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インタビュー「We=MUKASHIBANASHI」:『レコメンダー』2022年1月号(12月11日発行)

2021-12-11 | レコメンダーInterview



フルタイムで働く会社員とアイドル。どちらも本業のパラレルワーク。これは、アイドルの新しいスタイルかもしれない。

フルタイムの会社員とアイドルのダブルワークを行う、SAKIさんとSHIGUMAさんにお話を伺いました。

──個性的なユニット名の由来やコンセプトを教えてください。
SAKI日本語でいうと“僕たち=昔話”で、昔話を子供心、青春の象徴と捉え、私たちユニットとして、青春を唄っていこうというコンセプトです。私たちの活動も昔話のように、10年後20年後30年後に、こういうアイドルが居てねって語り継いでもらえるようなユニットになっていきたいという思いです。

──楽曲を聞かせていただき、ハードでロックっぽい内容の歌詞だと思ったのですが、どのような気持ちで歌われていますか?
SAKI:「Purpose - 青春群像 -」の2サビの終わりの私が歌っているパートで、“何も終わらない何も何も”という歌詞があるんですけど、アイドルって何年かしたら卒業か解散が多くて。応援してくれるファンの皆さんも終わりがあるって感じていると思うんですが、私はどんな状況下であっても終わらせずに進めていきたい、終わらせたくないという気持ちで歌っています。「Re:Re:resistance」は、“君を支えた、唄になれたらいいけど” からはじまる歌詞があって、自分たちの歌がファンの方にとって支えになるような歌だったらいいなと思うんですけど、でもそんなのもどうでもよくてそんなことなんて気にしないで今全てを愛して、私たちのライブを見ている時はみなさんの時間が止まったらいいなというような気持ちで歌っています。永遠にこの時が続くようにって感じで。
SHIGUMA:私は一度、We=MUKASHIBANASHI(ウイバナ)をやめて再加入させてもらっているんです。その際、再度活動復帰できるかどうか私が悩んでいるときに、プロデューサーさんが「人生の中で何を選ぶかというのは自分の選択だけどウイバナを選んだら絶対にいい人生にする」と言ってくれたのがすごく心に刺さっていて。「Re:Re:resistance」は、ウイバナのライブを見てくれている人の時間を止めて、その時だけは嫌なことも忘れて、いい時間にしたいっていう想いで歌っています。曲の最後の“引き受けたい”という歌詞もそういう部分が伝わればいいな。「夢を見ようぜ-君との青春を忘れないように、」では、卒業してまた再加入した時に、新メンバーも加入して、新たなウイバナの時代のスタートを一緒に切らせていただいたっていうのが、まさしく時代を超えて夢を見させていただいてるんだなと、幸せを感じました。戻ってきて受け入れてくれたファンの方にも、「夢を見ようぜ」って伝われって思いながらライブ中歌っています。

──フルタイムで働く会社員とアイドルのダブルワークを始めるときに悩みや葛藤はありましたか?
SAKI:私は就職した後にアイドル活動をはじめたのですが、正直どうなんだろうとは思いました。世の中的には23、4歳で何やってんの、仕事しなよって呆れられちゃうこともあるのかなと思ったので、迷いはありましたね。ただアイドルをやりたいって気持ちがあったので、両立させる自信もちょっとあって。始めてみたら、会社の部長に「最初のライブの時はお客さんが全然いなかったのに1年後2年後のライブの時に何百人っていうお客さんが入っているのを見て涙が出た。続けるっていうすごく大変なことができるさきまる(SAKI)は、いつか仕事でも成果が出せるよ」と言ってもらえて。今もその方の下で働いているんですが、そういう恵まれた環境があるので続けられています。
SHIGUMA:私はさきまる(SAKI)さんとは逆で、アイドル活動をはじめた後に、就職して正社員になりました。両親を安心させるためにも、正社員にはならないといけないと思っていたので。ウイバナをはじめるって決まってから転職活動もしたのですが、アイドルはもちろん仕事も楽しいと思ってたのでどちらも続けたいと。なので迷いや葛藤はなかったですね。

