集団での採食シーン ♂ばかりが目立つ
肩羽が白く換羽しつつある個体とそうでない個体
前回ミコアイサの記事で換羽の状況を書きました。
その後も何度か出かけてミコアイサを観察撮影し、自宅で写真を眺めていて思ったのですが、換羽中の♂個体の写真がが多く、これが♀という写真が殆どありませんでした。こんな事ならもっと♀個体に目を向け綺麗に撮影しておけば良かったと後悔しています。と言っても成鳥♀を探すのは難しそうです。
果たして成鳥の♂、♀、幼鳥の割合は如何なんだろうと思い図鑑やネットで少し調べてみました。北シベリアの鳥類図鑑にはウミアイサの繁殖しか載っておらず、ネットで検索してみるとサロベツ辺りでのミコアイサの繁殖記事が載っていました。5番の雛の数の平均は8羽位だそうで、♂♀親を合わせると一家族で10羽になります。
野鳥の会が毎年行うガンカモ調査で今季、地元に入ったミコアイサの数をお聞きすると350羽程入っていたようです。上記のミコアイサ一家族が10羽、うち雛が8羽、親が2羽と言う事で4/5が雛の数と言う事になり、地元のミコアイサ350羽に単純にあてはめて考えてみると、何と280羽が幼鳥という事になります。成鳥♂35羽、成鳥♀35羽と言う内訳になり、成鳥♂♀を撮影する確率は低い事に気がついた次第です。
これが成鳥♀と云う写真を撮影して換羽前の♀タイプの羽衣から♂♀の判別が出来ればと思ったのですが、思った写真を撮影する事が出来ませんでした。「成鳥♀だ。」という写真は繁殖地での撮影が一番のようです。
11月に入ってミコアイサが飛来した時、♀タイプばかりが目立つと前回も書きましたが、幼鳥は全てメスの羽衣なら納得です。成鳥♀35羽に280羽の幼鳥を足すと315羽が♀の羽衣で飛来した事になります。成鳥♂もエクリプスなら全ての羽衣が♀タイプになってしまいます。しかし、飛来した時には全てが♀の羽衣ではありませんでした。成鳥♂の換羽時期(生殖羽)は早いのかもしれません。飛来当初の♂と分かる羽衣には換羽中の個体が多く見られます。幼鳥♂は少し遅れて春先からに換羽を始め、幼鳥♂も成鳥の羽衣に換羽し始めるのでしょうか?。その頃辺りから頭頂、肩羽等に白い色が入りかけるようです。また、脇の波状の模様も見られるようになって来ます。換羽の順序には個体差があり一様では有りません。
繁殖を終えて暫くすると♂♀雛全ての色が一様に同じ色になる時期がある様に思います。未だカモ類の繁殖を観察した事が無いので想像の域を出ませんが、まんざらでもない様な気がします。皆さんは如何思われますか?。
研究者のように難しい事は分かりませんが、時間をかけて観察すれば少しは、羽衣から性と齢が分かるようになればと思うこの頃です。
また、取り留めの無い記事を書いてしまいましたが、素人の戯言と読み飛ばして頂ければ幸いです。
昨晩は、色々とご教示頂きありがとうございました。今後とも宜しくお願い致します。
野鳥の生態については殆ど素人ですが、少しづつでも進歩があればと観察撮影をしております。
ミコアイサも自宅の直ぐ近所なので合間を見て出かけておりました。記事に書いたように換羽中の♂個体ばかりが目立って同じ様な写真ばかりを撮影してしまい、整理してみると結構色んな羽衣があったのでまとめてみました。見て下さってありがとうございました。
個体識別が出来れば違った形で見えてくるものがあるのでしょうが、自然相手にそんな上手い話はありませんね、諦めずに少しづつ歩みたいと思います。
パン食いミコアイサが毎年飛来するとの事、近くで詳細を観察出来るのでしょうね、香川でも数年前にコブハクチョウの餌にヒシクイ、アヒルの餌にオシドリが餌ついた事がありました。何処でも同じ様な事例があるんですね。
少ないですね。いかに多くの個体が飛来しても個別の羽衣の
変化を追うのは困難ですから、ましてずっと同じ場所にいる
わけではないでしょうからね。
別にエントリーしている画像の雌雄は特に問題ないように
感じますが、開翼写真がないので判定は困難です。
我がフィールドと諏訪湖にパン食いミコアイサが毎年来ます。
このミコアイサとて完全エクリプスで飛来して繁殖羽になる
までずっと目の前にいるわけではないので、野生のカモの羽衣
変化を記録するのはかなり困難です。