リーマンの鯉釣り日記

鯉釣りを始めて、もうかれこれ40年、鯉釣りが好きなんですと言える気持ちを持ち続けていたいです。

今年最後の水月湖

2013年11月25日 | 水月湖
春の後半から水月湖に何回か遠征しましたが,今回が最後の遠征になりました.紅葉前線が周囲の山にも見られ、気持ちのいい秋の釣りです。
鯉釣りに関しては、晩春以降秋に至る半年間の釣行から解って来たことは,水深がある所は硫化水素が蓄積されていて、魚がえさを食べないことです.正確な深さは解りませんが,一般的には5、6mより深い所は硫化水素が溜まっていると言われています.しかし、実際に竿を出してみると、それより浅い所でも硫化水素の匂いがオモリに付着して鼻を突く匂いがしたこともあり、所々に硫化水素が溜まっている所もあるかと思われる.春は喰いは良いものの夏から秋にかけては喰いは落ちてきて、秋は時にその傾向が強くなりました。鯉釣りのアングラーも夏以降は殆どいない状況で、そのことは理解できます.また、竿を出せる所も車が横付けできる所で考えると少ないと言えます.鯉はヒットした場合には、潜ることなく横走りとかをするのでロッドコントロールが必要になります.また沈んでいるカカリにはフジツボが付着していてラインブレイクの原因になります。とは言え,一発大物の可能性を秘めた湖としては、面白い湖と思われます.ある意味、厳しい釣りを味わえる湖でもあります。来シーズンには今年の経験を生かして再度チャレンジしたいと思います.


 水月湖は水深が34mもあり、直接流れ込む大きな河川がないため、湖底の水や泥は水流でかき乱されることがなく、無酸素状態であるために生物も棲(す)めません。湖の底に降り積もった堆積物は、静かにそのままの状態で永い年月を経てきています。湖底には、春から夏にかけてはケイソウなどが繁殖してできた白い層、秋から冬には粘土鉱物が堆積した黒い層が、1年に1枚の薄い層となって、木の年輪のように積み重なっています。これが年縞と呼ばれるもので、その中にはケイソウのほか、花粉や種子、葉、火山灰、黄砂なども含まれています。
 ケイソウは水域の環境によって生息する種類が異なり、死後もケイ酸質の殻を残します。花粉も植物ごとに形がから違い、堅い膜で覆われているため、湖底では何万年も腐らずに残ります。
 年縞を1枚ずつ数えて、そこに含まれているものを分析することで、周辺の植生、森林の変遷、気温・水温、海面の高さの変動、洪水や地震の発生までも知ることができます。
 多くの地理的好条件に恵まれた水月湖の場合、約15万年間にわたって、ほぼ年単位の細かな年代測定が可能です。これは、今までに世界各地で発見された年縞の最長記録だそうです。
 これまでの研究から、1万5000年前に急激な温暖化が始まり、周辺からツガなど氷期の樹木が激減、続く約500年間の空白(森の少ない荒野の状態)の後に、ブナやナラなど温帯の落葉広葉樹にスギの混じった森が広がったことが分かりました。
 そこに縄文文化が出現します。水月湖と繋がっている三方湖の湖畔にはその縄文文化の記念館もあります。

 これまでの研究から、1万5000年前に急激な温暖化が始まり、周辺からツガなど氷期の樹木が激減、続く約500年間の空白(森の少ない荒野の状態)の後に、ブナやナラなど温帯の落葉広葉樹にスギの混じった森が広がったことが分かりました。
 そこに縄文文化が出現します。落葉広葉樹の拡大に伴い、クリやドングリなどの木の実が人々の主食となり、それを集め、調理し、貯蔵する容器として土器を作り始めたと考えられます。
 若狭町では、1980年に三方湖でボーリングによる最初の学術調査を実施。1991年には、水月湖の湖底から78mの連続した堆積物を採取し、そのときから「年縞」という訳語が用いられるようになりました。
 2006年夏にも水月湖で、英国ニューカッスル大学の中川毅助教授をはじめ各国の研究者が参加して学術調査が行われ、最長71m余りの年縞を採取。現在、分析作業中です。そこには約1万年くらい前に起きた韓国ウルルン島の噴火による火山灰や、大地震の痕跡なども確認されています。
 こうした「環境考古学」と呼ばれる新しい学問分野で、自然環境の変化と人類の歴史とのかかわりを探る研究が進められています。その世界有数の研究拠点である水月湖の年縞は、地球温暖化の危機が迫る現在、過去から未来を予測する手がかりを提供するものとして期待が寄せられています。

 三方五湖の資料を載せておきます.この資料からも、三方五湖では三方湖が最も期待できる湖であることは確かであり,天然鰻を始めとして、淡水魚の宝庫でもあり,特に鯉釣りに関しては大型が上がるという点では全国的に有名で、長期滞在型のアングラーも含め常連さん達も多く、情報も雑誌等で得られる部分もありますが,自分の足でポイントを捜すことも一つの面白味でもあるかと思われます.

  名称  読み   湖沼型  淡・汽・ 海  面積(km2)  深度(m)   周囲(km)  備考
1 三方湖 みかたこ  富栄養湖 淡水     3.56      5.8    9.60    南北約1.5km、東西約3km、湖面の海抜0m
2 水月湖 すいげつこ 富栄養湖 汽水     4.16      34    10.80    五湖中最大の面積
3 菅湖  すがこ   富栄養湖 汽水     0.91      13.0   4.20
4 久々子湖 くぐしこ 富栄養湖 汽水     1.40      2.5    7.10
5 日向湖 ひるがこ  貧栄養湖 海水     0.92      38.5   4.00

 連休になったので,土曜日の午後に水月湖を発ち、余呉湖に向いました。帰り道でもあるので,余呉湖の紅葉を少し見たいと車を走らせました.夕方には,竿をセットして明日の朝の時合を待つことにしました.早朝の時間帯に期待したものの当たりはなく,それでも、水月湖に比べれば,魚の動きや気配も感じられる状況でしたが,ちょうど9時に目の前で当たりがあり,竿を揺らしながら,リールから勢いよく糸が出て行きます。水月湖とは異なり沖に向かって深く潜っていく魚の手応えを竿から感じながら、暫し鯉の引きを堪能します。5分くらいのやり取りでよく太ったというか、餌をしっかり食べた鯉がランディング。90cmの鯉で紅葉を味わいながらの釣果に満足感を味わうことができました。今シーズン2回目の余呉湖の釣行ですが,この湖の紅葉は心身ともに癒してくれます。そんな秋の余呉湖でした。



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