おだやかな日々

野郎2人(夫と息子)との生活・映画・演劇・本のことなどつらつらと。ジェンダーも少し。タイトルは私の憧れ。

劇団四季のこと

2005-09-02 03:56:21 | お芝居
 自分でもとても不思議なのだけど、何がきっかけか全然覚えがないのだけれど、中2の頃から、お芝居というものにとても興味を持ちました。
 "演じる"とか"観る"とかではなく。演じようとは思わなかったし、昔の田舎の中学生に"観る"行為など思いも寄らなかった。
 でも、その当時からまめに地方公演をしていた劇団四季の、当時の新聞広告をいつも熱心に眺めてた。テレビCMを観てた。今でもはっきりと覚えている。。
 市村正親さんの「エクウス」、浜畑賢吉さんが出ている「コーラスライン」。
 滝田栄さんが大河ドラマ「草燃える」に出演したときは”ユダの人だ”と思ったし、鹿賀丈史さんがアフロでテレビドラマに出たときは本当にびっくりした。
 市村さんが、「獅子の時代」で、なんだか情けない役(大原麗子の弟役)をしてて"この人はテレビ向けじゃないよね"と訳知り顔で思ったり。(1回も舞台を見てないのに!)

 今みたいに情報がほとんどないときに、当時のわたしはどうやって情報を仕入れていたのだろう。いろんなことを知っていた。でも、広島市にはちゃんと来てたのに本当に当時のわたしは"観よう"とは全く思っていなかった。でも好きだった。

 大学生になってから、見始めた。「エビータ」「ハムレット」「ウエストサイド」「日曜日はダメよ」……。
 そして、キャッツを求めて大阪まで。仕事してお金儲けている娘のすることに、何も言わずにいた親だけど、最近の口ぶりだと"なんで芝居を観に(それだけのために)、大阪まで?"と内心驚いていたらしい。
 
 臆病なわたしは、演じたことなど1度もない。観劇経験も"好きです"なんておこがましくていえないほど。でもお芝居が好き。

 劇団四季の今の隆盛は、40年近く前からの本当に地道な地方公演の積み重ねで、わたしみたいなファンを全国に育てていたことが、理由の一つだと思う。

 アンドリュー・ロイド・ウェーバーが自ら企画した「キャッツ」の映像版のDVD観ながら、なぜか思いめぐらしたことです。