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「カジノ・ロワイヤル」が007シリーズ最高の興行収入。

2006-12-29 19:43:50 | Weblog
「カジノ・ロワイヤル」が007シリーズ最高の興行収入(時事通信) - goo ニュース

 私も昨日「カジノ・ロワイヤル」を見てきました。

 何よりも今回の「カジノ・ロワイヤル」は作品の出来が良い。近作の荒唐無稽な路線から初心に立ち返りイアン・フレミングの原作に戻ったのが良かったのでしょう。

 そして何よりも、ニューボンドを演じたダニエル・クレイグが良かった。武器や乗り物に頼らず肉体を駆使して敵に立ち向かう姿が見ていて気持ちがいい。私は今迄ダニエル・クレイグという人は映画を見てもあまり印象に残らない俳優だったけど、このボンド役には本人も気合が入ったのでしょう映画の中での存在感が凄く良いです。

 今回は、「新007シリーズ」でお客さんの期待も大きかったのでは。

 この作品をDVDになってから見ようなんて思わないで下さい。ぜひ映画館の大きいスクリーンと音響で見てください、損は無いです。1月1日は映画の日なのでお正月に見るのにはピッタリの作品です。

 私の映画「007 カジノ・ロワイヤル」の感想はコチラをクリック。

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映画「007 カジノ・ロワイヤル」を鑑賞。

2006-12-29 11:26:19 | Weblog
007/カジノ・ロワイヤル - goo 映画
2006年もあと3日と言う事で、今年の締めに選んだ作品は「007 カジノ・ロワイヤル」を109シネマズ川崎シアター3にて鑑賞した。平日の昼間の上映なのにお客さんの入りがイイ、121席のキャパに60名ほどの客入り、年齢層は高く若い人がいない。

「カジノ・ロワイヤル」と聞くと1967年製作のパロディ版を思い起こすが、本作は至って真面目な正真正銘のジェームズ・ボンド=007の誕生を描く作品。

 さて映画の話、イギリスの諜報機関MI6からの依頼をクリアし、諜報部員“007”になったジェームズ・ボンド。彼は世界的なテロリスト組織壊滅のため、テロの資金源であるカジノ・ロワイヤルで組織のボスに高額の賭けポーカーを挑む。

 白黒のMGM/コロンビアのタイトルから、ボンドの回想から御馴染みのタイトルとテンポ良く進む、マダガスカルでの「ヤマカシ」の様な敵役をボンドが追いかけるシーンが意表をつかれる、ボンドが肉体を駆使して走り飛ぶ、マーティン・キャンベル監督らしく立体的なアクションが凄い、建築中のビルから大使館の爆破まで息つく暇が無く緻密に計算されたアクションシーンがいい、ニューボンド/ダニエル・クレイグのお披露目に作り手達も気合が入ったのだろう。

 話はボンド登場篇なのに、Mは前作と同じジュディ・デンチが演じている。初めにボンドはMの事を「マム」と呼んでいたのが気になる。フォードのレンタカーで登場したボンドはギャンブルで64年型のアストン・マーチンをまきあげるのには、オールドファンはニヤリとするシーン、そしてテロを阻止する為の空港でのテロとの一騎打ち、ボンドの活躍が「ダイ・ハード」のジョン・マクレーンの様で面白い。

 ボンドは次の任務でパートナーのヴェスパーと共に、敵の資金源となるカジノでのギャンブルで大金をまきあげるシーンだが、私はポーカーのルールが判らないのでゲームの面白さが伝わらないのが難点、かなり高額なギャンブルで途中休憩を挟んでの長丁場、この間にもアクションシーンを盛り込みサービス満点、このシーンで後の作品にも登場するCIAのフェリックス・レイターも登場する。

 しかし今回のボンドはキズだらけだ、一瞬だがあの世に行っちまうし、こんなポロポロのボンドを見たのは初めてだ、その後のシーンでも敵に捕まり全裸での「キンタマ拷問」を受けるのだが、このシーンの敵とのやり取りの会話が面白い、劇場で一人で爆笑してしまった、それにしてもダニエル・クレイグの鍛え抜かれた体が素晴らしいし、拷問されている演技が旨い。

 舞台はイタリアのヴェニスに移り、ボンドとヴェスパーの運命が描かれる。

 映画の感想、ニューボンドのダニエル・グレイグは良く頑張った、かなりスタントと判るシーンもあったが武器や乗り物に頼らず肉体本位で戦う姿が良い、脚本のポール・ハギスのおかげかボンドの人物像も深く描きこまれている。敵役も近作のメディア王(「トゥモロー・ネバー・ダイ」)や、金正日を激怒させた北朝鮮「ダイ・アナザー・デイ」など荒唐無稽な敵ではなく、地味ながらテロ支援組織となっているのも良い。それから音楽を担当したデビッド・アーノルドがいい仕事をした、ジョン・バリーのスコアを旨く継承しつつデジタル・ビートを隠し味に盛り込んだゴージャスなスコアが良い。とにかく面白かった、2006年の締めに相応しい作品だった。

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