さて、前回お伝えしましたとおり。
これ。
まあ、いろいろ書くことはありますが、百聞は一見にしかず。
とりあえず、これをご覧ください。
※大変大きな音が出ますので、再生時の音量に十分気をつけてください。
さて、何が起こったのか解説させて頂きます(笑)。
まず、状況から。
前回でお伝えしました通り、薩た峠では平坦な場所にバイクを停められず、登ってきた坂を少し戻った位置にニャンコ先生と一緒に停車していました。
(ニャンコ先生友情出演中)
丁度赤マルで囲んだ辺りです。
で、のんきに薩た峠の写真を撮って戻ってきたら、
忍千の前にさらに一台の車が停まっていました。
マスツーの一行は来た道と反対側の道を降りるため、Uターンしなければなりません。
坂はかなりのもので、当然一人でバイクをバックさせることはできませんが、ニャンコ先生とびりけんさんのお二人のご助力を頂き、
なんとか上り坂の方にUターンさせることができました。
ニャンコ先生はというと、その場ではUターンせず、一旦来た坂道を下ってからUターンして登って行きました。
冷静沈着な判断、さすがです。
私もこれを見習うべきでしたね(T_T)
さて、一人残った私も坂道発進で一行に合流しようとしますが、
この時車体が坂道に対してまっすぐになっておらず、少し左に車体が向いている状態でした。
つまり「谷側」に左足があるのですが、地面を蹴った反動でスタンドを解除した時にすでに左足が谷側の地面に届かなくなってしまったのです。
因みにNinja1000のシート高は820mm
ちょっとした坂道ならバイクをほぼ直立させればつま先で立っていられたかもしれませんが、
今回の坂では、左足が届いた瞬間にもうバイクが支えきれないほど傾いてしまう斜度。
と、気付いたのが、一回目のアクセル「ブォーン!!!!」です(笑)
左足をついてしまったので既にバイクは倒れるしかない角度にまで傾いています。
右足は斜度がきついのでフットブレーキを緩めることさえできません。
もう傾いていようが半クラで発車するしかない。
ところが、
半クラに出来ない。
なぜか?
これはもうそうなってからわかったことですが、
谷側へ倒れ込もうとするバイクの重さを左手と左足で支えながら、
同じ左手のクラッチレバーだけを放すということがですね、とんでもなく難しいんですよ。
あるいは何回か練習すればできるようになるのかもしれませんが、とにかくこの時は全く対応できない。
俺には無理(笑)
と、気付いたのが2度目の「ブォーン!!!!!」の最中です(笑)。
で、力尽きてガシャーンとなったわけです。
動画でもおわかりでしょうが、今回はかなり高い位置から倒しました。
左足一本で支えていた時間が長かったため、「なるべくソフトに倒れるように粘る」といったことが全くできず
本当にそのままバタンと倒してしまいました。
まず頭に浮かんだ損傷は、ミラー。
もうあり得ない方向に曲がっていたので、使い物にならないだろうと。
それから、ウインカーは割れたな、と。
倒した時の音が凄かったしね。
もしかしたら、クラッチペダルも逝っちゃったかも…
カウル、マフラーのガリガリはもう諦めた…(-。-)y-゜゜゜
で、とにもかくにも倒れたバイクを起こさなければならない。
が、しかし。
急傾斜を谷側に倒れたバイク。
Ninja1000の車体重量は230kg
しかもご丁寧に給油した直後。
19L満タン状態
私は既に肩で息が上がってます(笑)
そしてそんな中、マスツーの集合を確認するクラクションの音が!
