蛍のひとりごと

徒然に、心に浮かんでくる地唄のお話を、気ままに綴ってみるのも楽しそう、、、

演奏動画 「八島」(地唄舞)

2021年11月26日 | 演奏動画のご紹介
本日は、11/14(日)に久良岐能楽堂で行われた
「芸者と能装束」二曲目
🌸八島
をご紹介します。
(屋島 と表記することもあります)

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釣のいとまもなみの上、
霞み渡りて沖行くや、
海士の小舟のほのぼのと、
見えてぞ残る夕暮に、
浦風さへも長閑にて、
しかも今宵は照りもせず、
曇りもやらぬ春の夜の、
朧月夜にしくものはなし。
西行法師のなげけとて、
月やは物を思はする。
闇は忍ぶによかよか。
うななぜ出たぞ、
来そ来そ曇れ。
又修羅道の閧の声、
矢叫びの音震動して、
今日の修羅の敵は誰そ。
何、能登守範経とや。
あら、ものものしや手なみは知りぬ。
思ひぞ出づる檀の浦の、
その船軍今は早や。
閻浮に帰へる生死の海山、
一同に震動して、
船よりは閧の声、
陸には浪の楯、
月に白むは剣の光、
潮に映るは兜の星の影。
水や空、空、
行くもまた雲の波の、
打ち合ひ刺し違ふる船軍のかけひき。
浮き沈むとせし程に、
又、春の夜の波より明けて、
敵と見えしは群れゐる鴎、
閧の声と聞えしは、
浦風なりけり高松の、
浦風なりけり高松の、
朝嵐とぞなりにける。
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平家物語に出てくる源平の戦いを題材にした曲です。
能の演目でもある「八島」を、迫力のある地唄舞でお楽しみください☺️💕

演奏動画はYoutubeから👇
https://m.youtube.com/watch?v=mESMoTDd-GU

(文:金田)


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