犬神家の一族 - goo 映画
昨日は、内幸町のイイノホールにて「犬神家の一族」(2006年版)の試写会に行ってきた。
昨日は、入場時白い小さな紙袋を貰っての入場で、中を見ると何と「スケキヨくん」のお面が、そして場内アナウンスでも「映画の上映終了後に舞台挨拶がありますので、上映終了後も席に座って帰らないように」とのアナウンスが流れて期待をさせる。
さて映画の話、信州の製薬王・犬神佐兵衛が亡くなった。血縁関係者が揃った場で公開された遺言状には、3人の孫のいずれかとの結婚を条件に全財産を、佐兵衛の恩人の孫娘・野々宮珠世に譲渡するという内容だった。珠世をめぐる3人の男たちによる争奪戦が繰り広げられ、遂には殺人事件が。遺言状を預かる法律事務所から仕事の依頼を受けた名探偵・金田一耕助は捜査に乗り出すのだが、第2、第3の殺人事件が起きてしまう。
この作品は、ご存知のとおり1976年に角川映画の第一弾として製作された映画のリメイクで、市川崑監督×石坂浩二主演で大ヒットした作品を、同じ監督と主演で30年ぶりのリメイクという作品。
私はオリジナル版はTVで見た記憶があり、子供だった事もあり「スケキヨ」の白いマスクが怖くて映画の話は殆ど覚えていないけど、オドロオドロしい映画という記憶がある。その後も何度もTVドラマとしてリメイクされ見た記憶があるが、ストーリーも大まかにしか覚えていない。
そういう事で本作を見たのですが、大野雄二の作曲したオリジナル版と同じ3拍子の琴線に触れる美しいメロディが流れた瞬間に目頭が熱くなった。丁度「スーパーマン リターンズ」を見た時と同じ状態。
この映画の世界は今まで作られた金田一シリーズとの関連性は無く、まったく新しい世界観で描かれている、なので金田一と等々力署長(オリジナル版と同じ加藤武が演じている。)の初対面のシーンでも「誰だ君は?」みたいなセリフがある。
犬神佐兵衛が亡くなり、遺言状が読み上げられるシーンもオリジナル版にそっくりな早いカット割りと陰影のある映像に市川崑の健在ぶりを感じる。
このシーンで佐清(スケキヨ)が登場するのだが、マスクの出来がいい、マスクの中から口をムニャムニャと動かす動作が不気味でいい、佐清を演じた尾上菊之介の歌舞伎役者らしい立ち振る舞いが随所に感じられ、正座から立ち上がる、畳の上をスゥスゥーと歩く姿を見て思った。
その後、遺産をめぐり骨肉の争いに生じるのだが、松子を演じた富司純子が抜きん出ていい、竹子の松坂慶子、梅子の萬田久子との格の違いを見せつける。
事件は佐武、佐智の凄惨な殺人事件が次から次へと起こり、翻弄される金田一が町を走るお約束のシーンがあるのだが、さすがに若いと言われる石坂浩二も苦しそうに走る。石坂浩二本人もまさかこの歳になって金田一を演ずるとは思っていなかったのでは。
映画は、金田一の推理により事件は解明に向かい終結を迎え、金田一は人々の知らぬ間に町を去る。
しかし、今回はラストカットが素晴らしく、詳しい事は書けないが市川崑の年齢を考えても最後の作品として相応しい幕切れに不覚にも再び目頭を熱くしてしまった。
この作品を見ると、ジャパニーズホラーの立役者の一瀬隆重プロデューサーが、市川崑の最大のヒット作でもある「犬神家の一族」を最後の花道として選択して巨匠を見送りたい気持ちがあったのでは。
映画の感想は、オリジナル版にあったオドロオトロしさは影を薄め、どこかこざっぱりとした印象、しかし91才の監督が撮った作品とは感じさせないシャープさが画面にみなぎっている。監督補佐をした「ゴジラ」シリーズの手塚昌明監督の手腕もあったのかも、映画を見た後、妙なすがすがしさを感じた、上映後は拍手喝采だったので他のお客さんも同じ気持ちだったのでは。
さて、舞台挨拶はテレビで見た方もいるかもしれないが、松子役の冨司純子と、佐清役の尾上菊之介の本物の親子揃っての舞台挨拶、司会はTSUTAYAの店内放送で御馴染みの伊藤さとり。
舞台挨拶後は、入場時に貰った「スケキヨくん」のマスクを客席全員が被り冨司、尾上親子との記念撮影、たぶんDVDの特典映像として収録されるのでは、とても楽しいイベントと素晴らしい作品で大満足の一日でした。
オリジナル版の「犬神家の一族」と古谷一行版のドラマのDVDと、リメイク版のサウンド・トラックCDと、金田一耕助のフィギュアはコチラをクリック。
犬神家の一族 上巻(TV版) DABA-299犬神家の一族 下巻(TV版) DABA-300