そう、みんな出発してしまったみたいなんです。
しかたない。
ここは人がいるところまで坂を上がって、一緒にバイクを起こしてくれるよう頼むしかない。
そんな気持ちで坂を上がっていくと、なんと偶然のマシントラブルでやはりそこに残っていたびりけんさんが
私の異変に気づいてくれたのか、駆け足で降りてきてくれたのです。
そんなわけで、2人掛かりでなんとかバイクを起こすことができました。
その後、さらに坂道発進をびりけんさんに介護してもらいながらやっとバイクを出すことができた、というわけです。
びりけんさんに「ここ、一本道を下って行くだけだから」と教えて頂き、
その時はびりけんさんも後から来られるのかと思っていたのですが、この後びりけんさんもマシントラブルでしばらくここに残られたそうです。
そうとは知らずちゃんと御礼が言えないまま別れてしまい、大変申し訳ないことをしてしまいました。
さて、心配していた被害状況ですが。
なんとほとんど損傷を受けて無かったんです。
まずミラー。
「絶対に折れた!」と思っていたのですが、
着地の際にうまいこと角度の調節部分が曲がってくれたみたいで、プラ部分が擦れた程度。
まあ、いつか社外ミラーにしようかとも思っている部品でしたが、
この程度ならまだ替えなくていいかなと。
それから、ハンドルのエンド。
これもこのままでいいや(笑)
クラッチカバー
マッキーでいいでしょう(笑)
割れたとばかり思っていた、ウインカーグラスもこの程度。
ガリガリ確定のはずの外装類はアンダーカウルも含め全くの無傷。
マフラーは触ってもほとんどガリを感じないほどの擦り傷がすこし。
あとステップの先っちょが欠けました。
走行には影響ないですが、これは後で時間がある時に交換かな。
しかしあれだけ激しく倒してほとんど奇跡に近い状況です。
一番仕事してくれたのは純正スライダー。
でかくて不格好。
おまけにカウルを削らないと取り付けできないこいつの株が一気にあがりました(笑)
あとはこれ。
クラッチレバーがポッキリと(笑)
レーシーなショートレバーに変わってました♪
ツーリングはこれでも十分こなせましたが、さすがにこれは要交換。
て、ことで後日。
社外レバーを購入しました。
この際だからブレーキレバーも揃えることにしますよ。
クラッチ、ブレーキレバーの2本で1万円もしないノンブランドの削りだしですが、
思っていたよりも質感が良いし、精度もまずまずのようです。
レバーは可倒式。
スライド機能があって、長さも調整出来ます。
それでは早速取り付け。
とは言っても今まで自分で交換したことがないので、
今回も私のバイクの先生でありTFW部室の顧問、nor_nonさんのもとへ向かいます。
いつもすいませんm(__)m
では取り付けです。
先生、お願いします。
(あれ、教わりに行ったのでは?)
まずはクラッチペダル。
クラッチワイヤーの調節用のコマをクルクルと外側の端っこまで回します。
外側まで行ったらワイヤーを通している溝を合わせます。
次にペダルを留めているネジを外します。
Ninja1000はハンドル裏側にナットがあるのでこいつをまずゆるめます。
下側から工具でグルグルと。
ネジを抜くとレバーが外れます。
外れたレバーからワイヤーを外します。
古いレバーからカラーを抜きとり新しいレバーにはめ込みます。
この時グリスを丹念に塗って頂きます。
この部分もグリスアップ。
こうしたひと手間が重要とのこと。
中にもぐりぐりと。
本当に丁寧です。
逆の手順でクラッチレバーを組み込み、ネジで閉めていきます。
ワイヤーをひっかけて、コマで遊びを調整して終了。
付きました~\(^o^)/
さて、今度はブレーキレバー。
こちらも、ネジを緩めて外します。
まずは下のナットを緩め、
それからマイナスドライバーでくるくると。
外れました。
赤マルの部分にブレーキの突起がハマるような穴が空いています。
新しいレバーにももちろんこの穴があいていますので、組み込む時はこの穴が目印になります。
古いグリス汚れを丁寧に拭き取り、
グリスアップした後、新しいブレーキレバーをブレーキの突起に合わせて組み込みます。
外した時と全く逆の手順でネジを閉めます。
付きました\(^o^)/
クラッチレバーの長さ調整ですが、
2本だとこんな感じ。
伸ばすと4本用に。
