サラ☆の物語な毎日とハル文庫

三津田さんの物語26~「六十歳で転職する」

おはようございます。
ハル文庫の高橋です。
サラさんが送ってきた、三津田さんの物語の続きをお届けします。
とはいうものの、短いですけれどね。


残りあと10本あり、三津田さんの「老い」にたいする考え方や
お金の話、健康の話、古典の勉強の話など、
三津田さんのライフスタイルについての話だそうですが、
しばらくは書けそうもないということです。
それはそれとして、三津田さんは今日も物語の中で生きています。

 

さて、フサコさんの務めた会社は六十歳で定年だったのですが、

定年を迎えるにあたり、

廊下を挟んで向い側にあった電気関係の会社の理事の方が、

「うちの会社に来てくれないか」と声をかけてくれました。

会計係して雇いたいという話でした。

 

「でも、私は会計の仕事なんてしたことがないのです」

正直にそう言うと、

「いいんですよ。きちんと仕事が行われているかを、

そばで見ていて欲しいのです。信用できる人が欲しいので」といわれました。

 

「それならば」ということで、フサコさんは当時としては珍しく、

六十五歳という年齢まで、OLとして働きました。

ですから、経済的にも、精神的にも、安定していたのは間違いありませんね。

 

そして、三津田氏が亡くなって十五年…、六十五歳になり、

いよいよ仕事を辞めることになったフサコさんは、

「これまで案外幸せに生きてこられたわ」としみじみ思い、

そう思えたことに感謝するのでした。

 

今日も良い天気。でも寒~いです。
ぜひ、素敵な1日になりますように!!

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