蛍のひとりごと

徒然に、心に浮かんでくる地唄のお話を、気ままに綴ってみるのも楽しそう、、、

小物のメンテナンス

2009年11月19日 | 楽しいお稽古講座
小雪の候を皆様いかがお過ごしでいらっしゃいますでしょう?
このところは雨の多い毎日ですが、午後には少しお日様がお顔を出してくれましたので・・・ お稽古用の小物を いっせいにお洗濯してみました。


お箏やお三味線、撥などを拭いたり包んだりするのに『つや布巾』や『日本手ぬぐい』を使います。四季折々の絵柄の入ったきれいな手ぬぐいをたくさん集めて引き出しに並べるのは楽しいもの。前回のブログでご紹介いたしました手編みの指すりなども、いろいろなお色を集めて楽しまれていらっしゃるかもしれません。

毎日使う愛用のお品達でございますので、指すりには汗がつきますし、つや布巾もすぐに汚れてしまいますね。



お天気の良い休日には、いつもより念入りにお箏をキュっキュと磨き、お三味線の棹もキュっキュと磨いて、手ぬぐいやつや布巾、指すりなどを見集めて、ぜ~んぶ洗濯機に入れて、まとめてお洗濯してみられてはいかがでしょう。 脱水ができましたらパンパンと叩いてちょっと念入りにシワを伸ばして吊るしておけば出来上がり。あっという間に乾いてしまいます。そのままでもよいのですが、最後にアイロンをかけると、さらにさっぱりと良い気持ちです。また、完全に乾燥させることができますのでとても安心・・・一石二鳥でございますね一番汚れるのはお三味線の指すりでしょうけれど、いつも何枚か用意して、汗ばんだら、すぐに取り替えるのがよろしいかと存じます。そして一週間に一度くらい、洗濯ネットに入れて、洗濯機に放り込んでどんどん洗いましょう。



お箏もお三味線も、木で出来ておりますので、愛情を持って磨けば磨くほどツヤツヤと輝いて、いっそう良い音を出してくれます。お洗濯をして糊のとれた布(つや布巾や手ぬぐい)で空拭きをするのが一番のようです。お箏のお調子替えのときに柱がすべり難いと感じられるようでしたら、なおさらのこと、キュッキュと拭いてあげて下さいませ


さて、そのときおついでに、天神袋が擦り切れていませんか? 胴かけは? 撥入れは? 箏袋は? 口前袋は? と、いつもお馴染の小物達が傷んでいないかどうかもチョット確かめてみましょう。とりわけ、胴ゴム&膝ゴムは寿命の短いものと覚し召し下さい。半年に一度くらい、新しいものと取り替えられるのがよろしいのではと思います。

次に寿命の短いお箏の爪輪の取り替え時っていつでしょう?どのくらいお弾きになるかで個人差がございますが、おツメに触ってみて、グラグラ動くようでしたら、おツメの輪を新しいものと取り替えましょう。




和楽器の小物達はどれも美しく、私達の心を豊かにしてくれます。
私は不器用でお裁縫ができませんが、お針の持てるかたが、お着物の端切れなどでちょっとした袋ものなどを作ってお持ちになっていらっしゃるご様子は、拝見するのもうっとり良い気持ちでございます