2020年 3月
このところ ストレートバージニア のタバコを喫っているものですから
バージニアについていろいろ気になることが出て来ます・・・。
ブライトバージニア レッドバージニア ダークバージニア などと
乾燥さらに 熱の入り具合や 熟成などによって変わって来る 味わいの違いや
同じブライトバージニアでも レモンだとか イエローだとか あるいはゴールデンだとか
呼び方は様々です
レッドバージニアにしても(あるいはブライトバージニアなのかよく分かりませんが)
オレンジだとかブラウンだとか色の違いで 様々な呼び方があるようです
もちろん 土壌や気候によってできる葉っぱも全く違いますから 味の大きく違ってくる要因は
おそらく産地による違いが一番なのだと思われます。
バージニアは 世界中で作られていますが どうやら特上のバージニアは
アメリカの オールドベルトで作られるものあたりになるようです
いわゆる ノースキャロライナであるとか その周辺の物が上質のバージニアと呼ばれるようです
先日の C&D の Carolina Red Flake はノースキャロライナのレッドバージニアのブレンドになりますから その美味さもひとしおでいたく感動したものです。
そうしますと 今は亡きマクレの クリスマスチア が気になって来ます
というのも この私 バージニアタバコというもの 以前よりあまり喫っていなかったものですから このマクレの クリスマスチアなるもの 今まで喫ったことがありません・・・。
今となっては後の祭りとなりますが いったいどういうものなのか少しだけ調べてみました。
調べると言っても TRDC を見ただけなのですが
どういった産地の葉っぱなのかを見てみました
1992年と 1994年-2017年 迄の間 毎年6月に発売されています
まあ その年のクリスマスの ご馳走 ということでマクレ社の恒例となっていました。
バージニアにはこだわりのあるマクレですから 特上の原料を たっぷり時間を懸けて熟成させた あのケチャップ臭を伴う レッドバージニアは 他社ではマネの出来ない品質であり
常に人気のブレンドだったようです。
しかし その年によって 味というか評価の方もバラつきがあって
ひとえにそれは ワインと同じように どこの産地でどういった出来だったといったことが
その要因になったと思われます。
そこで その年における クリスマスチアの 評価と 何処から原料を調達したのかということを見てみました。
発売年 評価 産地 の順でピックアップしました
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
1992 4.0 ---------
1994 3.4 ---------
1995 3.8 finest 1992-crop lemon-orange Carolina leaves of the Piedmont region.
1996 4.0 ーーーー1995年と同じものかーーーーー
1997 3.3 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
1998 2.5 ------------------
1999 3.5 orange flue-cured Virginias of the Carolina Border Belt crop of 1994.
2000 3.6 ------------------
2001 3.3 ------------------
2002 3.1 Orange leaf of the 1996 South Carolina Border Belt crop
2003 3.2 -------------------
2004 2.9 Mahogany North Carolina flue-cured crop of 1994, ripened to perfection in the Oxford area
2005 3.5 ーーー2004年のとは似てないらしいーーーー
2006 3.6 ---前年と産地は同じかーーーーーーーー
2007 3.4 Vintage red,ripe and mellow from the crop of 2001
2008 3.1 --------------------
2009 3.5 orange South Carolina Border Belt flue-cured Virginia from the 2003
2010 3.3 red-orange Middle Belt flue-cured Virgina from the 2004 crop near Durham
2011 3.4 orange-red, flue-cured Virginia from the 2007 crop grown near Wilson, North Carolina
2012 3.3 deep orange, ripe flue-cured Virginia from the 2008 crop grown near Stantonsburg, NC
2013 3.5 orange, flue-cured Virginia from the 2009 crop near Rocky Mount, North Carolina.
2014 3.5 red flue-cured Virginia from an outstanding 2009 crop near Snow Hill, North Carolina
2015 3.6 flue-cured Virginia from an outstanding 2011 Old-Belt crop
2016 3.7 red, flue-cured Virginia from a beautiful 2010 Middle-Belt crop
2017 3.7 rich, deep red, flue-cured Virginia from an excellent 2013 crop grown near New Hope, N.C.
