時半頃には明けてくるのではと思います、目覚めるのが早いのですね(笑)今日のコメント全文、私も全くの同意見です。特に決済関係はスマフォなどに頼ってはいません。社会的共通資本もそう思います。「企業経営・販売先」の件で失敗した経験があります。ある事業部で東北・北海道は開拓が難しかったのでI社に任せたのですが、ある時その会社が裏切りライバル会社と提携して私たちは空白地帯となりました。負けん気が強い私は当時40代後半でしたので、徹底的にI社の社員の切り崩しを図りなんとか地域の復活を果たしましたが苦労しました。ライバル会社は商品力に弱かったので勝てたようなものです。「企業経営でも販売先を1社に頼るのはリスクが大きい」これはまさしく正論です。
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