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昨日は、内幸町のイイノホールにて「犬神家の一族」(2006年版)の試写会に行ってきた。
昨日は、入場時白い小さな紙袋を貰っての入場で、中を見ると何と「スケキヨくん」のお面が、そして場内アナウンスでも「映画の上映終了後に舞台挨拶がありますので、上映終了後も席に座って帰らないように」とのアナウンスが流れて期待をさせる。
さて映画の話、信州の製薬王・犬神佐兵衛が亡くなった。血縁関係者が揃った場で公開された遺言状には、3人の孫のいずれかとの結婚を条件に全財産を、佐兵衛の恩人の孫娘・野々宮珠世に譲渡するという内容だった。珠世をめぐる3人の男たちによる争奪戦が繰り広げられ、遂には殺人事件が。遺言状を預かる法律事務所から仕事の依頼を受けた名探偵・金田一耕助は捜査に乗り出すのだが、第2、第3の殺人事件が起きてしまう。
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私はオリジナル版はTVで見た記憶があり、子供だった事もあり「スケキヨ」の白いマスクが怖くて映画の話は殆ど覚えていないけど、オドロオドロしい映画という記憶がある。その後も何度もTVドラマとしてリメイクされ見た記憶があるが、ストーリーも大まかにしか覚えていない。
そういう事で本作を見たのですが、大野雄二の作曲したオリジナル版と同じ3拍子の琴線に触れる美しいメロディが流れた瞬間に目頭が熱くなった。丁度「スーパーマン リターンズ」を見た時と同じ状態。
この映画の世界は今まで作られた金田一シリーズとの関連性は無く、まったく新しい世界観で描かれている、なので金田一と等々力署長(オリジナル版と同じ加藤武が演じている。)の初対面のシーンでも「誰だ君は?」みたいなセリフがある。
犬神佐兵衛が亡くなり、遺言状が読み上げられるシーンもオリジナル版にそっくりな早いカット割りと陰影のある映像に市川崑の健在ぶりを感じる。
このシーンで佐清(スケキヨ)が登場するのだが、マスクの出来がいい、マスクの中から口をムニャムニャと動かす動作が不気味でいい、佐清を演じた尾上菊之介の歌舞伎役者らしい立ち振る舞いが随所に感じられ、正座から立ち上がる、畳の上をスゥスゥーと歩く姿を見て思った。
その後、遺産をめぐり骨肉の争いに生じるのだが、松子を演じた富司純子が抜きん出ていい、竹子の松坂慶子、梅子の萬田久子との格の違いを見せつける。
事件は佐武、佐智の凄惨な殺人事件が次から次へと起こり、翻弄される金田一が町を走るお約束のシーンがあるのだが、さすがに若いと言われる石坂浩二も苦しそうに走る。石坂浩二本人もまさかこの歳になって金田一を演ずるとは思っていなかったのでは。
映画は、金田一の推理により事件は解明に向かい終結を迎え、金田一は人々の知らぬ間に町を去る。
しかし、今回はラストカットが素晴らしく、詳しい事は書けないが市川崑の年齢を考えても最後の作品として相応しい幕切れに不覚にも再び目頭を熱くしてしまった。
この作品を見ると、ジャパニーズホラーの立役者の一瀬隆重プロデューサーが、市川崑の最大のヒット作でもある「犬神家の一族」を最後の花道として選択して巨匠を見送りたい気持ちがあったのでは。
映画の感想は、オリジナル版にあったオドロオトロしさは影を薄め、どこかこざっぱりとした印象、しかし91才の監督が撮った作品とは感じさせないシャープさが画面にみなぎっている。監督補佐をした「ゴジラ」シリーズの手塚昌明監督の手腕もあったのかも、映画を見た後、妙なすがすがしさを感じた、上映後は拍手喝采だったので他のお客さんも同じ気持ちだったのでは。
さて、舞台挨拶はテレビで見た方もいるかもしれないが、松子役の冨司純子と、佐清役の尾上菊之介の本物の親子揃っての舞台挨拶、司会はTSUTAYAの店内放送で御馴染みの伊藤さとり。
舞台挨拶後は、入場時に貰った「スケキヨくん」のマスクを客席全員が被り冨司、尾上親子との記念撮影、たぶんDVDの特典映像として収録されるのでは、とても楽しいイベントと素晴らしい作品で大満足の一日でした。
オリジナル版の「犬神家の一族」と古谷一行版のドラマのDVDと、リメイク版のサウンド・トラックCDと、金田一耕助のフィギュアはコチラをクリック。
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