蛍のひとりごと

徒然に、心に浮かんでくる地唄のお話を、気ままに綴ってみるのも楽しそう、、、

和室のお作法

2013年01月31日 | その他のよもやま
一昨日の夜から不覚にも38度を越えるお熱を出してダウンしておりましたが、
どうやらインフルエンザでもなかったようで、今朝はもう平熱にさがりました。
まだお腹がしくしく痛いのですけれど、今日一日ひたすら休めば明日には立ち直れると思います。
お休みしてしまったお稽古の皆様にはご迷惑とご心配をおかけいたしましたm(_ _)m
肝心なときに不甲斐ないことで、大変申し訳ございませんでしたm(_ _)m
せっかくゆっくりしている午後ですので、ふと思いついて何年ぶりかのブログ更新でございます。


明後日2月2日は『三曲歌ざんまい』のお下合せですね・・・なんて楽しみなこと!!!
そこで今日は・・・本当はちょっと気になる和室のお作法のおはなしをしてみましょう。



会場では、できたら四回のご挨拶がきちんとお出来になると素敵です。

1回目は、まず会場に到着なさった時

  お膝をついて襖を開け、中へ入り、もう一度お膝をついて襖を閉めます。
  襖のすぐ前に座って、まず先生方へ、次に先にいらしている方達に、
  遠くからで結構ですので、黙って頭を下げます。
  
  これが、只今到着いたしましたっ という意味の1回目のご挨拶になります。


  その後は、お部屋のお座布団に座って順番をお待ち下さい。
  お廊下でお時間待ちをする方がいらっしゃいますね。
  おそらく入室をご遠慮なさっていらっしゃるのでしょうけれど、
  皆様方にとっては、滅多にないお勉強のチャンスです。
  お部屋の中で、じっとお耳をかたむけて下さると嬉しいです。
  正座に自信のない方は、正座椅子(あいびき)をご持参なさるとよろしいでしょう。




2回目は、いざご自分の順番がきてお弾きになる前

  楽器の前に座られるときに、「よろしくお願いいたします。」
  まず先生方へ、次に助演の方へ、最後にご一緒に弾かれる方々へ
  お膝をついて、お手もついてご挨拶いたしましょう。




3回目は、ご自分のお下合わせが終わられた時

  「ありがとうございました。」
  まず先生方へ、次に助演の方へ、最後にご一緒に弾かれる方々へ
  お膝をついて、お手もついてご挨拶いたしましょう。



そして4回目は、お帰りになる時

  襖の前でお膝をついて、お手も揃えて、黙って丁寧に頭を下げます。
  遠くからで結構です。
  これでお帰りになられるんですねってみんなに分かります




つまるところ、和室のお作法では、常にお膝が畳についていることが肝心なのです。

会社など洋室のお作法では、立ち上がってお辞儀をするのが丁寧だとされているのに対して、
和室では、立ったままのお辞儀は、まるでお行儀が悪いような印象を与えてしまうので残念!
まるで逆のお作法になりますのでご用心ください。


お話をするときには必ずお膝をついてから(出来たら手も前に揃えて)・・・
例えば何かを手渡すときにもわざわざお膝をついてから・・・
などということがスラリっと自然にお出来になると、
日本的なお作法も心得た素敵な方だということになりますね



あっ!!
でもうっかりご挨拶を忘れても、ちっともお気になさらないでくださいね。
誰あ~れも気にしておりませんし、
誰あ~れも覚えてはいませんから






明日からは暖かくなるそうです。
黄色いお花がだんだん咲いて、春の訪れが待たれます