抜け穴ばかりの政治資金規正法が国会を通過した。
この法案でさんざん立ち回りを演じた主犯格の自民党はもとより公明や維新も同罪であろう。
公明や維新はなんだかんだと御託を並べるが最後は自民党にすり寄る。
権力とはそんなに魅力のある蜜なのだろうか?
問題は怪しげな法案がたいした議論も無く国会を通過した。
「改正地方自治法」は、非常事態に国が地方に対応を指示できる。
「入管難民法の改正」は、外国人の永住許可を取り消せる規定が出来た。
「改正食料・農業・農村基本法」は、食料安全保障を名目に国が農家にどんな作物を作るか指示できる。
これらの法案に共通する考えは国の権限強化を図ろうとする姿勢だ。
本来であれば支持率20%を切る内閣で出来る仕事ではないが、裏金問題のどさくさ騒ぎの中で通してしまった。
このような流れは危険である。
戦前も少しづつ「戦争への流れ」が作られて行った。
「再び軍国少女を作らない」の一念で教壇に立った99歳の北山小夜さんは語る。
「あの時代に一人でもおかしいことはおかしいと言ってくれる大人がいれば違った」