拝復
この度は,貴重なご意見をお寄せいただき,ありがとうございます。
東日本大震災の発生から半年が過ぎました。
改めましてお亡くなりになられた方々に心からお悔やみを
申し上げますとともに,被災された方々にお見舞い申し上げます。
いただいたご意見についてでございますが
お返事が大変遅くなってしまいました。
この度の五山送り火に関しましては,大変多くの皆様から様々なご意見を
お寄せいただいており,そのお一つお一つを拝読させていただき,
皆様から頂戴した内容を踏まえてお返事させていただくのに
時間を要してしまい,深くお詫び申し上げます。
今年の夏,京都五山送り火の一つであります大文字保存会に
おかれまして,津波で倒れた陸前高田の松を使った薪を護摩木として,
震災で亡くなられた方々の慰霊のため焚かれるという計画が
ございました。様々な経過を経て,放射性物質が検出されなかったにも
かかわらず中止されるという残念な事態に,京都市民の皆様をはじめ,
被災者,また全国の方々から,大変多くの厳しいご批判,
ご心配の声を頂戴いたしました。
大文字保存会におかれましては,犠牲者慰霊という人の命と心に寄り添うという誠に大切な営みであることを十分に踏まえられた
うえで,様々な事情を勘案し
ながら協議に協議を重ねられ,その結果としての苦渋の判断であったとお伺いしております。
私どもといたしましては,送り火行事は長年にわたって地域に伝わる伝統的,宗教的行事であり,
また,陸前高田の皆様と大文字保存会の民間同士のお取組で
あるということもあって,保存会のご判断に委ね,京都市としての主体的な取組が不十分な面もございました。
多くの方を傷つけ,悲しい思いをさせてしまいま
したことに,改めて,心からお詫びを申し上げたいと思います。
このような状況となり,私は,何としても,犠牲者の慰霊と復興への祈願,そして陸前高田をはじめとする被災地に対する
風評被害を防ぐための取組が必要であ
ると考えました。また,多くの市民の皆様からも,「被災地の方々の心と京都市民の願い,祈りを重ねて,陸前高田の松で作った
薪を京都で焚きたい」という
お声をたくさん頂戴しました。
そうした多くの方々のお心をいただいて,ボランティアの方々を通じて新たに500本の陸前高田の薪を送っていただくことに
なりました。五山送り火関係
者からも,何とかしたいというお声も聞かせていただきましたので,私から,京都五山送り火連合会の方々にお願いし
,送り火当日に五山そろって焚いていただ
くことになりました。
また,昨年から学生たちによって実施されている戦争の悲惨さと平和の尊さを次世代に伝えていくことを目的とするイベントに
おいても,「陸前高
田の薪を,願いをもって,祈りを込めて焚きたい」,そんな希望も寄せられました。
しかし,その後,念のため陸前高田から送っていただいた薪から検体を採り検査をいたしました結果,放射性物質セシウムが
含まれている(1,130ベクレ
ル/㎏)ことが確認されました。野焼きに関する国の基準がないこともあって,放射性物質が検出されないことを前提に
京都五山送り火の各保存会をはじめ皆
様にご協力をお願いしておりましたので,新たに陸前高田から送っていただいた薪を使用することを断念せざるを得ませんでした。
誠に残念な結果であり,心か
らお詫び申し上げます。
なお,今回の薪は,屋外に長期間野積みにされ,また泥もかぶっていたと伺っております。そういった薪から放射性物質が
検出されたのであって,被災地の産
品が同様であるということではございません。今回のことが,被災地の産品に対する誤解につながることのないよう,
私どもも十分留意しなければなりません
し,皆様にもお願い申し上げたいと思います。
今回のことで,被災者の皆様,全国のご心配いただいている皆様,京都市民の皆様に,悲しい思いやご心労をお与えしてしまい
ましたことに改めて深く
お詫び申し上げますとともに,京都市として引き続き,市民の皆様と心を一つにして,被災地,被災者の皆様方の支援に全力を尽くしてまいります。
以上の事情をご賢察いただきますようよろしくお願いいたします。
敬具
平成23年9月15日
京都市長 門川 大作
**********************************************
京都市役所
京都市長 門川 大作
(担当 総合企画局市長公室広報担当
広聴担当 222-3094)
