吉田茂に片腕と見込まれ、戦後日本の復興に辣腕を振るった白洲次郎。
その生き方は、一服の清涼剤の趣きがある。
「直情一徹の侍」は、次郎の妻正子が評したものだ。
人からアカデミックな、プリミティブな正義感を振り回されるのは困る、とよく言われる。
しかし僕はそれが貴いものだと思っている。
犬との散歩は朝の日課だが、だんだん日の出が遅くなるので、散歩中に出会うことが出来る。
1940年(昭和15年)白洲次郎は「これから戦争になる。戦争になれば食糧がなくなるから、田舎に引っ越して農業をやろう」と言い出して、1943年(昭和18)南多摩郡鶴川村に居を構える。
築100年の古い民家を購入したのだがつけた名前が振るっている。
「武相荘」(ブアイソウ)--武蔵と相模の境に位置するのでつけたのだが、本人の人当りにもかけている。
間もなく日米が開戦する。必ず日本は敗北する。
しかし、敗北経験のない日本は最後まで抗戦して、東京は焼け野原になるだろう。
フクロウ湖(札幌圏市町村の水道水源として当別川上流にできたダム湖)
ぼくは、長年痛切に感じていることなんですが、日本人ってね、ものが分からなくなると、短い言葉にひょっとはめちゃって、八紘一宇とか、一億一心とか、東亜共栄圏とか、いってしまうんだ。みんなお念仏で、全然意味がない。
行政縦割り打破、規制改革断行、前例踏襲廃止など、このところまた意味のないお念仏が唱えられている。
ナンマンダ、ナンマンダと唱えれば前へ進むものでもあるまい。
薔薇(アンドレ・ル・ノートル) フランス メイアン
数々の受賞歴がある銘花
何度も花をつけるので重宝だ。
見渡せば花も紅葉も無かりけり浦の苫屋の秋の夕暮れ 藤原定家
北海道の秋も最終局面を迎えている。
来月からは冬支度に取り掛からねば。