facebookに載せたもの。そのまんま
「源氏物語の時代(山本淳子著、朝日出版)」読んで
読み終わって大分経ってしまったのだが、面白かったので、ご紹介しておきます。著者は、結婚して高校の教師であったそうなのですが、生徒の純粋な疑問に対して答えられなくて、研究者・大学教員に転じた方です。その経歴の珍しい点が、私には読むきっかけになりました。
源氏物語そのものを解説している本では無くて、一条天皇と定子、彰子、天皇家、摂関家について当時の状況を詳しく解説しています。
私はこれを読むまでは、二人の后は、同時並行で存在して、定子は清少納言を、彰子は紫式部を要して、互いに競い合っていたものと思い込んでいました。実際には、定子は一条天皇と非常に仲がいいのだけれども、実家が没落し、宮中から離れ、その後入れ替わるような形で、彰子が入内して自分のサロンを作っており、すれ違いのような形だったそうです。
歴史的な視点で見ていて面白いと同時に、清少納言や紫式部の、才女ぶりもしっかりと描かれていて、その面でも面白かったと思います。著者は研究者と言うこともあって、資料や他者の研究成果を踏まえていて信頼もできます。
「源氏物語の時代(山本淳子著、朝日出版)」読んで
読み終わって大分経ってしまったのだが、面白かったので、ご紹介しておきます。著者は、結婚して高校の教師であったそうなのですが、生徒の純粋な疑問に対して答えられなくて、研究者・大学教員に転じた方です。その経歴の珍しい点が、私には読むきっかけになりました。
源氏物語そのものを解説している本では無くて、一条天皇と定子、彰子、天皇家、摂関家について当時の状況を詳しく解説しています。
私はこれを読むまでは、二人の后は、同時並行で存在して、定子は清少納言を、彰子は紫式部を要して、互いに競い合っていたものと思い込んでいました。実際には、定子は一条天皇と非常に仲がいいのだけれども、実家が没落し、宮中から離れ、その後入れ替わるような形で、彰子が入内して自分のサロンを作っており、すれ違いのような形だったそうです。
歴史的な視点で見ていて面白いと同時に、清少納言や紫式部の、才女ぶりもしっかりと描かれていて、その面でも面白かったと思います。著者は研究者と言うこともあって、資料や他者の研究成果を踏まえていて信頼もできます。