この度は,貴重なご意見をお寄せいただき,ありがとうございます。
東日本大震災の発生から半年が過ぎました。
改めましてお亡くなりになられた方々に心からお悔やみを
申し上げますとともに,被災された方々にお見舞い申し上げます。
いただいたご意見についてでございますが
お返事が大変遅くなってしまいました。
この度の五山送り火に関しましては,大変多くの皆様から様々なご意見を
お寄せいただいており,そのお一つお一つを拝読させていただき,
皆様から頂戴した内容を踏まえてお返事させていただくのに
時間を要してしまい,深くお詫び申し上げます。
今年の夏,京都五山送り火の一つであります大文字保存会に
おかれまして,津波で倒れた陸前高田の松を使った薪を護摩木として,
震災で亡くなられた方々の慰霊のため焚かれるという計画が
ございました。様々な経過を経て,放射性物質が検出されなかったにも
かかわらず中止されるという残念な事態に,京都市民の皆様をはじめ,
被災者,また全国の方々から,大変多くの厳しいご批判,
ご心配の声を頂戴いたしました。
大文字保存会におかれましては,犠牲者慰霊という人の命と心に寄り添うという誠に大切な営みであることを十分に踏まえられた
うえで,様々な事情を勘案し
ながら協議に協議を重ねられ,その結果としての苦渋の判断であったとお伺いしております。
私どもといたしましては,送り火行事は長年にわたって地域に伝わる伝統的,宗教的行事であり,
また,陸前高田の皆様と大文字保存会の民間同士のお取組で
あるということもあって,保存会のご判断に委ね,京都市としての主体的な取組が不十分な面もございました。
多くの方を傷つけ,悲しい思いをさせてしまいま
したことに,改めて,心からお詫びを申し上げたいと思います。
このような状況となり,私は,何としても,犠牲者の慰霊と復興への祈願,そして陸前高田をはじめとする被災地に対する
風評被害を防ぐための取組が必要であ
ると考えました。また,多くの市民の皆様からも,「被災地の方々の心と京都市民の願い,祈りを重ねて,陸前高田の松で作った
薪を京都で焚きたい」という
お声をたくさん頂戴しました。
そうした多くの方々のお心をいただいて,ボランティアの方々を通じて新たに500本の陸前高田の薪を送っていただくことに
なりました。五山送り火関係
者からも,何とかしたいというお声も聞かせていただきましたので,私から,京都五山送り火連合会の方々にお願いし
,送り火当日に五山そろって焚いていただ
くことになりました。
また,昨年から学生たちによって実施されている戦争の悲惨さと平和の尊さを次世代に伝えていくことを目的とするイベントに
おいても,「陸前高
田の薪を,願いをもって,祈りを込めて焚きたい」,そんな希望も寄せられました。
しかし,その後,念のため陸前高田から送っていただいた薪から検体を採り検査をいたしました結果,放射性物質セシウムが
含まれている(1,130ベクレ
ル/㎏)ことが確認されました。野焼きに関する国の基準がないこともあって,放射性物質が検出されないことを前提に
京都五山送り火の各保存会をはじめ皆
様にご協力をお願いしておりましたので,新たに陸前高田から送っていただいた薪を使用することを断念せざるを得ませんでした。
誠に残念な結果であり,心か
らお詫び申し上げます。
なお,今回の薪は,屋外に長期間野積みにされ,また泥もかぶっていたと伺っております。そういった薪から放射性物質が
検出されたのであって,被災地の産
品が同様であるということではございません。今回のことが,被災地の産品に対する誤解につながることのないよう,
私どもも十分留意しなければなりません
し,皆様にもお願い申し上げたいと思います。
今回のことで,被災者の皆様,全国のご心配いただいている皆様,京都市民の皆様に,悲しい思いやご心労をお与えしてしまい
ましたことに改めて深く
お詫び申し上げますとともに,京都市として引き続き,市民の皆様と心を一つにして,被災地,被災者の皆様方の支援に全力を尽くしてまいります。
以上の事情をご賢察いただきますようよろしくお願いいたします。
敬具
平成23年9月15日
京都市長 門川 大作
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京都市役所
京都市長 門川 大作
(担当 総合企画局市長公室広報担当
広聴担当 222-3094)