スペシャルミュージックアドヴァイザーのチョン・ミョンフンを迎えて毎年開催される子供向けの音楽プログラムである。今年は国本竹春を迎えて、「音楽と言葉」がテーマ。この若手浪曲師の多彩なパーフォーマンスに会場は湧いた。それにしても、ラベルの「ダフニスとクロエ」に合わせた「唸り」は見事で、西洋音楽への造詣の深さも感じさせ、是非全曲をコラボしてほしいほどであった。後半、オケのみの「ダフニス」からの3曲も全く手抜きの無い真剣勝負で、最近のこのコンビとしても出色の出来栄え。色彩感溢れる息がつまるような名演が繰り広げられた。さすがチョンの印象派は素晴らしく、これも是非全曲を望みたい。前座に据えられた東フィルファミリーオーケストラによる「アルルの女」第二組曲からの3曲も実に見事。マエストロの魔術にかかり、子供達の想像力が花開いたという感がある。パストラール冒頭の柔らかな響きは、耳について離れない。子供向けプログラムとは言え、音楽的にも極めて充実した爽やかなコンサートだった。
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