リーガーオルガンを備えた国際基督教大学礼拝堂で開催されたバッハ・コレギウム・ニッポンとIUC有志による演奏会。曲目はJ.S.Bach作曲の「ミサ曲ロ短調」。指揮の佐藤望以下、声楽陣は清水梢、小林恵、杉田由紀、河野大樹、中川郁太郎。30人に満たないオケとほぼ40人の合唱という編成ながらその響きは十分にチャペルに響き渡った。プログラムを読んで、モダーン楽器を使いつつ古楽的なアプローチを目指す演奏かなと思ったのだが、独唱陣はオペラティックな歌唱が目立ったし、一方でホルンはナチュラルだったしと、ちょっとポリシーが不明なところもあった。また合唱については男声が弱く(人数が少ない)ポリフォニックな響きが十分に味わえなかったのが残念だった。とは言えこのバッハの傑作の偉大さにあらためて感動し心が震えた。とりわけ今の時期、フィナーレの”我らに平和を与え給え”は心に沁み、思わず手を合わせずにはいられなかった。
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