マグリットの空と雲

旅,空,猫,馬,Champagne&美酒,美食,art,色,海&船…時にsurrealな、好きなもの写真雑記帳。

映画 ×ゲーム(バツゲーム)完成披露試写会・感想

2010-08-17 | Movie/映画
前の記事は、イベント内容で終わってしまったので、こちらでは本編の感想を。
といっても、公開前の映画なのであくまでネタバレなしの雑感。

正直、エンディングの曲が掛かると同時に「終わったぁ」という安堵から深呼吸。ちょっとハードめな曲調で気分を少し持ち直したつもりなのに……、それでも会場が明るくなって、最初の一言は、「はー、疲れた~っ!」

隣の席の中学生の女の子を観るとぐったりで、「だいじょうぶ?刺激強すぎたよね?」と声を掛けたほど。

ホラー色より心理サスペンス色がつよいものの、演出はB級ホラーを撮ってきた監督のスピーディなカメラワークで、息をつかせずに展開するので、英明が拉致される中盤からはずっとハラハラの連続。ええ、もちろん一緒になって絶叫し、思わず目を覆い、それでも指の隙間から覗き見、の繰り返しで背筋は強ばり……。
後半~クライマックスは、もう息を吐いている暇もないくらい、手に汗握るシーンがつづくからもうぐったり。ある程度予想はつくのだけど、「まだ裏があるのぉ?!」と最後まで見逃せない。

グロい⇒グロテスクというより、観ているこちらまで一緒に“痛く”なる映画。あらやんが見たことのないような形相で絶叫しまくるので、美人顔(?)のあらやんだけを眺めていたい人にはムリかもしれないorz

しかし、いままで感情を表に出さないクールな役か、あるいは思いっきりコメディ寄りな役どころの多い彼の、今回は“フツーの流されちゃってます大学生”姿が見られる貴重な作品だと思う。
表情豊かに喜怒哀楽すべて出ていたし、あらやんの恐怖に怯える眼は、なかなか見応えのある迫真の演技だったのではないか。ぜひ、“眼”に注目して観てほしい。

AKBからの2人も、まだあどけない十代で大学生と社会人の役、演技経験も少ないのにどうなの?と思っていたが、体当たりで演技をしていたと思う。#同級生の方の子は絶叫以外はちょっとだが……、恋人役の子は意外とよかったと思う。

まぁ、いろんな仕掛けがエンタメ要素いっぱいでいまいち理解不能な部分はご愛嬌?←ムリか。
拷問にあって体中傷だらけで血みどろになってる、というか、ふつう気を失うレベルの拷問がつづくのに皆、次のシーンではその痛みを忘れているように見えてしまうのがあまりにリアリティなさすぎだし。
#かといって、もたもた悶絶する演出にしていたらストーリーが進まないか……。

この作品の主眼は「極限まで追いつめられた人間の心理」なのだそう。
サスペンスホラーの体裁で非現実的ではあるが、そこはフィクション、狂気な世界としては及第点かと。
#やっぱりちょっと甘いな。

しかし、かなり大胆なアレンジというか、パンフにあった言葉を借りるなら、「原作を大胆に再構築」したとのことだが、映画のストーリーの方がすんなり入り込めるし、伏線もいっぱい張られているし、(内容からすると表現が不適切かもしれないが)面白くできている。
あえて、「映画のほうが断然いい!!」と言い切ってしまうが、原作とは全く別物としてオススメしたい。パンフに原作者のコメがあるのがw

この映画は、ひとり部屋でDVDで観るには向かない映画。
怖いけど、映画館で観客一体になって観たほうが気持ちが楽。というのがホラー嫌いのわたしの感想。
もっといっちゃうと、あらやんが出ていなかったら、観てませんが。。。
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画像:小学生の毬子を演じてた竹内海羽ちゃん(後ろに見えるのは監督)
映画の中ではほとんど貞子状態で顔見えなかったけど、実物はチャーミングな女の子だった^^

公開は、9月18日より全国ロードショー
映画:×ゲーム公式サイト


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