みなさん、こんにちは。
ここのところ、お借りしたゲームばかりやっていて、特に書くネタも無く、またまたブログをさぼっちゃってました。
しかし、いい加減に何か書かないと貴重な読んで下さっている皆様にも「もう止めたのか?」と思われてしまうのは如何にも寂しいので、ちょっと慌ててですが、何か書こうと思います。
宜しくお付き合いのほど。
といっても、半分引きこもりの様な毎日のくまですし、またこれが性に合っているようなのも問題なんですが、そういうわけで、日常生活でのネタをちょっと今思いつかないので、またまた漫画の紹介でも。
ここのところくまが集めていた漫画の中で、最も集めたかった「佐藤史生」さん。
あまり沢山作品を書いておられない作家さんで、多分一番新しい単行本は、小学館プチフラワーコミックスから2000年の12月に出版された「魔術師さがし」だと思うのですが、それ以降は絶版になった本に収録されていた作品を集めてハヤカワ文庫から復刻された「天界の城」という単行本が2001年に出版されたぐらいで、ここのところ新しい作品は書いておられないようで非常に残念なんですが、
しかしやはり良質のものは量産できないものなんでしょうか、内容はどれもとても「濃い」です。
ジャンルとしてはSF?が多いように思いますが、コンピューターの仮想空間の世界が竜や魔術師のいるファンタジー?というかアジアっぽい表現になっていたり、地球から宇宙に植民した先の惑星での話、だとか設定は斬新なんですが、テーマは民俗学的なことや普遍的なことだったりして、その混ざり具合がなんともいえず面白い!のであります。
長編作品では、「夢見る惑星」「ワン・ゼロ」という作品がどちらも小学館文庫で全3巻(「ワン・ゼロ」は+外伝1巻)で、出版されているのが比較的手に入りやすいと思いますが、この作家さんは短編も素晴らしいです。
くまが特に好きなのは、「やどり木」という一篇で上記「天界の城」に収録されていますが、
自らの宿る母たる惑星を汚さずにやすらかな生を営みたいと望んだ人々が地球をすて入植した惑星で、惑星改造の為に必要な改造機の支払いの為に鉱物採掘という「母なる大地の収奪」をするか、偶然にもその惑星に自制していた植物を摂取することによって惑星全体の「意識」ともいうべき生態系のネットワークの端末「宿脳」を得て「超人」となり人としての枠組みから大きく変化していくか、という選択を迫られて後者を選んだ世界、
が描かれているんですが、全ての生物の深層意識のさらに奥には全体をつなぐネットワークがあるのではないか、というような考えは以前にもどこかで読んだことがあってとても興味深いテーマですし、また人が人として個人の欲望を持って人らしく生きるということと没我の境地とのどちらが良くてどちらが悪い、という描き方をしていないように見えるところも趣味に合うんですよね~。
くまの分かり難い説明ではイマイチ良さが伝わらないかも知れませんが、是非機会が御座いましたら一読をお勧めしたい本ではあります。
それでは。
ここのところ、お借りしたゲームばかりやっていて、特に書くネタも無く、またまたブログをさぼっちゃってました。
しかし、いい加減に何か書かないと貴重な読んで下さっている皆様にも「もう止めたのか?」と思われてしまうのは如何にも寂しいので、ちょっと慌ててですが、何か書こうと思います。
宜しくお付き合いのほど。
といっても、半分引きこもりの様な毎日のくまですし、またこれが性に合っているようなのも問題なんですが、そういうわけで、日常生活でのネタをちょっと今思いつかないので、またまた漫画の紹介でも。
ここのところくまが集めていた漫画の中で、最も集めたかった「佐藤史生」さん。
あまり沢山作品を書いておられない作家さんで、多分一番新しい単行本は、小学館プチフラワーコミックスから2000年の12月に出版された「魔術師さがし」だと思うのですが、それ以降は絶版になった本に収録されていた作品を集めてハヤカワ文庫から復刻された「天界の城」という単行本が2001年に出版されたぐらいで、ここのところ新しい作品は書いておられないようで非常に残念なんですが、
しかしやはり良質のものは量産できないものなんでしょうか、内容はどれもとても「濃い」です。
ジャンルとしてはSF?が多いように思いますが、コンピューターの仮想空間の世界が竜や魔術師のいるファンタジー?というかアジアっぽい表現になっていたり、地球から宇宙に植民した先の惑星での話、だとか設定は斬新なんですが、テーマは民俗学的なことや普遍的なことだったりして、その混ざり具合がなんともいえず面白い!のであります。
長編作品では、「夢見る惑星」「ワン・ゼロ」という作品がどちらも小学館文庫で全3巻(「ワン・ゼロ」は+外伝1巻)で、出版されているのが比較的手に入りやすいと思いますが、この作家さんは短編も素晴らしいです。
くまが特に好きなのは、「やどり木」という一篇で上記「天界の城」に収録されていますが、
自らの宿る母たる惑星を汚さずにやすらかな生を営みたいと望んだ人々が地球をすて入植した惑星で、惑星改造の為に必要な改造機の支払いの為に鉱物採掘という「母なる大地の収奪」をするか、偶然にもその惑星に自制していた植物を摂取することによって惑星全体の「意識」ともいうべき生態系のネットワークの端末「宿脳」を得て「超人」となり人としての枠組みから大きく変化していくか、という選択を迫られて後者を選んだ世界、
が描かれているんですが、全ての生物の深層意識のさらに奥には全体をつなぐネットワークがあるのではないか、というような考えは以前にもどこかで読んだことがあってとても興味深いテーマですし、また人が人として個人の欲望を持って人らしく生きるということと没我の境地とのどちらが良くてどちらが悪い、という描き方をしていないように見えるところも趣味に合うんですよね~。
くまの分かり難い説明ではイマイチ良さが伝わらないかも知れませんが、是非機会が御座いましたら一読をお勧めしたい本ではあります。
それでは。