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ICUクリスマス演奏会(12月14日)

2013年12月16日 | コンサート
三鷹の国際キリスト教大学のキャンパスにあるチャペルで行われた、大塚直哉指揮のコーヒーカップ・コンソートによるクリスマス演奏会で、今回はJ.S.バッハの「クリスマス・オラトリオ」の第1部から3部までがメイン。そもそもこれはバッハが12月25日から27日までに演奏するために作曲した部分なので、生誕祭も近いこの週末に演奏するには誠に相応しい曲目のように思う。大西律子をコンサートミストレスとする本格的な古楽スタイルの器楽と声楽の演奏で、典雅ながらイエスキリストの生誕を祝う祝典的な雰囲気に満ちた演奏に心静かにイエスの誕生に思いを馳せることができた。ピリオド・トランペットも中々健闘していたし、何と素敵なオブリガードだろうと思ってメンバー表をみたら、日本の古楽フルートの名手である前田りり子の名前が載っているではないか。これには驚いた。坂上賀奈子のアルト独唱も押し出しこそ強くないが楚々として心を打ち、藤井雄介のエヴァンゲリストも雄弁であった。チャペルを出るとすっかり日が落ち、凛とした寒気が身を刺す。そしてチャペル前のモミの木の電飾が心に明かりを灯してくれた。武蔵野の自然の中で、街の喧噪の中のクリスマスとは一味違った静かなクリスマスに浸るのも良いものだ。

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