行雲流水の如くに

「いいものをより安く」の経営戦略から抜け出せるのか?

戦後の日本が世界第2位の経済大国に上り詰めた経営戦略は、

「いいものを安く」であった

人口増加の過程にある時はこの戦略は正解だった。

しかしバブルを経験し人口増加も減少に転じると限界が来る。

政府と企業は生産性の上昇よりも非正規労働者を増やし賃金を抑制して

「人件費を安く」という愚かな政策を推進。

 

石油価格の上昇や円安によって物価高騰の波が襲ってきて国民の不満が溜まって来た。

それをみてあわててバラマキ政策とも思える電気・ガス代補助やガソリン代補助を行った。

しかしこれは歯止めが効かず「亡国の大衆迎合策」ともいえる。

なかなか止めるわけにいかないのだ。

そして価格形成過程が不透明だから電力会社や石油会社に中抜きされていてもわからない。

 

このところの企業戦略を見ていると、「いいか悪いかわからないもの高く」という方向に舵を切ったのか?

「いいものを高く」なら納得感があるが、最近の商品は宣伝ばかりかけて使ってみないと分からない。

日本の人材の質は極めて高い。ところが経営者の質が低いのか?

日本の企業はすごいね」と言われることがあまり無くなった。

もう一度ねじを巻きあげるべきは「生産性の向上である」

そのためにも設備投資をしっかり行うべきだ。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

コメント一覧

megii123
手賀沼日記さん、こんにちは。
実体験に基づく感想ですから説得力がありますね。
日本はバブル破裂後の戦略に問題があったようで、相変わらずコストカットに活路を見だそうとしたわけですね。

今が日本再生の最後のチャンスかもしれません。
生産性を上げてよいものを高く売ることが生き残る道です。
watanabe_march
おっしゃることはよくわかります。私の商社マンとしての経験では、日本企業は価格政策に問題があった。平たく言うと安く売りすぎました。競争相手はなぜか外国企業でなく日本企業なのです。横並びで似た製品を作り、価格競争をした。これでは利益を上げることは難しい。残念なことでした。付き合った業界は変動費を減らすことに狂奔しましたが、あまり良い結果は出なかったようです。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「経済」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事