2009年以降は きちっと産地と収穫年をかいてありますが
それ以前に関しては よく分かりません・・・。
しかし これを見て行くと ほとんどが ノースキャロライナのバージニアだと言う事になります。
サウスキャロライナ はお隣ですが その境界付近でとれたとはありますが
やはりノースキャロライナが産地になるようです。
バージニア州 に関しては たばこ葉の名前が付いていますが そこのタバコ葉は使われてはいない様です。
少し細かく見て行くと
1995年の Piedmont というのは ノースキャロライナ南部の山麓地帯の事です
1999年の Carolina Border Belt というのは サウスC との境界あたりかと思います。
2010年の Durham 2011年の Wilson 2012年の Stantonsburg
2013年の Rocky Mount 2014年の Snow Hill 2017年の New Hope
これらはすべて ノースキャロライナの地名となります
これらの産地のレッドバージニアを 5~6年 しっかりと熟成をかけて商品として出荷しているのが分かります。あのマクレ特有のケチャップ臭は この葉っぱと 熟成がつくる
醗酵臭なのだと思われます。
よく分からないのが 2015年の Old-Belt と 2016年の Middle-Belt なのですが
これに関しては ノースキャロライナではないのかもしれません・・・。
だいたい オールドベルト っていったいなんぞや という話になりますが
調べても はっきりした答えが出て来ませんね・・・
今は オールドベルト という言葉は使われていない様ですが
どうやら話は南北戦争までさかのぼるようです
この図の 濃い赤色の地域は 当時のいわゆる南部 という地域になります
斜線の地域は はっきり南部とも北部とも意思を表明しなかった地域になります
ご存知のように 奴隷の労働力をあてにして 綿花の栽培をして イギリスに売って
栄えていた南部と 奴隷制を認めず 保護貿易により自国の発展を考えた北部との間の
戦争が 南北戦争ですが
この南部の地域を 古くは Old-Belt と言っていたようです
今はこの地域 北緯37度を境界にする サンベルト といって
西のカルフォルニアの方まで繋がっているようですが
古い名前が今も残っているみたいです。
そのふるい Old- Belt の中に含まれている州が
こちらの全州の中の
この辺りになるのでしょうか 所謂昔の Old-Belt と言われていた州になります
奴隷制が酷かったのは サウスキャロライナ ジョージア ルイジアナなどのさらに南部地域で バージニアや ノースキャロライナは それほどでもなかったようです
北から バージニア ノースキャロライナ サウスキャロライナ
と繋がっているのですが
タバコの産地としては ノースキャロライナと バージニア そしてケンタッキー テネシー
などが有名どころになります。
中でも ノースキャロライナは バージニアの一大産地になるようです。
上にあげた Piedmont は
この地図の中の 大地の名前になります(イタリアにもピエモンテという地名があります)
ですから 先に挙げた 2015年と 2016年の ○○ベルトのバージニアとは
ノースキャロライナ以外の物を使っているのかもしれません・・・。
まあ そんなお話ですが
これ程上等の NC のバージニアなのですが マクレも 原料の調達が難しくなり
廃業を余儀なくされたようです・・・
生産量が少ないのだと思うのですね・・・。
そんなでありますから
この C&D における CRF の発売は 素晴らしい事であると言わざるを得ません・・・。
次回の発売を待ちたいのですが はて いかなることになるやら・・・。
マクレの遺産として
この 40周年記念の バージニアを少し持っているのですが(2018年製造)
マクレ廃業の時に買ったものです
こちらのバージニアも ノースキャロライナのバージニアで 熟成が長い様です
近いうちに その味を確認してみたいと思います
もう買えないので どうにもならない話ですが
レッドバージニアに関しては この味を記憶にとどめて 他のブレンドとの比較対象に
するのが一つの道しるべになるのかと思います。
そんなお話しでした
それでは また
このところ ストレートバージニア のタバコを喫っているものですから
バージニアについていろいろ気になることが出て来ます・・・。
ブライトバージニア レッドバージニア ダークバージニア などと
乾燥さらに 熱の入り具合や 熟成などによって変わって来る 味わいの違いや
同じブライトバージニアでも レモンだとか イエローだとか あるいはゴールデンだとか
呼び方は様々です
レッドバージニアにしても(あるいはブライトバージニアなのかよく分かりませんが)
オレンジだとかブラウンだとか色の違いで 様々な呼び方があるようです
もちろん 土壌や気候によってできる葉っぱも全く違いますから 味の大きく違ってくる要因は
おそらく産地による違いが一番なのだと思われます。
バージニアは 世界中で作られていますが どうやら特上のバージニアは
アメリカの オールドベルトで作られるものあたりになるようです
