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映画「ロッキー・ザ・ファイナル」を鑑賞。

2007-04-20 17:27:54 | Weblog
ロッキー・ザ・ファイナル 特別編 映画の話
 ボクシング界から引退したロッキー(シルヴェスター・スタローン)は、かつての栄光の面影はなく、小さなイタリアンレストランを経営して生計を立てていた。他界した愛妻エイドリアンとの思い出にすがって生きているロッキーは、己の心の喪失感を埋めるかのように、再びプロボクサーのライセンスを取得するために立ち上がるのだが……。

 私にとって『ロッキー』シリーズは映画を見始めた頃から続くシリーズで『スターウォーズ』と並び私の映画のバイブル的な作品だ。そんな『ロッキー』がまさかの復活で正直見る前は不安だったが、映画が始まり『ロッキー』のテーマのファンファーレが流れて来ただけでジィーんとしてしまった。音楽はシリーズ4以外全てを担当したビル・コンティ。
 映画はスタローン人気絶頂期に作られた3~5と違い、人気スターが落ちぶれて初めてスタローン自身の気持ちがロッキーの人間性に反映されているようにも感じ取れる。
 妻に先立たれ、過去の栄光にすがりつきレストランのお客に自分の昔話を聞かせるのが日課のロッキーの姿が何とも哀れで、偉人の息子は父を煙たがり、義理兄と共に思い出の場所巡りをするロッキー。薄暗い映像とビル・コンティのスコアが『ロッキー』1作目のテイストをうまく再現され、淡々とした演出は1作目の監督ジョン・G・アビルドセンの魂が乗り移ったようだ。
 そんな中、テレビの番組で過去のチャンピオンと現在のチャンピオンが戦ったらどっちが強いかというコンピューターを使ったシュミレーション番組でロッキーが担ぎ出され、再びロッキーに脚光を浴びる事に。このシーンで使われているCGの出来がいい。
 そしてロッキーは再びリングに立つことに・・・。

 映画全体を見ると作風が前半から中盤のドラマシーンは『ロッキー』風で、再起をかけてトレーニングに励む姿は『ロッキー4』のMTV風の早いカット割りに変わり、試合のシーンから突然HDカメラで撮影された映像に変わってしまうのに違和感を感じる。

  映画の感想
 前半から中盤は、まったりとした『ロッキー』らしい寂しい展開であるが、再起のトレーニングシーンからアドレナリンが出まくりの状態で、試合の後は号泣というお馴染みの展開で、懐かしく思った。たぶんスタローン自身も『ロッキー5』で不本意な形でシリーズを終息した事を悔いに思っていたのでは?やはり最後はロッキー自身がリングに上がり、ロッキーに有終の美という花道を歩かせたかった事が映画を見ていて感じさせられる。対戦相手のディクソンをもっと丁寧に描けば映画としての深みがでるのだけれど、あっさりと描かれている。
 映画としては、まぁまぁではあるがロッキーの最後の姿が見れただけで大満足である。エンドクレジットも楽しい映像なので、映画が終わったからとサッサと帰らないように。

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