まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

漫画つれづれ

2020年08月19日 21時27分43秒 | 日々雑感

小学生時代は病気の時以外、漫画を読ませてもらえなかったのに

思い出してみると色々な漫画を読んでいるのは

学校に持って来ていた子に読ませてもらったのだろうか。

記憶にないが、厳しく禁止されていなかった気がする。

ブラックジャックは学級文庫だったし。

怖がりな子供だったので、怖い漫画はNGだったのだが

「エコエコアザラク」という漫画はうっかり読んでしまい、

しばらく大人になっても怖かった気がする。

最近もふと思いだし、「ネコネコアザラシ」とつぶやいて怖さを打ち消してみた。

「悪魔の花嫁」も子供にとっては怖い絵と内容だったと思うのだけど

きれいな絵だったのと、怖い話というよりも哀しい話が多かったような気がする。

なぜか中途半端に3巻か4巻だけ家にあった。

ガラスの仮面も3巻か4巻だけあったし、パタリロも・・・

子供だから買い揃えられなかったのと、田舎なので売っているものを買うしかなかったせいだろう。

少女フレンド、花とゆめ、りぼん、なかよし、マーガレット・・・

なぜか妹は漫画を禁止されず、なし崩しにわたしも解禁になったけど

もっぱら妹の買ってくる漫画を読んでいたずるいわたし。

川原泉の「銀のロマンティック」も面白かったけど、単行本の後ろの「パセリを摘みに」が好きで

レコードで言えばB面好きなのだ。

最近買った漫画は猫漫画が多い。

猫ピッチャーとか、俺、つしまとか。

和山やまという漫画家が最近気にかかるのだけど、大人なので

禁止する人もいなければ我慢する必要もないわけで

気になるものを手当たり次第に買ってしまうと

ただでさえ片付かない部屋がなーと、今は自制しているのだけど。

こういう人のために漫画喫茶とかネットカフェってあるんだろうなー。

行ったことないけど。

高校の時に行ったペンションで友達と、半日一歩も外へ出ずに漫画を読んでいたことを思い出した。


空想旅行

2020年08月18日 21時44分07秒 | 日々雑感

旅行に行きたし、されど・・・というわたしを毎晩イスタンブールに誘ってくれるのは

高橋由佳利の「トルコでわたしも考えた」だ。

子供の頃、母親に漫画を禁じられていたので(どうかと思う)