いわゆる ノースキャロライナであるとか その周辺の物が上質のバージニアと呼ばれるようです
先日の C&D の Carolina Red Flake はノースキャロライナのレッドバージニアのブレンドになりますから その美味さもひとしおでいたく感動したものです。
そうしますと 今は亡きマクレの クリスマスチア が気になって来ます
というのも この私 バージニアタバコというもの 以前よりあまり喫っていなかったものですから このマクレの クリスマスチアなるもの 今まで喫ったことがありません・・・。
今となっては後の祭りとなりますが いったいどういうものなのか少しだけ調べてみました。
調べると言っても TRDC を見ただけなのですが
どういった産地の葉っぱなのかを見てみました
1992年と 1994年-2017年 迄の間 毎年6月に発売されています
まあ その年のクリスマスの ご馳走 ということでマクレ社の恒例となっていました。
バージニアにはこだわりのあるマクレですから 特上の原料を たっぷり時間を懸けて熟成させた あのケチャップ臭を伴う レッドバージニアは 他社ではマネの出来ない品質であり
常に人気のブレンドだったようです。
しかし その年によって 味というか評価の方もバラつきがあって
ひとえにそれは ワインと同じように どこの産地でどういった出来だったといったことが
その要因になったと思われます。
そこで その年における クリスマスチアの 評価と 何処から原料を調達したのかということを見てみました。
発売年 評価 産地 の順でピックアップしました
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
1992 4.0 ---------
1994 3.4 ---------
1995 3.8 finest 1992-crop lemon-orange Carolina leaves of the Piedmont region.
1996 4.0 ーーーー1995年と同じものかーーーーー
1997 3.3 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
1998 2.5 ------------------
1999 3.5 orange flue-cured Virginias of the Carolina Border Belt crop of 1994.
2000 3.6 ------------------
2001 3.3 ------------------
2002 3.1 Orange leaf of the 1996 South Carolina Border Belt crop
2003 3.2 -------------------
2004 2.9 Mahogany North Carolina flue-cured crop of 1994, ripened to perfection in the Oxford area
2005 3.5 ーーー2004年のとは似てないらしいーーーー
2006 3.6 ---前年と産地は同じかーーーーーーーー
2007 3.4 Vintage red,ripe and mellow from the crop of 2001
2008 3.1 --------------------
2009 3.5 orange South Carolina Border Belt flue-cured Virginia from the 2003
2010 3.3 red-orange Middle Belt flue-cured Virgina from the 2004 crop near Durham
2011 3.4 orange-red, flue-cured Virginia from the 2007 crop grown near Wilson, North Carolina
2012 3.3 deep orange, ripe flue-cured Virginia from the 2008 crop grown near Stantonsburg, NC
2013 3.5 orange, flue-cured Virginia from the 2009 crop near Rocky Mount, North Carolina.
2014 3.5 red flue-cured Virginia from an outstanding 2009 crop near Snow Hill, North Carolina
2015 3.6 flue-cured Virginia from an outstanding 2011 Old-Belt crop
2016 3.7 red, flue-cured Virginia from a beautiful 2010 Middle-Belt crop
2017 3.7 rich, deep red, flue-cured Virginia from an excellent 2013 crop grown near New Hope, N.C.
