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中世への憧れ

teacupから引っ越してきました。

特別展 藤森栄一

2012-01-17 00:24:00 | 先史時代
上諏訪のビジネスホテルで、こんなチラシを見つけた。
藤森栄一は諏訪が生んだ大変魅力的な考古学者。

常設展もしていたと思うのですが、機会があったら見に行きたいと思います。



藤森栄一記念コーナー  諏訪市博物館でおもしろいと思ったこと(2)

2011-07-24 15:40:00 | 先史時代
藤森栄一は諏訪に生まれた在野の考古学者なのだそうですが、膨大な遺物を発見し、そういった遺物から、古代人のぬくもりを感じ取っていたそうです。

「縄文農耕論」など画期的な論文がある一方で、考古学に関する自分の思いをつづった文章も秀逸なのだそうでうです。

以下は「かもしかみち」から、ーーーーーーーーーーーーーーー

深山の奥には今も野獣たちの歩む
人知れぬ道がある。
ただひたすらに高きへ高きへと
それは人々の知らぬ
けわしい路である。
私の考古学の仕事は
ちょうどそうした
かもしかみちに似ている。

藤森栄一

湖底遺跡   諏訪市博物館でおもしろいと思ったこと(1)

2011-07-24 11:06:00 | 先史時代
諏訪湖の大和地区の沖合には、湖底遺跡「曽根遺跡」があるそうです。
「旧石器時代~縄文時代草創期」の遺跡で矢じり(石鏃)等が多数引き上げられているそうです。

それで、何故湖底に遺跡があるのか論争があり、「水上生活をしていた集団があった。」とか「元も陸であったところが、地殻変動で湖底に御沈んだ」とかの説があったそうです。

まだ、はっきり決着はついていないそうですが、旧石器時代~縄文時代草創期は、諏訪湖の水面が現在より低く、曽根遺跡があった付近は陸であったとか。そして、それが縄文時代後期には諏訪湖の水位が上がって、湖の底に沈んだというのが、地質学的には分かったようです。

http://www.city.suwa.lg.jp/scm/dat/kikaku/data_files/h20_dat/sone/index.htm

古代オリエント博物館 特別展「古代メキシコ・オルメカ展」

2010-10-29 18:25:00 | 先史時代
場所  :古代オリエント博物館
展示名 :古代メキシコ・オルメカ展  マヤへの道
開催期間:平成22年10月09日~12月19日
開館時間:午前10:00~午後05:00(入館は4:30まで)
休館日 :期間中無休
観覧料 :一般1400円、大高生1000円、中小生500円
図録  :2000円(私は買っていませんが)
音声ガイド:500円

私が観覧した日:10月22日



マヤ、インカなどの古代アメリカ文明というのは、その石造りの技術の高さ故惹かれるものがあります。オルメカ文明はマヤに先立つこと1000年、紀元前1500年頃メキシコ湾沿岸の熱帯ジャングルに現れた文明です。入ると、いきなりオルメカヘッドと言われる巨大人頭像が迎えてくれます。ただし、複製品です。本物は重くて恐らく、ビルの中には入れられないのでしょうし、日本にはもってこれないのでしょう。

ヒスイの仮面は、暗がりの中で浮き立つように展示してありました。古代にヒスイのような硬いものに精巧な彫刻を施した人々はどのようにそれを行ったのでしょうか。

綺麗に磨かれた石斧や、球儀に用いられたと思われる天然ゴム製のボールなど興味深かったです。
オルメカ文明とマヤ文明について書かれた書籍なども売っていて、欲しかったのですが、予算がなく買いませんでした。




1.3万年前 最古級土偶

2010-05-30 12:14:00 | 先史時代
なだらかな肩のライン、胸の豊かな膨らみ、腰のくびれー。滋賀県の相谷熊原(あいだにくまはら)遺跡から出土した縄文時代草創期の国内最古級の土偶は高さ3センチと極めて小さいながら、女性の特徴が強調されていた。(朝日5/30朝刊1面)

土偶の高さ3.1センチ、最大幅2,7センチ、重さ14.6g。胴体部分のみを表した造形で、完全な形で出土した。底を平らに仕上げて自立できる作りは縄文中期(約5千年前)以前の土偶では例が無いという。
三重県松阪市の粥見井尻遺跡から出土した同時代の土偶(全長6.8センチ、最大幅4.2センチ)が逆三角形に近い形状なのに対して、今回の土偶は豊満な体系。京都大大学院の泉拓良教授(考古学)は「バランスがいい女性らしさの表現は多産や豊穣の願いを託したのでは」とみる。
 土偶は今回出土した5棟の半地下式の竪穴建物群のうち1棟の埋土から見つかった。この棟から縄文草創期の特徴を持つ爪型文土器や矢柄研磨器(砥石)が出土。土器に付着した炭化物を放射性炭素年代測定法により鑑定した結果などから、土偶も約1万3千円前のものとみなした。(以下略)
(朝日新聞5/30朝刊38面)

[覚書]
このニュースを聞いて、少しこれまでの常識とちょっと違うかなあと思ったのは、初期の土偶は板状で、自立はしないはずである。三重県の粥見井尻遺跡の土偶は板状であったと思う。その点、土偶の発展史ではイレギュラーなのではと思いました。