am5:15
山はまだ目を覚ましてはいませんが、なんとなく空に色が付きはじめています。
暗闇の登山道はちょっと怖かったんですが、実際に山に入るとかえって心が落ち着きます。
気温は20度以下でしょうか。
山の早朝のさわやかさが頬を撫でます。
最初は半袖という選択で「肌寒いかな?」と心配でしたが、
登り始めるとすぐに体が暖まってきます。
暑いという感覚は皆無で、体が自然にほぐれていく感じです。
am5:30
最初の目標である「第1ベンチ」に到着。
まだ、誰も来ていないようですが(笑)。
木々の合間に見えていた空もだんだん白じんできました。
ここまで歩いてまず感じたことは、とにかく山道がよく整備されているということです。
こういった休憩場所が要所要所に設置されており、またそれらが非常にきれいに保たれています。
「さすが全国区!」と思わずうなってしまいます。
個人的な意見ですが、同じ全国区の尾瀬とも違い、
登山者各自が山を大切にしたいという気持ちが伝わってくるようです。
尾瀬はなんとなく強制されているような窮屈さと、そのくせすごく商業化されているシステム(?)が、
妙に鼻につく感じが私はしました。
尾瀬を訪れる人々も、決して「登山が好きだから」来ている人ばかりではないので、
サンダルやスカートで歩いている人もいれば平気で木道から降りて湿原に踏み込み
花の写真を夢中で撮っているアマチュアカメラマンなど、「なんだかなぁ…」という場面を
何度か目にしました。
時間と共に山がだんだん開いていきます。
am5:50
「第2ベンチ」に到着。
ここも非常に清潔に保たれ、ゴミ一つ落ちていません。
こういうところは割りとゴミが投げ捨てられたりしているのですが…
ここで一息入れます。
前回のエネルギー切れの失敗に教訓を得て、こまめにエネルギーを補給しようと今回はこういう小物をいろいろ仕入れました。
因みに駐車場でとった朝食は、タマゴサンドとチーズバーガーです。
タマゴは短時間で体の体温を上げてくれるため朝の活動や運動前には最適ですし、
チーズなども手軽にカロリーが稼げ、消化吸収も抜群です。
今回の私にシャリバテはありえません(笑)。
(ただ、肉は消化に時間がかかるのであまり良くないらしい…)
今回は水対策にも万全を期しました。
用意した5本のうち、3本を水、残り2本をこのような炭酸飲料にしました。
これは特に登山に適しているとは言えないはずですが、炭酸飲料は一口でも
「しっかり飲んだ」という感覚を得やすいという利点があります。
この利点のおかげで、一度の補給量も少なく済みます。
また、お茶や水には無い適度な「甘み」が疲労を取ってくれます。
こういう点からいうと私の場合スポーツ飲料系は最悪で、飲んでも飲んでも気が済みません。
吸収がよい分、すぐに出て行ってしまうという感覚もあります。
水を用意するのにも理由があります。
水場などで水を汲むチャンスがあった場合、味の付いた飲み物のペットボトルだとどうしてもその味が水に残ってしまいます。
水が豊富な場合は何度も何度もゆすげばある程度は消えますが、洗剤を使わず完全に消す事はかないません。
こんな時のために水のペットボトルは最低でも1本は用意するというのが私のルールとして定着しました。
am6:20
「第3ベンチ」を通過
朝もやと青空が混ざって、非常にさわやかな色合いを見せています。
朝もやの中、背中から太陽が現れ、
山は今、朝を迎えています。
「山は朝登るに限る!」
今回学んだ最大の教訓。
何がいいって、虫がぜんぜんいないんです。
気温も低く、夏の山のうっとうしさが全くありません。
人もいないので、完全に自分のペースで登れます。
そしてなんといっても山が美しい!
撮影モード 絞り優先AE
Tv(シャッター速度) 1/320
Av(絞り数値) 9.0
測光方式 評価測光
露出補正 -1/3
ISO感度 400
レンズ 18-200mm
焦点距離 134.0 mm
撮影モード 絞り優先AE
Tv(シャッター速度) 1/500
Av(絞り数値) 6.3
測光方式 評価測光
露出補正 -1/3
ISO感度 400
レンズ 18-200mm
焦点距離 200.0 mm
撮影モード 絞り優先AE
Tv(シャッター速度) 1/125
Av(絞り数値) 5.6
測光方式 評価測光
露出補正 -1/3
ISO感度 500
レンズ 18-200mm
焦点距離 134.0 mm
今まで登った山の中で、これほど色鮮やかな熊笹を見たことがありません。
改めてこの山の豊かさを思い知らされます。
この辺りから勾配もしっかりとしてきますが、
体調が万全のせいか身体は非常に軽いです。
朝食やこまめなエネルギー補給が効いているのか、身体に力がみなぎっているのがよくわかります。
(決してスピードが速いわけではないんですが…)
ん?
何かの動物のフンです。(食事中の方には失礼します)
まだ新しいです(汗)。
しかもけっこう大きいです。
鹿の倍ぐらいか…な。
そして周辺にはこのように食い散らかした木の実(茎?)がちらほら。
サルか何かかな(汗汗)?
く、クマじゃないよね(汗汗汗)?
ちょっとした物音にも敏感になってしまうビビリな私です。
この辺りから燕岳特有の花崗岩も見られるようになります。
am7:00
富士見ベンチに到着。
ここで、年配の男性二人組みが休んでいました。
私が一番ではなかったんですね(笑)。
「富士見ベンチ」という割には富士山が見えませんが、
外の世界がとんでもない事になっていると気づき始めます。
ん?
「富士山うつってるやんけ!」
と突っ込みが入りそうですが、そうです。
私、この時は気づいてません(笑)。
構図も超いい加減です。。。
朝日に輝く雲海があまりにも眩しかったことと、液晶シェードを閉じたままだったので確認してませんでした。
この後も、富士山が見えているのに気づかないみちろうの登山がかなり続きます(笑)。
そして、本当にとんでもない光景が待っていたのでした。
白馬岳の事故は残念でしたが、
そうした「教訓」は生かさなければいけませんね。
読むかぎり、万全の備えのように思えますが…。
「とんでもない光景」
が早くみたいです~!!
今回はすごいですよ~。
全行程で40Dは出しっぱなしでがんばりましたから(笑)!
とにかくお見せしたい画像がありすぎて選定に悩むところですが、出来る限り全部載せていくつもりですのでお楽しみに~。