【シャーマンキング】ハオの物語を追う[シャーマンキング誕生]

前回からのつづき


　 仲間集めの旅



出雲にて麻倉家の双子のうち一人に転生したハオは、
スピリット・オブ・ファイアを伴って、仲間集めの旅に出る。
まずは０歳児の自分を養わせる人材が必要だった。



広島で「ブロッケン・マイヤー」を見出し、仲間にする。
ねずみの霊を使った情報ネットワークを持ち、相場師として
莫大な富と財産を築いていたブロッケンはハオの養育にぴったりの人材だった。
なお、この際広島に残された戦争の爪痕などを見て、
人間が1000年前や500年前と変わらず、醜い存在であることを再認識している。
やがて、ある程度肉体的に成長したハオは2000年のシャーマンファイトに向けて
本格的な仲間集めを開始する。





















ハオは過去二度出場したシャーマンファイトの経験から、
シャーマンファイトには仲間が必要不可欠だということを知っていたのだ。
だが、ハオにとって仲間とは、自分がシャーマンキングとなるための駒でしかない。
ハオの仲間の集め方は苛烈を極め、誘いに乗らない奴は容赦なく殺した。
こうした行いで、ずいぶんと多くのシャーマンの恨みを買ったようである。





最後に仲間にした、ラキスト・ラッソと無名の孤児だけは
ハオにとって、少し特別な仲間となる。
ハオは無名の孤児に、「オパチョ」と名前をつける。
かつての友達「乙破千代」を意識しての名前であった。
ハオはラキストとオパチョにだけは自分の、
心を読むことのできる能力のことを教えた。
ラキストはひたすら強く、オパチョは心の底からきれいだった。


　 AD.2000年度シャーマンファイトに参戦

1999年1月、シャーマンファイトの予選が開始される。
ハオと仲間たちは当然のように全員合格。
予選を受けるシャーマンの中には、ハオの双子の弟である「葉」の姿もあった。
やがて訪れるであろう、葉との邂逅を楽しみに待つハオ。
そして、その時は訪れた。





1999年10月。シャーマンファイト本戦開始のために、
東京都米軍横茶基地にシャーマンファイト参加者たちが集められた。
ハオは、そこで葉と宿命の邂逅を果たす。



今回のシャーマンファイトの果てに、ハオは何を見るのだろうか…。


　 葉の許婚・アンナ



葉には、アンナという許婚がいた。
アンナは1000年前ハオの残した「超・占事略決」をマスターし、
ハオの式神・前鬼と後鬼をあっさりと調伏するほどの力の持ち主だった。
ハオは現代の麻倉にこのような力を持つ者がいることに驚き、興味を持った。



ハオはアンナの前に姿を現し、自分の妻となれと迫る。



が、アンナの気の強さは物凄く、ハオを目の前にしても全然ひるまずに
ビンタをくれるほどであった。



母以来のビンタの感覚に、あらためてアンナに魅力を感じるハオだった。


　 トーナメント開始



アメリカのシャーマンファイト選手村に到着するハオ一派。
道中の戦闘で、ボリス・ツェペシュと山田光司が死亡したが、
ハオにとっては些細なことであった。



そして、2000年1月。
シャーマンファイトの第一トーナメントが、東京の無人島で開催された。



ハオはトーナメントを「余興」と言い切る。





ハオ一派と並ぶ勢力である「X-LAWS（エックスロウズ）」にもあっさりと勝利。
今大会での、ハオの巫力値は転生を繰り返したことで莫大に跳ね上がっていた。
その数値、125万。大会参加者の中では圧倒的な数値であった。


　 葉との関係



葉は、この時代ではハオと血を分けた双子の兄弟である。
しかし、ハオは血のつながりだけでは相手に特別な感情を抱くことはない。
肉体的には父母である麻倉茎子・麻倉幹久には、一切興味を抱かない。

しかし、弟である葉だけには特別な感情を抱いている。





葉のピンチに現われては忠告を与えたり、
シャーマンファイトを棄権しようとする葉を復帰するよう諭したりと、
何かと葉の世話を焼く。



葉のオーバーソウルに、かつて自分が御霊としたマタムネの影を
見たからかもしれない。
500年前、当時のハオの肉体を滅ぼしたマタムネは葉の最初の持ち霊だった。
が、どうやら葉が10歳のときにマタムネは霊力を使い果たして消えてしまったらしい。
葉のオーバーソウルを見ていて、ハオは少しせつなくなる時があった。



葉の魂を喰らい、自分は最強のシャーマンになると葉にゆさぶりをかけるハオ。
その言葉が真実かどうかはわからない。



時には、葉と一緒にお風呂に入ることも。
敵同士、という言葉でくくることのできない複雑な関係性の二人である。



葉はハオに対し、「友達いねえだろ」という言葉を発している。
葉自身、幼少時代「鬼の子」と迫害された過去を持っており、
ハオの心の闇に対して多分に同情的であった。
葉は、麻倉家としてハオを滅する宿命を持ってはいたが、
なんとかしてハオの心を救おうとしている。


　 シャーマンキングへの道



３人１組チーム戦であった第一トーナメントが終了し、
４チームが第二トーナメントに進んだ。
第二トーナメント進出チームは以下

「ふんばり温泉チーム」　…　葉、竜、ファウスト
「THE蓮」　…　蓮、ホロホロ、チョコラブ
「X-1」　…　メイデン、マルコ、リゼルグ
「星組」　…　ハオ、ラキスト、オパチョ

第二トーナメントは個人戦となるが、ハオの圧倒的巫力に
まともにタイマン張っても勝てる見込みがないと踏んだ
「ふんばり温泉チーム」「THE蓮」「X-1」の全員は
第二トーナメントを棄権。
ラキストとオパチョも、ハオを勝たせるために棄権した。
ここに、ついにシャーマンキング・ハオが誕生する！



葉たちは、シャーマンキングとなるまでの死の眠りの期間を狙い、
ハオを叩くことを決意。
ハオもそれを承知でシャーマンキングとなる。



シャーマンキングとなったハオは、王の社で葉たちを待ち受ける。
ハオはシャーマンキングとなって、どのような世界を創るのか・・・。


　次回へつづく

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