使い勝手は握った瞬間からノーマルよりもカッチリ感が増して、すこしごつくなった印象です。
またグリスを塗り直して頂いたおかげで動きがものすごくスムーズに感じました。
たったこれだけの交換でも、まるで別のマシンのような操作感の違いにちょっとびっくりしました。
これで何事も無かったように忍千が元通り。
nor_non先生、ありがとうございました\(^o^)/
このあと、nor_non先生のご自宅でお茶をごちそうになり、
かもじろ~団長も子かもくんと一緒に顔をだしてくれました。
そしてかもべーこんの差し入れを。
久しぶりに頂戴いたしました♪
結果的にみれば、
ドレスアップもできて、お肉も頂いて、最後はすべてハッピーで終わりました。
お世話になったツーの皆さん、
nor_non先生、かもさん、
そしてブログを見て心配してくださった皆様、
この度は本当にありがとうございました。
ということでまた次回の記事でお会いしましょう(^_^)/~
以上「薩た峠でフルバンクドレスダウン、後ドレスアップ」でした。
赤いレバー、カッコいいですね。
怪我の功名とでもいいましょうか。
私も今度立ちゴケしたらこのレバーに変えようかな・・・
あ、私、ハンドルガード付けてるからたぶんレバー折れないや(^_^;)
体のダメージが無くて何よりでしたが。
しかし、動画・解説付きとは、恐れ入りやした。
見事にドレスアップになりましたね。
しかも可倒式なので滅多に折れませんね(^^;)
こんな場面のときは下りのままスタートして山側に
フルバンクさせて足を着いてショートターンをしちゃう
方が安全です。
今回のように向きを変えて、不安定な場所では
降りて、支えておいてスタンド外してスタート。
走ってから乗るってもありますね。
一番カッコいいのはアクセルターンして
ウイリースタートね(笑)
どもども。
コメントありがとうございます♪
レバー、結構良いですよ。
同じ赤いマシンを操るYUKOさんにもぜひ導入して頂きたいですね。
でもハンドルカバーがあれば確かに折れることはないです・。
先日同じ赤いマシンを操るマッチさんがそれを実証していましたよ。
この立ちゴケ動画にも、もしもキレさんがいればいくらか和むのでしょうかね?
最近ちょっと羨ましいです…(^^ゞ
私も平地Uターンで倒した時は、タンクまで覚悟しましたもんw
結果的にはタンクには及ばず、ハンドルエンドとエンジンガード、ステップで支えになったみたいで…。
マフラーはガリガリいっちゃったのでスリップオンに変えちゃいましたが。
不安定な場所での扱いは気をつけないといけないですね。
私も気をつけます。
にしても山道経由だったなんて・・・
しかもワタシ走ったことない道。。。
次回訪問の際はw
うわーん、
私だって動画の公表なんてしたくなかったですよ~(T_T)
でも、まあ撮れていたものはしょうがいないですね(笑)。
mercury77さんにも「撮ってたんでしょ」って確認されたし(^^ゞ
お気づかい頂きありがとうございました♪
ランチの後、mercury77さんに「撮ってたんでしょ?」と確認されて、
これは逃げられないと思いました(笑)。
あ~恥ずかしい。
>フルバンクさせて足を着いてショートターン
俺には無理(笑)!
と、すぐに気付きます。
これって白バイ隊員がやる小道路転回みたいな感じですか?
無理無理、絶対無理です(笑)。
>降りて、支えておいてスタンド外してスタート。
>走ってから乗るってもありますね。
こーいうのはリッターバイク乗る前に覚えなければならないのでしょうか?
いや。
俺には無理、絶対無理っす(笑)。
やっぱりオフ車とかでバイクの扱いを学んでから乗るものなんでしょうかねぇ…(T_T)
うう、やっちまいました…。
そもそも論ですが、停める場所からして間違っていました。
ダメージが無かったのはたまたま運が良かっただけで、
こんなこと繰り返していたらとてもじゃないですがバイクに乗り続けられませんよね。
>マフラーはガリガリいっちゃったのでスリップオンに>変えちゃいましたが
お金があればその選択はもちろん「有り」ですが(笑)。
あ~ダメダメだ~(T_T)
ええ?
じんさんも走ったこと無い道だったんですか?
それな、
なんか、
ちょっと
置いてかれて、
得した?
無い無い…(T_T)/~~~