鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

おっさんの日々の散歩における鳥たちの写真と、好きなパイプタバコの感想
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Cornell & Diehl - Yorktown

2021年03月28日 | パイプタバコ
2021年 3月

今回は Cornell & Diehl - Yorktown

Yorktown(ヨークタウン) というと
簡単に ニューヨークのこととかなんて思っていたのですが
そうではなく バージニア州島南部にあるヨーク川のそばの村というか歴史的な土地であるそうです。
地図を張り付けておきます

ヨークタウンのある場所は、バージニアの川を支配し、チェサピーク湾に出て行くための戦略的に重要なポイントとなっている。
ヨークタウンは、1691年にヨーロッパへ煙草を積み出す港として造られ、北部イングランドの都市ヨークに因んで名付けられた。
ヨークタウンはアメリカ独立戦争の最後の戦闘となった1781年のヨークタウンの包囲戦でコーンウォリス将軍の基地であった。この頃の建物9棟が残っており、包囲側の大陸軍やフランス軍が掘った塹壕の跡も残されている。戦死したフランス軍兵士のための記念碑もある。


独立戦争の時の 最後のイギリス軍との戦いの戦場になったそうです
ここでイギリス軍が降伏して アメリカの独立が決定したようですので アメリカにとってはまさに歴史的な町だったようです。


このブレンドの缶に印刷されている写真は
こちらの

この絵になりますが イギリス軍の降伏時の有名な絵になるそうです

以前の記事で まったくとんちんかんなことを書いて恥じ入る次第です。


さてこのブレンドですが
製造工程がかわっていて

この様に書かれているのですが
端的に言うと
ストーブされたレッドバージニアと ブライトバージニアを合わせた後さらにストーブをかけ
その後 フレッシュなレッドバージニアを加えたものだそうです


このやり方は サビネリの Juno においても使用されているやり方になりますが
ダークバージニアの穏やかな風味に ビビッドなレッドバージニアのピカンティな酸味と味を
加えるやり方となります

そこが いわゆるコールハスなどの ヨーロッパ的ダークバージニアブレンド手法とは異なり
アメリカ的メリハリのある味わいを狙ったもののように思うのですが
実際のところはどうだったのかその感想となります


サビネリのJuno の場合は まさしくその通りの味わいであり 丸みのある柔らかな甘みの中に
酸味の効いた ノースキャロライナのレッドバージニアの味わいが実に食欲をそそるように効いていて
この私好みの味わいとなっていたようです
甘さ自体はさほど強いわけではありませんが そのドライクランベリーのような酸味がいいんですね
去年の出来のあまりよくないCRF と比べても決して引けを取らないほどの酸味と
まろやかな味わいが素晴らしいブレンドであると思います。



さてこのブレンド缶を開けると

この様に小さめのリボンカットが出てくるのですが
乾燥状態は良すぎで 少し湿気が欲しいところでしょうか

それと ダークバージニアということなのですが あまり色が濃くないようです
むしろ黄色味が強く感じられ ブライトバージニアの比率が高いのかもしれませんし

ストーヴされた時間も記載されてはいませんので そこが気になります
なんといってもリボンカットなのが気に入らないところになります…
どうしてもリボンですと味が軽くなってしまうので そこが気に入らないところになります


このブレンドは (Pegasus もそうですが) バルクで供給されているようで
缶入りを買う必要もなかったのですが 缶入りの方が品質が安定していると思っての今回の購入となりました そこも少し気になるところでしょうか 値段が安いのでね…バルクは…。


感想

このブレンド 実に喫いやすいブレンドです
ニコチンも強くはなくレモン風味のシトラスの香りの中に癖のない甘さが感じられ と氷ダークバージニアの旨味を感じることのできるブレンドかと思います


詰めるのも火付も簡単で C&D にありがちな尖ったところのないバージニアで
バージニアビギナーにはうってつけの Easy Smoking Virginia ブレンドとなっています

しかし裏を返せば 味に癖がない ということになりますから
ヘイの香りのよく効いた アーシーでウッディなタバコ感にも欠ける部分があって
ピカンティな酸味のあるビビッドなダークフルーツの味わいも
後からフレッシュなレッドバージニアを加えた割にはあまり感じられず
どうも私にとっては 物足らない味わいのブレンドとなるようです

これならば 缶入りでなくともバルクで買っても良かったのかな…
という印象になりました



このブレンドは小さい口径のパイプの方が味が濃く出てよいと思います
20~18mmくらいの口径が一番おいしくいただけるようです



点火と同時にまずやって来るのは
レモン風味の軽いシトラスの香りと ブライトバージニアの明るい甘さになります
C&D にしてはいつもより角が取れた甘さで尖ったところがありません

次いでやって来るのがいわゆるダークバージニアの軽い風味を伴ったレッドの甘さとなりますが
ストーヴされている分甘さは控えめで よりおとなしいレッドバージニアの振る舞いとなります

ヘイの香りと アーシーなタバコ感も極控えめで その辺が少し物足らなく感じるところになります

ニコチンも強くはありませんので 全体に甘めで少しだけ酸味を含んだ喫煙が進んでゆきますが
ダークバージニアの風味も弱めでその分旨さの部分も控えめ傾向となるようです

スパイシーな部分もほとんどなく バージニアの甘さを存分に味わえるブレンドになりますが
なにかこう喉の奥にグッと引っかかるものがありません…

C&D にしてはおとなし目のヨーロッパタイプのバージニアブレンドになりますが
コールハスのダークバージニア主体のラットレーブレンドや Astley Wesex などのブレンドと比べると
ダークバージニア自体の主張は弱く感じられますので あまり時間をかけてストーヴされてはいないのだと思われます
同時にブライトバージニアの比率も高いような気がしますので全体的に軽い甘さの喫い味となります


サビネリのJuno の場合は
もっとバージニアの味は濃く出ていて 酸味もアーシーなタバコ感もしっかりと感じられますので
圧倒的に印象に残ろことになります

使用されているバージニアの質が違うんだと思われます
やはりノースキャロライナのレッドバージニアは味が濃くて美味いです
このブレンドにはそういった風味と味わいは感じることが出来ないようです


しっかりと甘みがあって鼻につく青いところもない 実に喫いやすいブレンドであり
Go to Virginia ブレンドとして最適のブレンドにはなりますが
それ以上ではなくそれ以下でもないという位置づけになります(この私には)

やはり C&D のCRF とか サビネリのJuno と比較すると
物足りなさを感じますので 少し飽きが来る感じがします
しかしC&D の中でヨーロッパ的なニュアンスを持ったストレートバージニアブレンドを探すならば
このブレンドになると思いますし十分美味いと思います
ただそれで満足出来るかできないかという問題になります
これがフレイクタバコであるならばもっと良いのでしょうが……。

そういった感想となります
それでは また
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