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映画「呪怨 パンデミック」を鑑賞しました。

2007-08-15 14:08:21 | Weblog
 映画の話
 東京。インターナショナルスクールに通うアリソンは、クラスメートのヴァネッサとミユキに連れられ、幽霊屋敷として有名な住宅地の一軒家にやってくる。その家はかつて伽椰子という女性に惨殺され、当時6歳だった伽椰子の息子、俊雄も行方不明のままだった。やがて、少女達の悪ふざけはその家に宿った恐ろしい怨念を呼び覚ましてしまう・・・。

 実は私は本作をマスコミ試写で一度鑑賞済みであったのだが、前回すっかり映画に騙されてしまったので今回は冷静にストーリーを追う事に専念して複雑に入り組んだバラバラの時系列を頭の中で再構築する意味も含めてリベンジする事になった。

 映画はハリウッド版としては2作目に当たるが、日本で製作されたオリジナルビデオ版2作と、劇場版2作あるので通算すると6作目に当たる。
 前作の「THE JUON/呪怨」はどちらかと言うと日本の劇場版一作目のリメイクだったのに対して、本作は完全にアメリカ版のオリジナルストーリーと考えていいだろう。

 同じ映画を6本も作ればネタも尽きたと思ったら大間違いだ。今回は大きく分けて日本とシカゴを舞台に3つの話が時系列をバラバラにして同時進行で進行するので話が一本調子にならずミステリアスに描かれる。

 映画の感想
 面白かった!伽耶子も俊雄(今回は尾関雄哉が成長してしまい田中碧海に変更)も出まくりでチラシによると伽耶子は18回、俊雄は6回も登場したそうだ。そう、この出し惜しみしない姿勢が本作のいい所で、伽耶子と俊雄が出てくると毎回鳥肌が立ってしまうくらいだ。

 今回は多分アメリカ側の要請だと思うのだが、伽耶子の子ども時代のエピソードも描かれ、「リング」の貞子に匹敵する最恐キャラに更新した。

 映画は「呪怨」ファンであればニヤリとするデジャブ的なシーンが多々あり、似ているのに違う展開にしてあり、作り手たちのアイディアと努力を感じさせられる。

 ただ難点は役者に華がない事だ。前作ではビル・プルマン(本作にも出演しているが)サラ・ミシェル・ゲラー、石橋凌という主役級のキャストに比べると本作は新人ばかりで華やかさがない、エディソン・チャンが唯一の救いか。

 それでも清水崇の演出は絶好調!伽耶子の呪怨は海を渡りアメリカにまでパンデミック(爆発的感染)してしまった。日本版とは違うベクトルで動き始めた「呪怨」、シリーズはまだまだ続きそうなので楽しみ。

 P.S. マスコミ試写のときはエンドロールがオーケストラの音楽だったのが、今回は本作に出演している宇野実彩子のウルサイ歌に挿し換わっていました。

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