──会社員を行いながらのアイドル活動は、お二人にとって「職業」ですか?どちらが本業?と考えたことはありますか?
SAKI:どちらも本業だと思っています。時間や気持ちの面でも半々、生きてる間、ずっとどちらかのことを考えていますね。
SHIGUMA:どっちも本業で職業だなと。両方とも100%の力で臨みたいと思っています。

──今の会社を選んだ理由を教えてください。
SAKI:大学時代のアルバイトの経験から、多くの人に対してサービスの魅力を伝える仕事がしたいという思いで、今のIT系の会社を受けました。今の会社だけを受けていたので、それで受かったのはラッキーでした(笑)。仕事に関しては、自分が売りたい勧めたいと思えるサービスか、ということを重要視していました。
SHIGUMA:アイドル活動に共感してくれる会社を選びました。今の会社の代表がダイバーシティを大切にされている方で。面接の時、金髪で行ったんですけど、ちゃんと話を聞いて夢を応援したいと仰っていただけて、絶対ここに入社したいって思いました。

──お忙しいと思うのですが、どんなスケジュールですか?
SAKI:会社は、出社とリモートがあります。リモートのときは、業務開始時間までに起きて準備をして仕事をします。リモートだとすっぴんだったりするんですけど(笑)。アイドル活動がある日はフレックスタイム制度で早めに業務開始して早めに終わって、その後にライブ、レコーディング、レッスンとかに行きます。そして、家に帰ってきてから、5年近く続けている配信を毎日行っています。
SHIGUMA:今何日?
SAKI:もう今1550日とかですかね。もう日課になっているので、配信をしてからお風呂とかスキンケアとか家事とかして寝てまた次の日の仕事って感じです。
SHIGUMA:私は、基本出社が9時で退社が18時なんですけど、仕事の量に合わせて残業があったり、早めに帰ったりもします。ライブがある日も18時まで仕事をしています。ライブは基本1時間前に会場入りなんですが、30分前とかになっちゃったりもします。ただ、そういうときもメンバーが全然嫌な顔せず、セトリや立ち位置や移動を効率よく教えてくれるので、支えられています。


──メンタル的に辛い時とかはありますか?
SHIGUMA:私はすごくあります。やることが大量だと爆発しがちなので色んな人に支えてもらって乗り越えていますし、これからも乗り越えていければと思ってます。Twitterでアイドルの子はおはようツイートとかを自撮りつけて投稿したりするんですけど、私寝坊しちゃうからできない、ってさきまるさんに言ったら「起きたとか、むくり、とかだけでもいいんじゃない?」って言ってもらって。その時に自分のできる範囲でやっていこうって思いましたね。


──アイドル活動が仕事に、仕事がアイドル活動に影響を与えていますか?
SAKI:結構あると思ってます。アイドルは少人数チームで動くので、お客さんのことも、自分たちのステージのことも、どこまで自分が責任を持てるか、当事者意識を持ってやれるかが大事だと思っています。仕事では与えられた仕事だけやってたら事業の発展の役には立てない、こちらもどこまで自分が当事者意識を持ってやれるかは、、アイドルと同じだと思う部分が多いです。あとはタスクが多くなった時には会社で培った能力がアイドル業で活かされてたり。またアイドルでは、毎回のライブで“初めまして”の方も多くいるので、初対面の方とのコミュニケーションは、仕事に活かされている、と思います。
SHIGUMA:私はプロデューサーやさきまるさんから学ぶことが多くて。最近もタスク管理ってところで悩んでたんですけど、プロデューサーさんに最強のタスク管理法を教えてもらってからそれを実践しています。頼れる人に相談できて、アドバイスをもらえるだけでも心が落ち着きますし、またそれを仕事に活かせるのがありがたいですね。

