サラ☆の物語な毎日とハル文庫

ロビンソン・クルーソーの住居①

島に打ち上げられて27日め。
ロビンソン・クルーソーは、それまで、船から荷物を持ち出すために、入り江の近くにテントを張って寝起きをしていました。
しかし、船から運び出せるだけの荷物を運び出した後、嵐がきて難破した船が姿を消してしまったのをきっかけに、いよい本腰を入れて、住みよい場所に移ることを決心します。
これまで寝起きしていた場所は海に近い沼地なので、健康によくないと考えたのです。
また、真水が近くにないのも不便でした。

ロビンソン・クルーソーが考えた新しい住居の条件は次のようなものでした。
① 健康に適していて、近くに水がある。
② 日光の直射にさらされない。
③ 野蛮人や猛獣の危険を避けられる。
④ 島の近くを船が通ることがあれば、すぐに対処できるよう、海の見晴らしがいい場所。

日本は湿気が多いため、日当たりがいいことが住い選びの条件になります。でも、赤道に近い南の島では、たぶん、日陰でないととても生活できないのでしょう。
そんな違いも、ちょっと面白い。

さて、クルーソーは住むのに理想的と思える場所を見つけました。
岩でできた丘の中腹に、幅は約90メートル、奥行きは180メートルほどの芝のはえた平地が広がっていたのです。
平地の背後にあたる丘の面は壁のように険しく、また、平地の端は不規則に傾斜して、海岸線まで下っているのでした。

これなら、背後からも前方からも、危険な敵から襲われる心配はありません。

また、岩の斜面には、洞穴の入り口のように、天然の穴が穿たれています。
クルーソーは、その岩のくぼみの前にテントを張り、新しい住居とすることにしました。

わたし個人としては、クルーソーは遭難するまでは、いかにもやんちゃで無鉄砲のような印象があったのですが、住居を選ぶにあたっては、とても冷静沈着です。
命がけのサバイバルで、本領発揮ということなのでしょうか。
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