カッパドキアの地下都市・カイマクル ～世界遺産を巡る旅・トルコ

カッパドキアの文化遺産となっているものに、洞窟住居と地下都市などがある。

偽灰岩の柔らかい岩壁が加工しやすかったのかもしれないが、茶色い岩肌に黒い無数の穴。巨大な蟻塚にも見えなくはないそれは、住居跡。
20世紀の半ばまで、洞窟住居では人々が生活していたのだそうだ。
そして、横穴だけでなく、地下に無数の穴、地下都市があった。

こちらは、発見されてまだ半世紀ほどしか経っていないのだとか。
科学の進歩により、構造や規模が調査されているものもあるが、まだ知られていない都市が地下に眠っているかも知れないというのだ。

地下都市は、ちょうどありの巣のようで、天井の高い広い部屋が幾つも層になっており、それぞれの房を、腰を屈めないと通れないような通路や階段式の通路が縦横に繋いでいて、ちょっとした迷路のようだ。
また、比較的上層とはいえ、家畜が収容された部屋、飼葉置場、厨房や祭壇などもあるのだ。

千人単位の人々が暮らしたとされる村から、数万人が住んだと推定される都市まであるらしいが、人だけでなく、家畜も飼ったというのだから、まったく驚きだ！