──ダブルワークをしてでもアイドル活動をする魅力はなんですか?
SAKI:元々ミュージカルをやっていたのですが、舞台女優として生きていくのは難しいと思って大学生のときに一度諦めました。その後は、普通の学生として生活して就活して、今の会社に入ったのですが、もう一度挑戦したいって思いがあったのと、アイドルは舞台女優と違って、自分のままでいられる、そしてそれがどんな自分でもよいというのが、どんな自分でも誰かにとってプラスになれるかもしれない、原動力になれるかもしれないという可能性を感じたことです。ダブルワークでいうと、ミュージカルや舞台は、1ヶ月前から稽古があって、社会人と両立するのは難しい。アイドルは、ユニットによりますが、少人数で練習する時間を合わせるので両立しやすいと気付きました。ただ、一番は自分のままでいられることですね。
SHIGUMA:私は、今とは違うアイドルユニットだったときに、さきまるさんと共演したことがあったんです。そのユニットを辞めてテレビ番組のADになったときに再びお会いして、声をかけていただいて、「ステージに立つべき人だよ」みたいなことを言ってくださって、それが嬉しくてもう一度始めました。そして、私はウイバナを一度離れた時期に、すごく寂しいなと感じてしまって。応援してくれる人と定期的に会うってこと、ライブで会ってみんなで盛り上がることが、自分にとってどんなに大切か改めて気づいたんです。私の中に幸せのグラフがあるとしたら、8~9割がアイドルだったのかなって。そして、私がアイドルをすることで、誰かが喜んでくれることもとても魅力です。

──アイドルとして、会社員として、達成したいことを教えてください。
SAKI:アイドルとしてはロックフェスに出ることが目標です。最近大きめのアイドルフェスに出させていただけるようになってきたので、業界からもアイドルシーンの中からも認められて、ウイバナって熱いライブするからロックフェス出てほしいと言ってもらうのが今一番達成したいことです。
SHIGUMA:さきまるさんと一緒です。アイドルとしても人気になりたいですし、そこを超えたグループにもなりたくて。私自身、ウイバナがすごく好きなので、もっと多くの人に見てもらいたいって思ってます。そのためには、私も、アイドル業界だけじゃなくてもっと大きな場所にステップアップしてウイバナの輪を広げられたらいいな、と思っています

──副業や複業をされる方が増えていますが、実際にダブルワークをされているお二人は、仕事についてどんな風に考えていますか?
SAKI:どちらかを選ばきゃいけない場面はあると思うのですが、私は両方やってもいいんじゃない?って思っていて、「両方選ぶのはダメなことじゃなかった、良かったことだ」ということを証明するために今、頑張っています。失敗や成功って、成功する前に諦めたら、失敗になってしまいます。何かしら成功するまで続けたら失敗にはならないので、強い意志があればどんどんやってみたいと思っています。
SHIGUMA:2つの仕事をしながら、「できないじゃなくて、できる方法を考えて見つけ出す」ということを教えられています。誰かに頼ったり、新たな方法を考えたりして諦めないことが大事だと思っています。夢を諦めて、安定した仕事に就く生き方もあると思いますが、私は会社員という場所を持ちながらアイドルを続けるという道を選びました。大変なこともあるけれど、できないって決めつけず、できる方法を考える。考えることも楽しいですし、いけそうだなって解決策が見えてくるのがすごく楽しいんです。
SAKI:これからはどちらか1つに決めてしまわないことが、もっと受け入れられる時代になっていくといいなと思います。

Profile
2019年4月29日、ワンマンライブでデビュー。昔話を童心の象徴と捉え、「終わらない、青春。」をタグラインに少年性への執着を表現、昔話のように10年後そしてその先まで語り継がれるようなユニットになることを目指す。メンバーは、SAKI [さき・さきまる]、MAKI [まき・まきし]、SHIGUMA [しぐま]、YURIA [ゆりあ]の4名。2020年9月からは、175RのISAKICKがサウンドディレクターに就任。
Web Site https://webana.me/
Twitter  @We_BANA


Release Information
「夢を見ようぜ - 君との青春を忘れないように」
「踊ろうぜ - 君が生きたい青春はここにあるから」
NOW ON SALE
※単曲配信/サブスクリプションサービス・ダウンロードサービス

Live Information
TOKYO IDOL PROJECT × @JAM  NewYear Premium Party 2022
2022.1.2 - 1.3 @東京 お台場・青海周辺エリア・Zepp DiverCity(TOKYO)・フジテレビ関連施設ほか
※詳細・最新情報は公式Web Site・公式Twitterをご覧ください。


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