風吹くままに

マリの日常

時代物2冊

2024-02-25 09:53:00 | 

 

ストーリー
(Amazonより)

桑名藩から飛び地・越後柏崎へ赴任してきた若い夫婦。二人を待っていたのは、厳しい陣屋の暮らし、海鳴り止まぬ過酷な環境だった。勘定や検見の仕事に忙殺される夫、渡部鉄之助。そして古着の着物さえ買う余裕のない妻、紀久。桑名に長男を残してきた夫婦は、故郷から持ち込んで番神堂に植えた梅の苗木に望郷の念を募らせていく。子を想いながら、日々を懸命に生きた女の一生が胸を衝く!

時代小説を読むと過酷な農民の生活、一揆などが描かれている事が多いが、下級武士もあまりに貧しくて言葉がでない。
それでも、ほろりとさせられる人情ものかと思いきや、淡々と話は進む。
読み進むうちにもしかして? 
辛いラストが見えてくる。
梅がやっと花を付けたのに。
でもこれがあの時代の現実。
心に残る一冊となりました。


もう一冊は藤沢周平。
こちらは、ほんわか時代物。
「初つばめ」上手いなぁ。









コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« オフ会(?) | トップ | 左肩をよくしたい »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (a0qza1548)
2024-02-25 10:08:51
どちらの作者も大好きです。

育ちのせいなのか、郷愁なのか時代物が好き。
特に下町もの。
今は森真沙子の柳橋物語シリーズを読んでます。
日本橋物語シリーズも良かったな。
返信する
Unknown (maritosi1152)
2024-02-25 11:08:19
@a0qza1548 さん、似た様な思いだと思う。
時代物は心の綾や機微が上手く描かれていますよね。
そして貧しく育った私は、お金の大切さもお金だけで無い事も時代物から読み取り共感してるんよね。
返信する

コメントを投稿