行雲流水の如くに

「桜を見る会」の原点にある利益誘導政治をどう考えるか

「桜を見る会」問題が散りそうでなかなか散らない。

安倍官邸は「逃げ切り戦術」に徹しているようだが、「私物化」や「隠ぺい」をはっきりさせない限り燻り続ける。

安倍晋三は極めてみっともない戦術をとっている。

例えは悪いが、浮気の現場を見っかっても、私は「絶対に浮気していない」としらを切っている状態だ。

 

自民党の強さというのは、政策がしっかりしているからではない。

菅原前経産大臣、河井前法務大臣そして妻の河井杏里氏がやっていることは、せこいやり方の「利益誘導」なのだ。

このやり方に自民党のコアの支持層は共感を持っている。だから自民党の支持層は少々の失敗では離れない。

もっと大掛かりにやっているのが業界団体と手をつないで、予算措置というカネを落とし、見返りに献金と票をもらうのだ。

 

野党はこのような利益誘導をやりたくてもできない。

「スキャンダルで攻める」というのは弱者の戦法としてはありだろう。

自民・公明のしたたかさは現行の選挙制度を熟知して、小選挙区は自民党に、比例は公明党に、という戦法をとっている。

そして有権者の25%を押さえれば勝てるのだ。分裂した野党など全然怖くない。

 

野党がとる戦術としては、

①自民・公明の「利益誘導」から抜け落ちている層(例えば非正規労働者など、年金生活者も同様だろう)に訴える。

②野党はとにかく「ひと塊り」になる。政策は原発・憲法・消費税などの大枠でまとまればよい。

 

「桜を見る会」疑惑を徹底的に究明するということは、この国が持っている前時代的な「利益誘導政治」に終止符を打つことになる。

「もっと他にやることがあるだろう」という批判は当たらない。

日本の民主主義が筋の通ったものになるかどうかの分かれ目にある、と考えたほうが良いだろう。


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