行雲流水の如くに

「皇室の風」を読んで

雑誌「選択」に、宮中取材余話「皇室の風」というコラムがある。

筆者は岩井克己さん。

皇室の人たちの人間模様を極めて透徹した筆致で書いているのだが、いつも感心している。

上皇后(この時は皇后)が平成21年の歌会始で詠んだ御歌。

生命(いのち)あるもののかなしさ早春の光のなかに揺すり蚊の舞ふ

ーー比較文学者芳賀徹は「美智子様の歌の中でも一種の極限まで行かれて、神代以来の日本の詩歌の伝統の一番底に流れているものをとらえた歌だと思います。ちっぽけなものが懸命に生きようとして見せる美や力、そこに命の尊さを感じる」

 

ここからは私の考え

上皇后から見たら孫にあたる真子様が、週刊誌やテレビのワイドショウの格好のネタになっている。

それををどんなお気持ちでご覧になっているのだろうか?

マスコミは、もう少し抑えた報道をすべきではなかろうかと思う次第。

 

ツグミ

ちょうど今の時期は本州から南下して来る。

この鳥の凛とした姿勢の良さにいつも感心する。

昭和天皇について岩井は語る、

惨憺たる敗戦で終わった「大元帥役」を解かれ、想像を絶する悔恨と傷を負って戦後を生きた長命の秘訣は、海や山の自然の中で勤しんだ生き物たちとの対話だったのではなかろうか。

皇居の広芝にはびこった草を「雑草」と呼んだ侍従に「雑草という草はない。みな名前があり、それぞれ自分の好きな場所で生を営んでいる」とたしなめたエピソードは有名だ。

 

エゾエンゴサク

この花とカタクリが群生している風景は見事。

雪解けの森の先陣を切って爽やかな青~青紫の花を咲かせる。


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