そしてなぜか病気の時だけは漫画を買ってもらえたので、連載のものは続きが気になって仕方がなかった。

こっそり買っても探し出して捨てるっていう、すごい教育方針。

方針なんてもんじゃないと思うけど。

それでもパタリロとかスケバン刑事とかガラスの仮面とかはみだしっ子とか有閑倶楽部とか

花岡ちゃんの夏休みとか、生徒諸君とか、ブラックジャックとかベルサイユのばらとか

どうやって読んでいたんだろう。

高橋由香利の漫画も「わたしはサボテン」「プラスティック・ドール」「それからのパスカル」・・・

しかし、どれも全部は読めていない。

病気の時しか読めなかったから。

そして大人になってから漫画を読むことはほとんどなかった。

大好きな清原なつのの漫画と佐々木倫子の漫画を何度も読み返すぐらい。

でも、姉の影響で「のだめかんたーびれ」を全巻揃え、

具合が悪くて不眠気味のときに何度も読み返しては眠れぬ夜をやり過ごし、

古本屋で「モンキーパトロール」を見つけて「懐かしい!」と買ったり

「今日の猫村さん」も好き。

「夜廻り猫」も好き。

去年友達からもらった「あさきゆめみし」は夢中で読んだ。

で、古本屋で見つけた「トルコでわたしも考えた」は何度も読み返し

先日は「21世紀編」を買って、(ああ、イスタンブールに行きたいなあ)と毎晩思っているのだ。

こんなに楽しませてもらっているのに古本屋で買ったことに罪悪感を覚え

まだ読んでいないシリーズはちゃんと本屋で購入しようと思った次第。


今昔

2020年08月13日 18時29分38秒 | 日々雑感

30代半ばの人とカラオケをしたとき、ピンクレディのサウスポーを本人映像で歌うと

「どっちがミーちゃんでどっちがケイちゃんですか?」と聞かれ驚いた。

朝の挨拶は「おはよう」って言うくらいに誰でも知ってることだと思っていたから。

でもそうか、わたしでさえ小学生だったのだから、彼女らが活躍したのは、この人が生まれるずっと前である。

ちなみにわたしが子供の頃は圧倒的にミーちゃんの方が人気あったのだけど

わたしは魔女っ子メグならメグじゃなくてノンが好き、ガッチャマンならジョーが好き・・・

というタイプだったので、当然ケイちゃんが好きだった。

どっちが好き?とその人に聞くと、即答で「ケイちゃんです」。

それはなんとなく分かる。

昔はミーちゃんみたいな、日本人離れしたスタイルや華やかな容姿が人気あったけど

今はケイちゃんみたいにあっさりしたしっとり系の方が人気あるかもしれない。

ま、好みはそれぞれですけど。

子供の頃に懐メロ番組などをよく見ていたので、自分の世代ではない歌手もわりと知っている。

ピンキーとキラーズとか。

越路吹雪とか。

先日、ジャッキー吉川が亡くなったときには

「誰だっけ?」という母親に

ジャッキー吉川とブルーコメッツの人だよ!

すらすら答えたが、リアルタイムでは全く知らないのだ。

最近も懐メロ番組を見る機会があったのだけど、昔の歌手と今の歌手の大きな違いは

「みんな大人っぽい」ということだ。

いしだあゆみの25歳の頃なんて、ものすごくきれいでよく見るとお肌もピチピチなんだけど

今の感覚では、衣装も髪型も40歳くらいに見える。

そして男性歌手は、わたしが子供だったからおじさんに見えたのかと思っていたけど

今見ても、35歳?これで?とか驚くくらい老けて見える。

たぶん昔は大人であることが素敵だったので女性歌手はみんな大人っぽい化粧や衣装だし

男性歌手も若作りはしなかったんじゃないかしら。

今は若さこそ魅力、という風潮なので昔の人と比べると同じ年でも子供のように見える。

ま、平均年齢もずいぶんのびているからちょうどいいのかも。

昔の歌と、ここ25年くらいの歌の一番の違いは「ドラマティックさ」だと思う。

とにかく昔の歌はドラマティックだ。

歌手も全身全霊を込めて歌い上げるのだが、内容がドラマティック。

恋愛の歌は、30年くらい前にはもうだいぶんあっさりした歌が出始めているのだけど

それ以前の恋愛の歌って、とにかくもう命がけというかこの世の終わりっていうか。

「恋愛」というものが隠すことなく謳歌され始めた頃なのだろうか。

まだノウハウもないし、未知のものに対する憧れや戸惑いが溢れんばかりだ。

それが平成も近い頃には、すっかり恋愛慣れして

「そればかりが全てじゃないけどね」というようなライトな歌が増えてくる。

恋愛くらいで生きるの死ぬのっていうのはちょっとカッコ悪いよね・・・って感じ。

それにしても昔の歌手は歌が上手い。

いや、今も上手い人は多いんだけど、とにかく歌い上げるのが流行らないので

上手さを強調できないというか。

さらっとした内容をさらっと歌われてもグッとこないというか。

そう、昔の歌ってグッとくるのだ。

子供の頃、ジュリー(沢田研二)が好きだった。

今見たって、ものすごくかっこいい。

格好良さでいったら今の男の子たちにもかっこいい人はいるんだけど

ジュリーにしかないものがひとつある。

それは「悩ましさ」。

樹木希林が身をよじって「ジュリ~」っと叫ぶのも分かるほどに悩ましい。

この、悩ましさの定義って難しい。

色気も含むんだけど、それだけじゃないし。

セクシーというのともちょっと違うのだ。

相手にアピールしているというより、自らの苦悩により発散される悩ましさ。

わたしの解釈ですけど。

今の男の子に、悩ましい人はいないなあ。

というか、昔だって悩ましいのはジュリーだけだったのかも。

小学生のわたしはジュリーの悩ましさと「鳴門秘帖」の田村正和の色気にグッときていたのだ。

おませだったなあ。