2009年以降は きちっと産地と収穫年をかいてありますが
それ以前に関しては よく分かりません・・・。
しかし これを見て行くと ほとんどが ノースキャロライナのバージニアだと言う事になります。
サウスキャロライナ はお隣ですが その境界付近でとれたとはありますが
やはりノースキャロライナが産地になるようです。
バージニア州 に関しては たばこ葉の名前が付いていますが そこのタバコ葉は使われてはいない様です。
少し細かく見て行くと
1995年の Piedmont というのは ノースキャロライナ南部の山麓地帯の事です
1999年の Carolina Border Belt というのは サウスC との境界あたりかと思います。
2010年の Durham 2011年の Wilson 2012年の Stantonsburg
2013年の Rocky Mount 2014年の Snow Hill 2017年の New Hope
これらはすべて ノースキャロライナの地名となります
これらの産地のレッドバージニアを 5~6年 しっかりと熟成をかけて商品として出荷しているのが分かります。あのマクレ特有のケチャップ臭は この葉っぱと 熟成がつくる
醗酵臭なのだと思われます。
よく分からないのが 2015年の Old-Belt と 2016年の Middle-Belt なのですが
これに関しては ノースキャロライナではないのかもしれません・・・。
だいたい オールドベルト っていったいなんぞや という話になりますが
調べても はっきりした答えが出て来ませんね・・・
今は オールドベルト という言葉は使われていない様ですが
どうやら話は南北戦争までさかのぼるようです
この図の 濃い赤色の地域は 当時のいわゆる南部 という地域になります
斜線の地域は はっきり南部とも北部とも意思を表明しなかった地域になります
ご存知のように 奴隷の労働力をあてにして 綿花の栽培をして イギリスに売って
栄えていた南部と 奴隷制を認めず 保護貿易により自国の発展を考えた北部との間の
戦争が 南北戦争ですが
この南部の地域を 古くは Old-Belt と言っていたようです
今はこの地域 北緯37度を境界にする サンベルト といって
西のカルフォルニアの方まで繋がっているようですが
古い名前が今も残っているみたいです。
そのふるい Old- Belt の中に含まれている州が
こちらの全州の中の
この辺りになるのでしょうか 所謂昔の Old-Belt と言われていた州になります
奴隷制が酷かったのは サウスキャロライナ ジョージア ルイジアナなどのさらに南部地域で バージニアや ノースキャロライナは それほどでもなかったようです
北から バージニア ノースキャロライナ サウスキャロライナ
と繋がっているのですが
タバコの産地としては ノースキャロライナと バージニア そしてケンタッキー テネシー
などが有名どころになります。
中でも ノースキャロライナは バージニアの一大産地になるようです。
上にあげた Piedmont は
この地図の中の 大地の名前になります(イタリアにもピエモンテという地名があります)
ですから 先に挙げた 2015年と 2016年の ○○ベルトのバージニアとは
ノースキャロライナ以外の物を使っているのかもしれません・・・。
まあ そんなお話ですが
これ程上等の NC のバージニアなのですが マクレも 原料の調達が難しくなり
廃業を余儀なくされたようです・・・
生産量が少ないのだと思うのですね・・・。
そんなでありますから
この C&D における CRF の発売は 素晴らしい事であると言わざるを得ません・・・。
次回の発売を待ちたいのですが はて いかなることになるやら・・・。
マクレの遺産として
この 40周年記念の バージニアを少し持っているのですが(2018年製造)
マクレ廃業の時に買ったものです
こちらのバージニアも ノースキャロライナのバージニアで 熟成が長い様です
近いうちに その味を確認してみたいと思います
もう買えないので どうにもならない話ですが
レッドバージニアに関しては この味を記憶にとどめて 他のブレンドとの比較対象に
するのが一つの道しるべになるのかと思います。
そんなお話しでした
それでは また
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