くまのお気楽日記

好きな漫画や映画の話を主にその日あった事や感じた事等をお気楽に書いていきたいと思います。宜しくお願いします。

「百鬼夜行抄」

2006-10-21 05:17:43 | マンガ好き
みなさん、こんにちは。
「年齢を重ねるごとに時のたつのが早く感じられるようになる」
なんて聞いた事がありますが、最近本当に実感します。
あっというまに一週間ですね。

毎日同じような行動ばかりだと脳も衰えるそうで、いつもは右手でかける鍵をたまには左手でかけてみる、なんてことが脳の活性化にいいそうですが、
子供の頃には新鮮だった体験も、年齢を重ねるごとに慣れてきて、小さな感動だったり発見だったりを見落としてしまいがちになるところに、前述の体感時間の差が出てくるのかも知れませんね。
う~ん、「慣れ」って恐いなぁ。

長々と何を書いているかというと、つまりはここのところもまた実生活においてブログに特筆したいようなネタが無かった為の言い訳のようなものなんですが、
さて、というわけで、本日も前回に続き好きな漫画家さんのことでも書くことにします。
(長い前置きだな~

今日、ご紹介したいのは「今市子」さん。
前回のブログに書いた「佐藤史生」さんも、ペンネームの由来は「砂糖・塩」からという何だか素敵に面白い由来ですが、この方も振るっていて「いまいち」という言葉からペンネームをつけられたそうで、まずその辺りから惚れてしまいますね。
私なんか昔考えたペンネームが「阿南鏡子」で南は南方熊楠から鏡は泉鏡花からとって、阿と子は忘れましたが(忘れたんかいっ)何だか格好良いように思える漢字を並べ立てただけのようなペンネームで。しかも考えたのはペンネームだけですから、こういう適度に力の抜けたようなちょっと不真面目な?ペンネームをつけるってだけで、結構憧れてしまいます。

この今市子さんの代表作と言えば「百鬼夜行抄」というホラーもの?でしょうが、他にもボーイズラヴものなんかも描かれていて、全く違うジャンルのものですがそのどちらにも、シリアスな状況を笑い飛ばすような一種独特のユーモアが見受けられます。
なので、結構内容は恐かったり悲惨だったり切なかったりするんですが、合間に思わず笑ってしまうような会話だったり状況が描かれているので、読後があんまり重くなくじんわりと感動が得られるような、そんな優しい感じが自然で好きなんです。

「百鬼~」の大まかなストーリーのご紹介をしますと、霊感があり妖魔を見てしまう青年「律」が、同じく霊感が強かった幻想小説家の祖父が残した式神「青嵐」や家族たちとともに、さまざまな妖魔に出会い、その妖魔に憑かれた人達とも係わっていく…。
というような一話完結式の物語で、只今14巻まで発売されています。以下続刊です。

今日久々に14巻を読み直してたんですが、「夜、口笛を吹くとヘビが来る」という記述があって、物語の中では「ヘビ」の部分が「死人」という村のことが描かれているんですが、くまは小さい頃「夜、口笛を吹くと天狗が家の屋根の上を三回飛び回って首が飛ぶ」って兄だったかに脅されたような記憶があるんですが、これって、地方独特のものなのか家の者の創作なのかどっちなんだかちょっと気になってます。
小さい頃、近くのお寺に仁王像があったので「悪いことすると仁王さんに連れて行かれるよ」ともよく脅されたので、多分家の誰かが適当に、元々あったものの「ヘビ」の部分をより恐そうに強調して考えた、子供を静かにさせる為のオリジナルだと思うんですけど、それにしても恐いです…首が飛ぶって…

何だか気になって今ネットで検索してみましたが、地方によって色々あるみたいですね…。「ヘビ」が多いようですが、「悪魔」「悪霊」「人攫い」「夜狐」、よく分からない言葉では「モロボシさん」「あんもー」「もっこ」「ことり」「かもか」…ですって。
神事などにも笛ってよく使われるかと思うんですが、異界とこの世をつなぐアイテムなのかも知れませんね…。恐っ!

何だか恐い話になってしまいましたね。
夜に読んでたらすみません。


それでは。