防衛力強化に向けた政府の有識者会議が岸田首相に報告書を提出した。
座長が元駐米大使の佐々江賢一郎だ。
メンバーの顔触れを見ると意図的なのか、憲法の専門家が入っていない。
シナリオはもう出来上がっているから、小うるさいことを言うメンバーは最初から入れないということか。
そしてなぜかマスコミ関係者が数名入っている。日本経済と読売新聞だ。
マスコミ関係者はこのような問題には中立でいるべきではないか。
岸田首相はアメリカのバイデン大統領に防衛費増額を約束している。
だから、国会で何の議論もせずに、我が国憲法が守ってきた「専守防衛」に抵触する議論はすっ飛ばす。
さらには増額の財源にも踏み込まない。
いったいこの国の主権者はだれだと思っているのか?
岸田首相はハト派と言われているが、そのうち「サギ派」と言われるのではないか。
中条きよしのような「臆面の無さ」(ずうずうしい)にも増して、もっと悪質だ。
日本人の思考の最大の盲点は、
社会現象に対する科学的分析能力の欠如。
日本はアメリカやロシア、中国と違って自給に近い経済システムを持たない。
この経済生命線を守るためには、全世界に情報網を張り巡らし機敏に動いて戦争の目を摘み取らねばならない。
そのために必要なのは軍備力を倍増するより、科学技術力や情報能力を倍増することの方がよほど大事だ。
そうすれば科学的分析能力を高めることが出来るだろう。