2023年に入ってロシア経済は暗転している。
1月~2月の財政赤字が4兆4600億円に達する。
石油収入が減少し、一方で戦争による戦費が増加しているのが主要因。
バレル50ドル程度で売っているが明らかにダンピング、一般には70~80ドル台だ。
今後長期的に厳しさを増すのは労働力の不足だ。
ウクライナとの戦争で50万人程度動員をかけたが、約半数が死傷しているようだ。
さらには動員逃れなどで国外流出も止まらない。
有能な人間ほど国外へ出ているから先端技術の開発など望めないだろう。
中国への経済的依存度が増し習近平に頭が上がらない。
プーチンは何度も習近平のロシア訪問を要請し、習近平が重い腰を上げたのが実態。
一応親密感を打ち出したが、実態は余り稔り多いものではない。
切望した中国からの武器輸出は期待できない。
4月か5月にはウクライナの反撃が予想される。
プーチンが指示した3月までに東部2州の完全制圧はかなわなかった。
戦術的に最悪の人海戦術で猛攻撃を仕掛けたがもはや限界。
NATO 諸国から、高性能戦車や戦闘機がウクライナに届き始めた。
満を満たして4月か5月に反撃を開始する。
ウクライナの反撃がどの程度功を奏すか、その状況でこの戦争が短期に終わるか、もしくは泥沼の長期戦になるか、大きな節目を迎えるだろう。